明木は、萩往還道の宿場として発展しました。
現在では旭村の役場があり、佐々並と並ぶ大きな集落を形成しています。
明木駅の概要
明木駅は山口往還電気鉄道唯一の分岐駅です。
そして、進延、電化の度にその姿を変えてきました。
ある意味、往還鉄道の歴史を最もよく知る駅ともいえます。
現在の明木駅は、快速列車の分割併合を行うなど特異な面を持つと共に、荷物列車の為の簡易積み卸し用ホームを整備するなど、要所としての顔も併せ持ちます。
線路配置に見る明木駅の歴史
凡例
←東萩 ◆ 山口→ ━ …600V ━ …1500V
1: 駅開設
列車折り返しを考慮し、二面二線のシンプルな配置。
2: 山口進延
山口までの進延区間は1500V電化のため、 レールは連結するもホームは別に用意される。
乗り換えの煩雑さを防ぐため、同一ホーム乗り換え可能な配置を取る。
また、1500V電車用の整備場を設置。
3: 大田線完成
大田線(後の秋芳線)開通に伴い、一部配線を変更する。
共に列車交換を可能にするため、一部離れた箇所にホームを設けている。
4: 防府進延
防府進延に伴い、明木〜東萩間が1500Vに昇圧されたため配線を変更した。
600V車が明木〜大田に封じ込めとなるため、整備場を600V車専用とし、1500V車は東萩南側に建設した萩総合車輌所へ集約した。
5: 全線1500V電化
全線1500V電化となり、600V車用整備場を廃止した。
6: 高速対応へ
線形を改善し、本線の15km/h制限を廃止した。
また、0番ホームを閉鎖。
これからの明木駅
集落の中核施設として、役場窓口や各種商業施設、福祉施設の集約が計画されています。
また、0番ホームをバス乗り場として再利用し、乗り換え移動を極力減らすよう新たなシステムも導入予定です。
地元に使いやすく、来訪される方に優しい駅として、これからもたゆまぬ努力を続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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