PC-8801 PC−8801 >>88Emulator エミュレータ各種 
2020/ 3/ 9 update

 


 ここでは、8801シリーズを現行機種で再現する、エミュレータソフトを紹介しています。
 どれも再現性が高く、あの懐かしい時代が甦ること、請け合いです。

 主に、私が使用したものを載せています。

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導入の手引き    エミュレータ紹介    詳しい関連サイト


導入の手引き 簡易版

説明になってないような気がしますが、簡易なので、なにとぞご勘弁……


 

◆BIOSの準備
エミュレータとは、即ち、本体の動作(機械の部分)を再現するプログラムです。

ですので、いわゆる、BIOSと呼ばれる、本体を起動する為の基本プログラムは用意されておりません。
これは、BIOS自体が著作物であるが故、各人で用意する必要があるのです。

そこで、まず、88実機本体よりBIOS−ROMの情報を吸い出します。

5インチFDDがエミュレート機側(Windows/PC-98等の側)にある場合

P88SRとM88に付属のツールがありますので、それを使い、吸い出し用のプログラムが入ったFDを生成、それを実機(PC-8801)で実行して吸い出します。
(詳しくは、それぞれに付属のREAD MEをお読みください)

エミュレート機側に5インチFDDがない場合

シリアル(RS−232C)を使ったリモート吸い出しとなります。
それには、あらかじめ、シリアル(RS−232C)のクロスケーブル(リバースケーブル)を用意する必要があり、それをもって、、PC−88とエミュレート実行機とを接続します。

吸い出しのためのツールは、M88付属のものを用います。

◆ディスク(テープ)イメージの準備
いくら本体を準備しても、ソフトがなければただの箱……

それではちょっと悲しいので、ソフトウェアをエミュレータで使える形に変換します。
これもまた、P88SRやM88、(テープの場合はX88000)にツールが付属していますので、それを使うと良いでしょう。

ただし、プロテクトのかかっていないものに限ります。
市販ソフトの場合は、十中八九プロテクトがかかっていますので、ファイラーと呼ばれるプロテクト解除ソフトを使って、あらかじめ解除しておかないといけません。

こちらも、エミュレート機側に5インチFDDがない場合、同上のツールとケーブルを併用した、シリアル経由の吸い出しとなります。
◆実行に際して
BIOSも取得し、イメージも準備完了。ここまで来れば、もう大丈夫……と思う前に、少しだけ気に留めて欲しいことがあります。

古いM88(2.00より以前のバージョン)に関してですが、ディスクイメージが統合(ひとつのファイルに複数枚のディスクイメージが入っている)されている場合、いくら属性が書込可になっていても、書き込みが出来ません。
これは、一枚ずつのディスクイメージに分割すれば回避できます。そのためのツールも色々ありますので、それらを使われると良いでしょう。

また、これらのエミュレータを簡便に利用するための【ランチャ】と呼ばれるツールもありますので、それも利用されると良いでしょう。
現在では、AKATTA氏が作成されている、【AL88WIN】がお奨めです。
当該サイトは、一番下の、関連リンクから飛べるようになっています。
◆最後に
エミュレータ自体、グレーゾーンのなかにあるが故、違法性を問われる可能性もあります。
イメージの取得、エミュレータの使用等、すべての運用は自己責任に於いて行うことを忘れないで下さい。

 


エミュレータ紹介

各88エミュレータです。ご自分の環境、目的にあったエミュレータをお選び下さい。

 


    j80  制作:HAL8999氏

>>サイトへ
Java2SE 1.3.0〜 (JDK または JRE 1.3.0〜)で動作するエミュレータ。
PC-8001エミュレータから発展したもので、今はPC-8801MA相当まで対応している。
ただし、現在は一般配布は行われず、開発に寄与した方のみの配布となっている。
最新バージョン Release6.117   [ 2020/1/31 ]
再現性 ★★★★★
モード・イメージ N/N80/N80SR/N88V1S/V1H/V2 D88 T88 CMT CAS N80 2HD
画面 アナログ/デジタル/モノクロ/グリーン/アンバー 全画面 インターレース切換 画像キャプチャ PCG
サウンド SB2 CMD-SING切換 各種拡張ボード(複数差し可)
入力 ジョイパッド マウス(シリアル/バス) ソフトウエアキーボード タッチペン
デバイス プリンタ シリアル
その他 拡張RAM ディップスイッチ デバッグ

    QUASI88  制作:福永省三氏 >>サイトへ
UNIX+XwindowSystem、UNIX+SDL、Windows+SDL、Mac+SDL等で動作するエミュレータ。
ROMバージョンやディップスイッチの設定が可能で、スタートレーダーの裏技が再現できる。
最新バージョン 0.6.4  [ 2013/3/29 ]
再現性 ★★★★★
モード・イメージ N/N80/N80SR/N88V1S/V1H/V2 D88 T88 CMT 2HD
画面 アナログ/デジタル 全画面 インターレース切換 ハーフサイズ 画像キャプチャ PCG サウンド出力
サウンド SB2 サウンド出力
入力 ジョイパッド マウス ソフトウエアキーボード ローマ字入力
デバイス アクセスランプ プリンタ シリアル
その他 拡張RAM 辞書ROM どこでもセーブ ディップスイッチ

    M88  制作:cisc氏 >>サイトへ
Windows用エミュレータ
WIN用としては、極めて高い再現性を持ち、なおかつ、多種多様なオプション・機能を有する。
N80モード(PC-8001mkII)や、テープイメージ、CD−ROMにも対応

M88改+等の改造版も有り
最新バージョン 2.21a  [ 2003/11/11 ]
再現性 ★★★★★      []内はプラグイン対応 
モード・イメージ N/N80/N80SR/N88V1S/V1H/V2/V2CD D88 T88 2HD
画面 アナログ/デジタル 全画面 インターレース切換 画像キャプチャ PCG
サウンド SB2 CMD-SING切換 WAVE録音 [ジャストサウンド] [シーク音] [9801音源] [プリンタ] [PCG付属音源] ROMEO
入力 ジョイパッド マウス(ジョイスティックモード可)
[IMEカナ入力]
デバイス アクセスランプ CD-ROM 外部デバイス
その他 拡張RAM 辞書ROM どこでもセーブ ディップスイッチ デバッグ機能

    X88000  制作:Manuke氏 >>サイトへ
Windows用エミュレータ
テープイメージを最初にサポート、各種デバッグ機能、プリンタやビデオアートボードに対応するなど、他のエミュにない特徴を持っている。

FM音源搭載の改造版も有り
最新バージョン 1,5,3  [ 2018/8/10 ]
再現性 ★★★★
モード・イメージ N/N80/N80SR/N88V1S/V1H/V2 D88 T88 N80 CMT
画面 全画面 画像キャプチャ インターレース切換 ビデオアートボード
サウンド BEEP
入力 IME仮名入力 テキスト抽出
デバイス アクセスランプ 増設FDD プリンタ出力(PC−PR201準拠)
その他 デバッグ機能

    PC88WIN  制作:soltin氏 >>サイトへ
Windows用エミュレータ
M88に次ぐ再現性を持つ。音源のキーオンを表示する独自機能を装備。
最新バージョン 1.14  [ 1999/3/5 ]
再現性 ★★★☆
モード・イメージ N/N88V1/V2 D88
画面 インターレース切換 400ライン不可
サウンド SB2 鍵盤表示
入力 ----
デバイス アクセスランプ
その他 ----

    P88SR  制作:ぶるー氏 >>サイトへ
PC−9801/9821専用の、DOS版高速エミュレータ。
98と88のハードウェア互換を利用しており、その再現性は極めて高い。
最新バージョン 1.00  [ 2000/5/3 ]
再現性 ★★★★★
モード・イメージ N/N88V1S/V1H/V2 D88 T88 2HD
画面 全画面 インターレース切換 画像キャプチャ(ユーティリティ別装) PCG
サウンド SB2
入力 ジョイパッド マウス
デバイス アクセスランプ プリンタ シリアル 実物ドライブ
その他 拡張RAM 辞書ROM どこでもセーブ ディップスイッチ PAR

 


関連サイト

88Break AKATTAさんのWebサイトです。
88エミュレータの解説に関しては、ここが一番優れていると思います。
また、88エミュのランチャ【AL88WIN】も公開されています。
PC-8x01 gallery 88同人ソフトのリスト(一部ダウンロード可)や、各種88エミュ動作確認リストがあります。
ぜひ積極的に登録しましょう。



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