このページの製作:2002/11/09

 

「競馬の控除率は?」と聞かれるとたいていの場合みなさん「25%!」と答えると思います。

  だからよく回収率で評価する場合、
  回収率100%ラインに大きな線があるばかりでなく、回収率75%にもひとつの区切りがあって、
  回収率75%以上100%未満の場合「JRAには勝っている…」などと言われる所以です。

控除率は25%…現実的実務的に間違いではありません。
…が、計算式による理論上、中央競馬の控除率は「18%〜26.2%」の間というのが厳密な正解です。

その払戻金を計算する算式。
第一号算式と第二号算式とやら…みなさんも一度は目にしたことがあるでしょ?

       

この算式によると、

  的中が多いレース=本命サイドで決着したレースでは控除率は低くなり、
  的中が少ないレース=穴が出たレースでは控除率が高くなります(1)

なるほど的中分が多いか少ないか=本命か穴かで控除率が決まるのか
…というと問題はそれほど単純ではなく、
上記の競馬法第10条=「端数は切り捨ての法則」にワナがありまして…

実際の100円単位で考えると払戻は10円単位で発表されますから、計算上算出された0.1円〜9.9円までの端数はすべてゴーカイに切り捨てられJRAの懐に留まってしまうわけです。その端数の出現そのものは本命・穴に係わることはありませんが、的中が多い本命決着の場合は的中が多い分切り捨てられる端数の対象馬券の絶対数が多いということになり、算式そのものから考えられる場合とは逆に本命馬券ほど切り捨て分が多くJRAにお金がキープされる(2)ことになります。

  ちょっとわかりやすく単純化した例を挙げると
   105円の払戻該当券が100枚あったら、端数でJRAに留まる金額が 5円×100件 で 500円。
   10005円の払戻的中者が1件ならば 5円×1件 で 5円。 …Do you understand ?

    チリも積もればアニータ!アミーゴ!愛がなくても結婚もナニもできる!ってことですな(-。-)違うボソッ

つまり、(1)(2)の相反する作用によって
実に巧みに穴でも本命でもうまいこと控除する仕組みになっており、
結局のところなんだかんだで理論上の上限=26.2%にほぼ近い25%程度が毎レース控除されている
ということになるわけです。やっぱり「控除率は約25%」というのは限りなく正解なわけです。



というのが今日の本テーマではなく、
払戻算出式を知っておいてもらう手前、前置きが長くなっちゃいましたが…


単勝1倍台の支持を集めるような馬がいるレース、あなたはどういう戦略で馬券を買いますか?

  まぁ…、他人の馬券戦術なんて人とそれぞれで、ど〜でもいいことなんだけどもしかし、
  それだけの支持を集めるからにはそれなりの実力と多くの方々が見込んでいるわけで、
  そんなガチガチ馬券を買うにしろ、その逆を突いてオイシイ穴配当を目指すにしろ
  どちらの立場にしても注目のレースであることは間違いがないわけです。

そんな単勝1倍台の時って支持率でいうとどのぐらいなんだか知ってますか?
支持率が何%以上で単勝元返しとなるのか知っていますか?
  時折テレビではその人気ぶりを表現するために支持率何%であるとか伝えてくれる場合もありますが…

 単勝オッズとその支持率の関係

…答えは最初に出した払戻金算出式そのものなんですが、
式のままだと味気ないので、見やすく式から表に変換してみました。

  [表.1] 単勝払戻額とその支持率対応表(単勝2倍以下の部分について)
単勝払戻額
(100円に対して)
支持率
100円 73.9 %以上
110円 67.1〜73.8 %
120円 61.6〜67.0 %
130円 56.8〜61.5 %
140円 52.8〜56.7 %
150円 49.3〜52.7 %
160円 46.2〜49.2 %
170円 43.5〜46.1 %
180円 41.1〜43.4 %
190円 38.9〜41.0 %
200円 36.9〜38.3 %



  なぜどういう理由で色分けしてあるかは後々ということにして、
  単勝支持率73.9%以上の場合元返しということになるわけですね。


がしかし、特別給付金なるものがあった。

1991年5月の競馬法一部改正により、同年9月16日より現在に至るまで単勝式&複勝式には特別給付金が払戻金に加算されています。(ここのところのJRAの売上減に基づいて近々この特別給付金の廃止についても検討課題にあがっているようですが…)これがおよそ売上の5%分ということで、今日最初の話=控除率25%というのは馬券売上シェアで圧倒的な馬連他の話であって、俗に単複は5%お得な控除率20%といわれている通りのお話です。

その特別給付金の算出式は…

       

上の計算例で支持率50%の場合を挙げているように…支持率50%がターニングポイント
支持率50.1%以上の場合は最小単位(100円に対して10円)にとどかず全て切り捨て対象、
=特別給付金は発生しないということになります。
単勝超本命党はなにげに損をしているわけで、単複だからといって必ずしも5%お得ではないわけです。

これもわかりやすいように具体的に式から表に変換してみると…


  [表.2] 特別給付金とその支持率対応表
特別給付金
(100円に対して)
支持率
0円 50.1 %以上
10円 25.1〜50.0 %
20円 16.7〜25.0 %
30円 12.6〜16.6 %
40円 10.1〜12.5 %





  …ということになります。




というわけで、
現在、JRAから発表される「いわゆる払戻金」には
単勝・複勝の場合既に特別給付金込みの形(払戻金+特別給付金)で発表されます。
みなさんやボクがいわゆる払戻金という場合には意識することなく特別給付金込みの話でしてますよね。

既に挙げた[表1]と[表2]を合算したものが「いわゆる払戻金」になるわけですので、
表の方も実際に即した形に合体させてみましょう。

  [表.3] 払戻金+特別給付金=実際のいわゆる払戻金 と その支持率対応表
いわゆる払戻金
(払戻金+特給金)
(100円に対して)
支持率

支持率の幅

100円 73.9 %以上 -
110円 67.1〜73.8 % 6.8%
120円 61.6〜67.0 % 5.5%
130円 56.8〜61.5 % 4.7%
140円 52.8〜56.7 % 4.0%
150円 50.1〜52.7 % 2.7%
160円 49.3〜50.0 % 0.8%
170円 46.2〜49.2 % 3.1%
180円 43.5〜46.1 % 2.7%
190円 41.1〜43.4 % 2.3%
200円 38.9〜41.0 %

2.2%

210円 36.9〜38.8 %

2.0%



ここで[表1]で色分けをしていた意味がわかってもらえると思うのですが…


  ■赤い部分
    =支持率50%を超える部分
    =[表1]で払戻140円以下の部分
 
    には特別給付金がつきませんので、[表1]=[表3]そのまんまです。


  ■青い部分
    =支持率50%以下の部分
    =[表1]で払戻160円以上の部分

    には支持率25.1〜50.0 %の範囲なので特別給付金10円が加算されて、
    10円づつ下にシフトした形になります。


  ■黄色い部分
    =支持率50%前後のボーダーライン
    =[表1]で払戻金150円の部分
 
    この部分は支持率50%前後のボーダーラインであり、
    支持率50%以下の「支持率49.3〜50.0%」の部分には特別給付金が10円加算されてい160円に、
    支持率50%を超えている「支持率50.1〜52.7%」の部分は特別給付金が加算されずそのまま150円
    という2つのゾーンに分割されることになります。


民主主義的に過半数は大事なわけで…
  単勝オッズを見て160円以上ならば支持率50%以下、
  単勝オッズが150円以下ならば支持率50%を超えている…ということになります。

ただ、議会や選挙と違って競馬はみんな平等にひとり1票きりってことじゃないけどね。
でもこれから単勝オッズを見たときに、
「あ!過半数の信任を得てる!」とボソってみるのもまたツウかと(-。-)ボソッ




そしてもうひとつ、

  これが 単勝160円(1.6倍)の謎 の答え。

  …といっても
    ほとんどの方は今まで謎だということにすら気づいていなかったと思うのですが(-。-)ボソッ


表3ではその「支持率の幅」という項目を設けましたが、
もともとひとつだった部分が2つに分割された、特にいわゆる払戻160円の部分は
その幅が狭く…つまりは実際にもその出現率は低くなっているはずです。

今度単勝160円という払戻・オッズに出会った際には、
「お!単勝160円かぁ… レアケースなんだよねぇ…」とボソってみるとこれまたかなりのツウ。

そしてこのニッチかつインテリなウンチクをたれると、
  「あなたって…競馬の話ばっかりね。競馬と私、どっちが大切なの?」
  と問い詰められるような事態に陥っても当方は責任はとれません(-。-)ボソッ
  という実は実話?なオチでどうでしょう(-。-)ボソッ

 
 
   
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