PC-8801mkII 必死にお金を貯めて購入

 


 従弟の家での88ショックから数ヶ月……
 必死に貯金して、念願のパソコンを購入した。
 その名も、『PC-8801mkII model30』 5インチFDDを二機搭載した、往年の名機だ。
 もちろん中古、それでも、8万円はした。

 また、併せてディスプレイも購入した。
 シャープ製のCF-14Dという、安い2000文字ディスプレイだ。
 2000文字とは、漢字を一画面に2000文字表示できる意。いわゆる200ラインディスプレイと同等である。当時は、この表現をよく使っていた。

 ここで、PC-8801mkIIの特徴を紹介しよう。
 まず、初代との違いは、FDDの内蔵と、サウンド機能強化にある。
サウンド機能というのは、澄んだBEEP音、とも呼べるもので、対応ソフトで比較してみると、その違いが良く分かる。
 もっとも、『グキガキゴー』が、『ぴーひょろろ〜』になった程度だが…(笑)

 また、外見もリフレッシュされ、ずんぐりむっくりしているが、コンパクトで格好いい。
 縦置き可能なため、ロゴやスイッチ等のプリント文字も、斜めに書かれてあり、これもまたデザイン的に気に入っている。
 キーボードも薄型と、外見的には、本当に文句のない機体だった。

 そう、外見的には……(汗)

 速度の遅さ、特に、グラフィックの遅さは初代と同様で、もう酷い(汗)
 でも、その範囲内で、色々と知恵を絞り、少しでも早く動くプログラムを組むのが楽しかった。
 与えられた素材を上手く活用して、なんとかするしか、当時は出来なかったから……

 

 さて、買ってきてまず、添え付けのデモを動かしてみた。
 機能の紹介などは普通だったのだが…… デモの後半で、なにやら…… 単音のBEEP音を使って、無理矢理和音を演奏させているじゃないか。……無茶するな、と思いつつ、何度も聞いてしまったのは、何とも懐かしい記憶である。

 また、あらかじめ買っておいた、ザナドゥを遊ぶ。
 を! やはり、初代88とは、音質が全然違う!(笑) まあ、所詮はBEEPなのだけどね(汗)
 ゲーム自体は、文句なしに面白かったので、音が良くなったことがさらにやる気に拍車を掛けて、しばらくはそればっかりやっていた。
 ……というか、それしか遊ぶものがなかった、というのもまた、哀しい事実。(汗)

 まあ、何はともあれ、初めてのPC(88)ライフは、かくして始まったのでありました。


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