■2007年11月25日(日)
東京モノレール誤通過・誤停車
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ニュースサイトを見ていたら、こんな記事が。 運転士は『気が動転していた』と語っているそうですが、個人的に技術的な興味をひかれたのは大井競馬場前駅の『誤通過』。 東京モノレールは、1992年にATSからATCへ切り替わっています。 ふと思ったのは「ATCがあるのに停車駅を通過するのか?」という点。
可能性として考えられるのは・・・ (1)停車駅でも、支障がなければ出発信号は「進行現示」である。 (2)大井競馬場駅には、そもそも出発信号(場内信号も)無い非制御駅である。
可能性(1)は、普段新幹線のATCを見慣れている自分には「?」な仕様なのですが、まぁ、あり得ない訳ではありません。設計思想の問題ですので。 ただ、新幹線の場合は、停車駅の出発信号は必ず「停止現示」です。駅に停車してはじめて「進行現示」になるように制御されています。そのため、停車駅で誤通過することはあり得ません。
可能性(2)は、個人的には可能性が高いと思っています。要するに、ホームはあるけど信号上は駅間と同じで、単純に運転士の判断で「停車」する。誤って通過しても、信号機が無いので止めようが無いということになります。
可能性(2)は、つい最近まで東北新幹線にもそのような駅がありました。くりこま高原駅です。この駅は、後付け駅のためもともと駅間本線上に設けられました。 このとき信号設備を省略したため、場内信号も出発信号も無い駅となりました。そのため本来通過する列車を臨時停車させたいときは、70km/hの臨時速度制限を設定していました。 しかし、最近、デジタルATC化に伴ってこれは解消されました。 | | |