野外炊事 |
野外炊事 ずばりその名の通り、飯を野外で炊くこと…… |
1:準備…… 野外炊事は、各中隊ごとに編成される。 それを、トラックに積み込み、後部に炊事車という炊事用の車輌を牽引して出発する。 炊事車には、釜が六個あり、うち四個は、飯を炊くことができる。
出発前には、現品を受け取る。向こうで補給されるまでの、当面の食材だ。 やがて、出発。 その後、切り込み、ボイル、米研ぎ…… などなど 翌日からは状況に入るので、山の中で飯を作らないといけない。 |
2:星空の元各作業 いよいよ演習場へ移動。各器具ををしっかり固定し、トラックへ。 程なく、演習場へ着き、再び展開。 しかし、また移動するという。 とりあえず、携行食(ボイルのみの缶詰・パック飯)をボイルし、渡す。 移動のため、下ろしたモノを再びトラック&炊事車にくくりつける。 夕方になって、ようやく移動。 目的地に着いたのは、もう日付が変わろうとする時刻。 くさむらにシートを敷き、それにくるまるようにして、寝た。 |
3:戦闘?? 起床後、携行食を区分けし、引き渡し。
さて、調理等で汚れた釜などを洗うのだが、水といえば、水トレーラーにあるだけしかない。 これも、各中隊の炊事と共同で使っているし、調理にも使わなければならないので、無駄遣いは出来ない。 しかも、演習中……つまり、敵の襲撃もあるらしい……というわけで 『状況ガス!』 すぐに防護マスクを装面し、銃を構えて展開する。 何考えてるんだ、という…補助官に対する怒りが皆の間に広がっているが、……これはしょうがない。 『状況ガスなし』になったあと、戻ってみると案の定、おかずは焦げていた。 本当に毒ガスが撒かれたのなら、調理中のブツは全部破棄しなければならないのだが、今回は勿論そんなことはしない。 |
4:もうひとつの敵は… 演習中、悩まされていたのは、虫の襲撃。 ぶよと藪蚊の波状攻撃は、超強力に効く。 ぬかるみでの作業で、すっかりボロボロになった半長靴を洗って乾かす為、一度靴下の脱いでちょっと休憩していたところに、ヤツらは襲いかかってきた。 小一時間、手や足が、ドラえもんの手になってしまい、もうかゆいやら痛いやら…… あと、ちょっと戸惑ったのはトイレ。 まあそれは良いのだけど……ここでも虫の襲撃が…… ここまでで悟ったこと……
閑話休題…… 演習も無事終了……後は荷物を纏めてトラックに積み込み。 そう、廠舎で喫食する、最後の夕飯を作らないといけないんですね(汗) しかも……結構皆からは冷ややかに見られるのが……辛いところですね。 |