#9 DOS窓でPC-FXGA |
今回のブツ CDV-PX32
さあて、ようやく長年の懸案(笑)だったこれにチャレンジした。
無論、GV-MTV/98を使っての、Windows上でオーバーレイ表示の使用を目的としている。
※この内容は、AKATTAさんの技術指導に基づいたものです。
まず、必要となるフリーソフト、『FXGA
Plus』を手に入れる。
元々は、CD-ROMのキャッシュソフトだが、これを介することで、DOS窓上での動作も可能に出来るのだ。
ただし、そのためにはSCSIのCD-ROMドライブが必要になるので、それも調達した。
※内蔵IDE接続でも問題ないらしいが、当方はUIDE-98接続なので、今回はこの手段を執った
では、以下にその、基本的な設定方法を記します。
設定
まずconfig.sysにはCDドライバの記述は一切しない。
Autoexec.batでも、MSCDEXは実行しないように。
ここで記述してしまうと、ほぼ確実にハングアップ、若しくは認識不能になるため、
絶対に記述しないでください。
というわけで、CDドライバは、FXGA.COM(以下GA+)の実行時にバッチファイルを用い、
「ADDDRV」もしくは「DEVICE」などで組み込みます。
「DEVICE」の入手は、GA+の公開されているページにてできるようになっています。
FXGAのディレクトリに解凍しておきましょう。
で、FXGA.COM起動用のバッチファイルは以下のような記述になってます。
*********
fxgawin.bat ********
echo off
cls
device fxgawin.dev
FXGA /DP /SS /X:60M %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9
**********************
僕の場合はADDDRVでなく、「DEVICE」にてfxgawin.devにて
DEVICE指定をしてCDドライバを組み込みました。
FXGA(.COM)のオプションは、 /DP は必須。
/SS をやると
より安定するみたいです。 /X:は、パソコンのXMSメモリから
適当な数字を当てはめて下さい。
で、fxgawin.devの記述は
*********
fxgawin.dev ********
DEVICE=C:\...パス...\各CDドライバ /D:CD_101
***********************
CDドライバについては、SCSIなら付属のもの、IDEについては、ASPIマネージャを
組み込んで認識させます。(UIDE-98経由は、どうやっても無理)
ちなみに、私の場合は、CDV-PX32に付属のドライバ(IOCD.SYS)を使用しました。
オプション詳細は、付属のドキュメントを参照して下さい。
うちは /D
オプションを指定するだけで平気でした。
(いらないオプションを付けるとかえって上手くいきません)
この環境はCドライブインストールなのでC:になってます
/Dオプションは、バックアップメモリファイルのパスを指定する、
「BACKUP.INI」にて指定します。
*********
fxgawin.dev ********
G:\PCFX\PCFXBACK.RAM
G:\PCFX\PCFXCARD.RAM
/D:CD_101
***********************
この環境ではGドライブにFXGA.EXE・GA+を置いていますので
3行目に「fxgawin.dev」で指定したデバイス名を
/D:で指定してやれば、MSCDEXエミュレートをGA+でやってくれるはずです。
これで、 fxgawin.bat のプロパティにて、
バッチファイルを空白にして、作業ディレクトリを指定し、
「MS-DOSプログラムにwindowsを検出させない」をチェックし、
メモリを設定し(自動で大丈夫だと思います)
スクリーンセーバーを切っておくくらいで大丈夫でしょう。
あとはダブルクリックして、CDを認識して
「ビデオ画面に切り替えて」が出れば大体OK。
FXのソフト起動画面で CD引き出しボタンを押して、
CDドライブが自動的に開けば、十中八九OKだと思います。
FXのCDを入れて、初めにCDプレイヤが立ち上がり警告音声が
出るので、それを終わらせてから、FXソフトを立ち上げてみて下さい。
これで成功しないようであれば、CDドライブの製造メーカーの
HPを探して、DOS&win3.1用のCDドライバをダウソしてくればOKかも。
アイオーなどではドライブをアイオーデータブランドで売っていても、
実際は多メーカーのドライブのこともありますし(たとえばTX412=CD-R55S(TEAC))
他の、有名CD(CDR)ドライブメーカーのHPのサポートで
DOS用ドライバは結構手に入るようになってますので、
動かなければ、動くものを根気よく探してみるのもいいかも。
ここまでです。
動かない場合、途中でハングアップする場合は、もう一度ここに書かれていることを再確認することをお奨めします。
意外な見落としがあるかも知れませんので……
と、最後に、PC-FXGAをWINDOWS上で動かした感想をひとつ。
画面はちょっと小さいですが、関連サイトの情報を見ながら、とか、キャプチャしながら出来る、という点は、非常に良いです。
もっとも、最近の凄いグラフィックのゲームに慣れた目には、やや荒く感じるかも知れません。
まあ、……ここまでやる人は、凄い物好きだと思いますので、そんなことは気にならないと思いますが……(笑)
くれぐれも、CD-ROMなどの音量には気を付けてください。意外とでかい音が出ますので……