[参考] CDTV Viewerでのプレイリスト作成方法

普通のチャート誌や番組などでは「独自に〜」などと銘打って、ランキングデータを公表していますが、実際の選考過程はあまり明らかにされていません。
実際のところは
・複数のリサーチ機関(レコード店、カラオケボックス、レンタルCDなど)の傾向を参考にしている
・「レンタル数」「販売枚数」などの実データを集計している
・アーティストの過去の実績から見た、何らかの予測?
・プロモーション側からの何らかの圧力(?)による、さじ加減の影響?
など、いろいろな要因をもとにしてランキングを決定している可能性があります。
一方このプログラムでも、ランキングデータをもとに何らかの選曲を行うためには、現実に即した(世間で通用する)ランキングデータを独自に作成する必要が出てきます。しかし、このプログラムではその性質上
・単一の番組(CountDown TV)が提供しているランキングだけを利用。(傾向が偏る可能性がある)
・実データではなく、「順位」のみのデータ。(順位だけでは判断できない場合がある。)
という、非常に限られた情報だけでランキングデータを作成しなければならなくなります。
そこで、このプログラムではCountDown TVの提供する各週のランキングデータをいろいろな考え方から集計し、この集計結果をランキングデータとして利用することにしています。好みに応じて使い分けるとよいでしょう。

なお、以上の理由から、いわゆる「最新ランキング/今週のランキング」そのものを独自に作成することはできません。一応[選曲方法A]新曲のみをつけていますが、これはCountDown TVのデータの、一番新しい週のチャートだけを引用したものです。したがってこれは当然ながら最高で100曲しか選曲できませんし、残念ながらチャートの選曲の傾向もCountDown TVそのものを引き継ぐ結果となってしまいます。
また[選曲方法F]すべて均等では一様乱数を使い、すべての曲をランダムに選曲します。ランキングにとらわれず、自由に選曲したいときはこれを使います。


-順位と最新ランキングを考慮したランキング算出方法-
(選曲方法B〜E)

選曲方法B〜Eでは、すべての曲を順位得点h(=100-順位)と新曲度得点w(一番古い週が1点、一番新しい週が[週の数]点になる)から点数化し、それを集計することで各曲目のランキングを計算します。
たとえば、1999年11月6日〜2000年6月10日で、総合ランキングを算出するときの、各曲目のh,wは下のようになります。


[選曲方法B]新曲重視
すべての曲を、順位得点hと新曲度得点w、登場回数cに対して、

という式で得点化し、ランキングを出しています。まだリリースされてから間もないヒット曲に対して、非常に高い得点が与えられるのが特徴です。

[選曲方法C]←→中間
各曲目の順位得点hに対して、

という式で得点化し、ランキングを出しています。高い順位で推移を続けている(要するにロングヒットしている)曲に高得点が与えられ、「新曲重視」と「期間ランキング平均」との間の、中間的な選曲が得られます。

[選曲方法D]期間ランキング平均
順位得点hを単純に合計し、ランキングを出しています。「初登場で上位になったが、すぐにランキング外になった曲」と、「あまり上位にはならなかったが、長いことランキングに出ていた曲(演歌ではしばしば見られるパターン)」は同等に扱われることになります。

[選曲方法E]登場回数
登場回数だけでランキングを出します。ランキングに関係なく、登場回数だけが多い曲(演歌などでしばしば見られるパターン)は上位に現れやすくなります。



たとえば、このプログラムで2000年上半期(1/15〜6/10)のデータを使い、選曲方法B〜Eでランキングを出すと次のようなデータが作成されます。(10位まで)

おそらく普通のチャート番組や雑誌は[D:期間ランキング平均]+αを使っているのではないかと考えられるのですが、個人的にはいまいち納得がいく結果が出ていないような気がします。これはこの計算方法の問題点というよりも、CountDown TVのチャートそのものの"癖"という可能性もあります。もっといい方法を考案された方は教えていただければありがたいです。


並べ替え率
「新曲重視だが、時々気まぐれにランキングにこだわらず別の曲を選曲したい」という場合は、「並べ替え率」の項目を適当な値にしてください。
選曲方法Bで、並べ替え率を変えたときの一例を示します。
(一様乱数を使いますので、並べ替え率が100%以外での結果は毎回変わります)


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