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数年前、うちにあった昭和の古い演歌のレコードを、親に聴かせるためにCD化しようと、古いレコードプレーヤーを復活させてCD-Rにちまちま録音をしていた。ところが、もう40年ちかく昔のプレーヤーは徐々に調子が悪くなりまともに聴けなくなって、しかたなく日本橋に代わりを買いに行くことに。で、ひさびさのオーディオ店。安物でいいやと思っていたところ、ふと目に飛び込んできたのが、DENONの立派な木の箱のいい音がしそうなプレーヤー。そういえばこんなの、高校生の頃は欲しかったけど、高くて手が届かなかったわと思いつつ、値札を見たら「あら、今すぐ買えてしまう。」のですよ。そしてそのちょっといいプレーヤーを相棒に、私の第二次レコード時代が始まった。

レコードオーディオについていろいろ書いていくつもりでした。実際書きたいことはけっこうあるんですけど、なかなか文章にするにもまとまりませんでね。このまま消滅コンテンツになるかも・・・ですが、とりあえず近況だけでも。所有レコード増えました。70年代〜80年代のジャズ、フュージョン中心に。この時代の音質・・・というよりマスタリングは、昨今の異常な音圧競争のものとはちがい、まともなものが多いので、アンプのボリュームさえ上げてやればアタック感にパンチのある心地よい弾けた音が聴けるのも、レコードオーディオの楽しさですね。

スピーカーやヘッドホンのハイレゾ対応ってなんなんだろ。

デジタル信号をあつかう経路でハイレゾ対応を謳うのはわかるけど、スピーカーやヘッドホンは関係ないよね。再生周波数帯域などで規定してるらしいけど、そこに足らないから鳴らせないというわけではないし、足りる性能があったとしても良い音かどうかはわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋が2階なので床が弱い上に特別頑丈でもなさそうなオーディオラックに乗せているので、プレーヤーの条件としては良くないなぁ。横に置いた扇風機をつけると、どろどろという不穏な低音が鳴る(笑)。まぁ、針を降ろして回転を止めてフルボリュームにして聞こえる程度なので、普通の音量では気にならないんだけど、ラックを強化するなどいずれ対策はしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近はレコードの水洗いもほとんどしない。演奏させたあとに湿式クリーナーで軽く拭くのを繰り返していれば、そのうち綺麗になるのがほとんど。聴いたあとにクリーニングするのがポイント。針が通るといくらかのホコリをかき出してくれるので、そこがクリーニングのチャンスというわけ。しかし、盤が静電気を帯びたらホコリを吸い付けてしまうので、ナガオカのスプレーを。ここで注意。スプレーを大量に吹いたり何度も何度も吹くと、スプレーの成分がかえってホコリを閉じ込めたりと悪さをすることもあるので、スプレーは薄く薄く。レコードに直接吹き付けるより、いったんベルベットのクリーナーに吹き付けてからレコードを拭くほうがいい。そして、一度その処理をしたら、しばらくは効果を保つみたい。ふたたび静電気を感じるまでスプレーは使わないほうがいいと思う。これでスプレーの害はほぼなしと思われる。スプレーを使いたくない人は静電気をとるブラシを使うみたいだけど、静電気除去効果はその場限りかと。ちなみに、国内最高峰とされるIKEDAカートリッジを使われる先生はナガオカのスプレー使い完ぺきに拭きあげないとノイズが乗ると言われます。スプレーを害悪のように言うマニアもいれば、なければ始まらないというマニアもいる。どちらを信じるか信じないかはあなた次第。

 

 

レコードプレーヤーのカートリッジはShure M97XEという定番モデル。プレーヤーのおまけでついてきたテクニカのいちばん安いOEM品に比べると、はっきりと格の違いがわかる。高い音の伸び、アタック感の鋭さ、声のサ行の自然さなど、なんとなくではなく具体的にわかる音の違いがあります。並行輸入で1万円ぽっきりで買ったにしてはとてつもないグレードアップ感。これこそがアナログオーディオの楽しさ。ウチぐらいの安いシステムなら、かけたお金が素直に音質になって帰ってくる。ハイエンドともなると、それこそ沼が待っているんだろうけど・・・・。

(追記)Shureはレコードカートリッジ事業を撤退してしまったので、今は流通在庫しかなく倍ぐらいの値段になってしまっている。ただし、替え針は純正にこだわらなければJICOで安く高品質な日本製が手に入るのでレコードライフは安泰です。

そのJICO針、

M97xE用の標準モデルを使い1年。性能的にも問題なく、まだまだ磨耗は大丈夫なのだけど、消費税増税の前の贅沢に・・・とちょっと高級な針とされるSAS針を購入したのです。SAS針というのはいわゆるラインコンタクト針で、円針や楕円針よりもトレス能力が優れていて、盤面への接触面積が大きい分、磨耗に強いとされる針。カンチレバー(針とマグネットの間の棒の部分)はボロン製で細く軽量。音質は普段の場面ではそれほど差を感じなかったけれど、内周で大きな差が出る場合があった。レコードの内周は音質的に不利になるようで、うちでも歪みの目立つ盤があった。しかし、JICOのSAS針だと、内周の音質変化が少なかった。この喜多郎のレコードのB面ラストの曲は曲の後半、大音量の持続音で盛り上がる。ノーマルの針だと数分のこの曲の中で音質変化が感じられたところ、SAS針ではほぼ同じ音質で鳴らしきった。これはこの針の形状によるものか、ボロン製のカンチレバーによるものかはわからないけれど、いちどこれを知ってしまうともう元には戻れなくなる。さらに寿命が長いとのことなので、むしろお買い得。(ただ、カンチレバーは細く標準針より繊細かもしれないので、壊さないよう細心の注意を払う必要はありそうだけど) こういう針が適正価格で、しかも安心のメイドインジャパンで買えるのだからありがたい。

(C) GLAD1 Kiichi

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