2004/11/01 (月)
●「天使の梯子」読了 「天使の卵」から10年。
私が「天使の卵」に出会って読んでから5年。
この年月が、この作品を読むことにおいて重要な要素の一つだったのではないかと思う。たまたま「天使の卵」を読み返さずに、この作品を読んだことは、私にとってはプラスだった。
これは人によるので、読み返すなとは言えないし、何とも難しい。
一回読んだ後の感想としては、続編としては「安心」した。読了後も、「天使の卵」はやはりマイベスト第1位であって、さらに、それを支えるような作品だったので。
一つ気になったのは、最後のあたりで、庭でしゃがみこんで泣いている夏姫の頭をそっと撫でたのが歩太だったこと。これは慎一でも良かったかもしれない。
でも、私としては歩太で良かった。慎一よりむしろ歩太の方に感情移入していたからだと思うのですが。これは人それぞれですねきっと。これが、最初に書いた「天使の卵」を読んでからの年月が長かったことと関係があるような、無いような・・・。
そのかわり慎一の位置付けが、一歩下がってしまったかなとも感じました。
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