2006/06/04 (日)
●涼宮ハルヒの憂鬱 アニメ版 この作品の個人的な最大の魅力は、作品中に流れる『モラトリアムな時間』を味合わせてくれる点です。 モラトリアムな時間とは、ゆうきまさみで言えば『究極超人あ〜る』、『機動警察パトレイバー』であり、押井守で言えば『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』で描かれたような、学生時代の何気ない日常にある雰囲気であり、それを経験した世代からは戻りたくても戻れない羨望の日常のこと。 パトレイバーは、舞台は学校ではなかったが、警察官の本職(社会)から隔絶された埋立地という閉鎖空間(学校)に、後藤隊長(先生)、熊耳(学級長)、野明、遊馬、太田・・・(生徒)が繰り広げる日常は、まさに部活動のノリである。 社会人になって、一番懐かしみ憧れる時間、それが描かれる作品というには、とても魅力を感じてしまう。