「えいじんぐ〜地域の中で〜 第216号
(2011年11月1日発行)

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216号の内容

フクシマと繋がろう
フクシマの現実は「障害者」・青年の現実そのもの
私たちはフクシマと繋がろう

「・・・原発をなお進めようとする力が垂直にそびえる壁ならば、限りなく横に広がり繋がり続けていくことが、私たちの力です」(武藤類子さん ハイロアクション福島原発40周年実行委員会・・・919明治公園6万人集会での発言より)

「生活保護で遊ぶ若者  被災地に仰天受給者が 東京観光にカラオケも」
これは朝日新聞(10月28日)、朝日テレビのテレビ欄です。気になって番組を見てみました(N・Jチャンネル)。

仙台で被災し、家を全壊した29歳が映し出されます。生活保護を受給し、仮設住宅で独り暮らし。面談で自立支援ワーカーが「そろそろ働き口をさがしませんか?まず、こういうのはどうでしょう?」瓦礫撤去の仕事を紹介する。「瓦礫は危ないし、けがもしそうで」と消極的な若者。上京し、ハローワークを訪ねる。「ここが東京か」という台詞が「東京観光」と翻訳される。さらに、ナレーションは「20代ならパートの仕事ならいくらでもある」とワーカーの見解を伝える。そして「彼のこういう状態を納税者は納得するか」というような方向付けをしていく。極めつけは本人の言葉で「自分は甘えていると思います」甘えという言葉が何度も出てくる。

震災で家をなくし、家族・知人とバラバラになった若者。被災地に仕事があるのか?家をなくした本人に「瓦礫撤去の仕事」を紹介するワーカーの無神経。震災から7ヶ月。この29歳は「働けるのに」・「生保で」・「遊んでる」とどうして断言できるのか???心や体の傷はいかばかりだろう。

被災者・被災地は「国民の税金」で復興するのだから、「カラオケも我慢して」「焼き鳥も我慢して」質素に暮らし、一日も早く「援助を卒業して」働けとでも言っているのか。生活保護に対する攻撃は国民の感情をも動員して激しくなっています。厚生労働省は非公開で検討委員会を開催し、「不必要な医療扶助が多い。生活保護者も医療費の自己負担を検討」する方向で話し合われています(朝日新聞報道)。

社会保険・社会保障の解体、福祉の切り捨ては3.11大震災をもって激しく進められています。「被災地特区」政策は被災地には最低賃金や夜勤の規制という労働基準法も適用除外にし、法人税は免除し、大量のボランティアやサポーター、地域相互扶助という無償の労働を労働者に課し、企業・資本だけが¥儲けていくというものです。正にフクシマから棄民政策が私たちにも迫ってきているのです。この番組の意図は、私たちと100%関係があります。「放射能は安全」「福島原発事故は収束に向かっている」の嘘。なぜでしょう?

今、フクシマからこの社会の根本を変えようとする(変えなければ生きられない主体がフクシマの人たち)反乱とも呼べる力が大地を割って広がろうとしているからです。奪われた人間たち、生きられない人間たちの命がけの闘いです。

「精神障害者」と呼ばれてきた人たちも同じです。フクシマ特区政策の内容はそのまま障害者自立支援法の本質だからです。「障害者」の労働に賃金を払うどころか、「作業」「訓練」「自立支援」を福祉の「恩恵」とし、利用料を課していくのです。さらに放射能は新たな差別・分断を広範に作り出しています。フクシマと繋がることの意味、原発を認めない意味がここにあると思います。

フクシマと連帯し、11月6日、集会に駆けつけましょう

毎年は労働組合を応援に行っていた11月の労働者集会。今年は100%自分たちの問題ではないでしょうか?福島の女たちが10月27日から経済産業省前に座り込んでいます。毎日600名も700名も。この人たちと11月6日に合流します。

にしおぎ館からも大勢でかけつけましょう。

楽しかった秋旅行

10月2日〜4日

草津温泉は、酸味があり身体にしみいるよう。3日は野反湖まで行き、綺麗でしたが、とても寒かったです。夜はカラオケ三昧。
4日、帰りがけには伊香保温泉近くで水沢うどん(日本三大うどん)を食べました。マイクロバスをチャーターし、安心のバス旅行を楽しみました。

待ちに待った新職員

元気で料理が大好きな職員が来てくれました。

待ちに待った新職員は、五十嵐さん。料理が大好きで、「みんな喜んでくれる」とにしおぎ館に感激の毎日の様です。29日のみんなで料理(食とケアの一環)ではオムライスとスープ、サラダを。鶏ガラスープで炊き込んだライスをベースに無添加のケチャップで作ったオムライスは、本当に美味しかったです。五十嵐さん、頑張り過ぎないでね。先は長いですよ。

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