「えいじんぐ〜地域の中で〜 第217号
(2011年12月1日発行)

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217号の内容

原発・増税・TPP
安心して医療が受けられない国
失業問題を解決出来ない国

病気や事故にあった時、仕事を休むことや、お金のことなど、何も心配なく医療や介護が受けられる。これは全ての人の望みであろう。傷が癒されていく、病気が回復していく、そのためには安心して養生出来る環境が整っていなければならないからだ。

地域医療や無産医療の運動をとおしてかちとられた老人医療の無料化、皆保険制度は、いまや解体され、日本においても貧困から健康保険に入れない人、使えない人が一千万人に迫っていると言う。

この度、野田政権が交渉参加を表明したTPP参加で、医療破壊は一気に進み、さらに今、「生活保護」制度がターゲットにされている。そうなれば数千万人が無保険者になる可能性があると言われている。

病気や障害は本人の責任ではない。現在進行形の福島原発事故で深刻に撒き散らされている放射能被害は「健康」で生きつづけることが「奇跡」的とも言える現実を作り出している。国民が安心して医療を受けることを保障しない国家、失業問題を解決出来ない国家が、フクシマがこのような事態になってもなお、原発建設を推し進めようとしているのだ。

吉田医師の発言

11月6日の労働者集会における吉田良順医師(広島・高陽第一診療所)の発言

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原発と闘う医師団を代表して発言したいと思います。よろしくお願いします。

あの3月11日の東日本大震災、福島原発事故によって、現在までに広島型原発約50個分の放射性物質がまき散らされていると思います。そのために、多くの福島の方々が住むところを奪われ、生活を奪われています。しかし、広島での警官から言えることは、この放射性物質の影響は今後何十年にもわたって、福島のみならず広く東北から関東地方の人々を苦しめ続けるということです。

この福島の事態をもたらしたものは、けっして天災ではありません。これは利益のためには人の命を顧みることをしない新自由主義のもたらした人災です。新自由主義者は、被災地の「復興」を名目に新たな策動を行おうとしています。それは、福島医大の「放射線医療特区化」計画です。かつて広島ではABCCと同じ意図を感じます。すべての情報は住民の前に開示されなければなりません。これは闘いなくしてはありません。広島・長崎の被爆者は闘うことで自らの命を守り、医療を取り戻してきました。福島の被爆者も、闘うことによってのみ、これからの生活と健康を取り返すことができると思います。

私たちは、全国の仲間の力で福島の人たちの健康を守る、闘う拠点としての医療施設を福島の地に建設しようと思っています。

 NAZENの闘いと連携して、すべての原発をなくすまで闘います。現在、TPPに参加するかどうかのせめぎ合いの真っ最中ですけども、TPPによって医療界も根源的に変わってしまいます。医療の自由化によって、これまで曲がりなりにも守られてきた国民民保険制度は解体されます。医療に差別をもたらす。人の命に格差をつける社会になってしまいます。いよいよ私たち医療者も総決起する時代になりました。新自由主義と闘っている全世界の方々と団結して、医療と健康を守るために勝利する決意を表明して、発言を終わります。ありがとうございました。

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福島の子ども達を放射能から守るために何ができるか?避難出来る人、出来ない人、医療受けられる人、受けられない人。大きな問題です。

新しい焼き菓子登場

動物性の材料を使わず、オーガニックで身体に優しい焼き菓子が登場。12月10日のバザー、クリスマス前にもご披露します。

にしおぎ館スタッフが研究に研究を重ねたお菓子は、卵・牛乳・バターを使わずに豆乳、菜種油、きなこなどの植物性材料を使用。

豆乳ココアケーキ、豆乳きなこケーキ、ココナッツケーキ等

カロリーが気になる人、卵アレルギーの人にもお勧めです。

紅葉狩り!

荻窪の大田黒公園に。
「こんな近くに、こんな紅葉スポットがあったなんて」と初めての人も感激。お天気も良く、暖かく総勢16名。楽しかったです。帰りにはみんなでお茶しました。

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