第十話 『風塵迷図』(前)
砂嵐が去ってまだ日が浅いせいだろうか。
この日、バフシャールの街の上に広がる夕空は鮮やかな紅に澄み渡っていた。
もはや太陽は礼拝堂の尖塔に貫かれるかのように没しかけ、東の地平からは蒼い夜の帳が空を覆いつつある。それでもなお、天上に燃える黄昏の焔はなかなか色褪せようとはしなかった。
路地を抜ける風は砂を孕(はら)んでいるが、昼の陽光に哂された旅人たちの身体には心地いい涼やかさだ。
それゆえであろう――バフシャールの中央を貫く大路には、いつもにも増して人が溢れていた。宿に向かう者、これから夜の街に繰り出そうという者。各々の行先に向かって、彼らは夕暮れの街を行き交う。幾百幾千もの声は、不思議と耳に快いざわめきを織りなす。
その喧騒の調和は――しかし、不意に破られた。
初めに気付いたのは、ほんの数人の通行者たちだ。だが、彼らが不審の声をあげながら『それ』を指さすと、不審のどよめきはまたたくまに波紋の如く広がった。
肩も触れあわんばかりに街路を埋める人混みに、ある一点を中心として円形の空白が生じる。
誰もが不安げに眉をひそめ、連れを持つ者は互いに囁き合いながら、遠巻きに波紋の中心を見つめていた。衣を己の血で染めあげ、独り街路を歩む青年を。
整った精悍な顔に、苦悶の表情はない。鋭い眼差しはただ前方を見据え、己をとりまく人垣すら視界に入ってはいないようだった。
緩慢なその歩みは傀儡(くぐつ)にも似ている。だが彼の目に宿る峻烈(しゅんれつ)な光を見れば、彼を操っているのがほかでもない、彼自身の意志であることは明らかだった。
右の手に握られる抜き身の刃が、落日を照り返して紅の光を帯びる。
この異様な光景を目にしながら、都の衛士を呼ぼうとする者はいなかった。そしてまた、おそらく死に頻しているであろう彼を助けようとする者もいなかった。
怯えはむろん一因であろう。近寄れば一瞬にして刃にかけられかねない鬼気迫る鋭さが、彼からは確かに感じられる。
だが、それよりも――
この青年の行く先を妨げてはならない。見る者全てにそんな漠然とした思いを抱かせる一種不可思議な神聖さを、青年はその身に帯びていたのだ。
誰もが呪縛にかかっていた。あたかも聖戦に赴く戦士を見送る群衆のように、黙々と己の道を歩むこの青年を見つめるのみだ。彼が歩めば、彼の周りの空白もそれにともなって移動した。
黄昏の紅と、人々の囁く声とを背景にした無言の行進――
その歩みが、不意に止まった。
青年は静かな眼差しで、建ち並ぶ店々の一軒を見やる。しばしの静止ののちに、彼はその入口へと足を向けた。
人垣の中から、新たなどよめきが起る。旅人であるならいざ知らず、この都の住人ならば存ぜぬものはいない。抜き身の剣を提げて、青年が歩みゆく先――そこに戸口を開いている酒場が、大商人ムルドゥ=ハキム直営の店であることを。
波瀾の予感が、ざわめきとなって街路に満ちた。
人々の視線を背に受け――されど無人の荒野を歩むが如く、青年は一歩一歩その扉に近づいてゆく。
隻眼の商人は杯の酒を飲み干すと、ひとつ大きな息をついた。
まだ陽が沈むにはしばしの間がある。だが酒場の中ははやくも、夜を待ちきれぬ者たちの喧騒に満ちていた。天井が低く造ってあるため、ざわめきが室内にこもるのだ。
「イルヴァン様」
同じ卓を囲む部下のひとりが、酒瓶を彼の杯に傾けた。沈思に耽っていた彼はその声で我に返り、無言で杯を差し出す。なみなみと注がれてゆく透明な酒を見るともなしに眺めているうちに、再び軽い溜息が唇から洩れた。
「いかがいたしました、イルヴァン様」
別のひとりが訝しげに訊ねる。
「お疲れでございますか? 祝杯でございましょう」
「まだ祝杯をあげるには早ぇ」
軽口を叩いた部下を、彼は不機嫌に睨みすえた。
「忘れんなよ、もうひとり残ってるんだ。あまり酔いが過ぎると返り討ちに遭うぜ」
部下の男は怯えたように首を竦める。あまり雰囲気の良いとは言えない沈黙が円卓のうえに降りた。
そうだ。彼らの言う通り、これは祝杯のはずだった。
砂の部族との交易の可能性と、己の片目――その二つを彼から奪い去った男は惨めに死に、その連れ合いもこれから自分の手に落ちる。復讐は果たされた。
だが、にもかかわらずイルヴァンは快哉を叫ぶ気にはなれなかった。むしろ、
――意外と、あっけねえもんだったな。
という落胆にも近い拍子抜けの念が胸の中を占めていたのだ。
あの岩場での屈辱と苦痛から一年の間待ちに待ち、遂に成し遂げた復讐だ。もう少しじっくりと楽しむべきであったのかもしれない。
これから捕えに赴く――もうひとりの獲物であるハルシアという小娘には、どれほどの苦痛と悲しみを与えたとて彼の気が晴れるわけではない。彼女はあくまでも、あの男を罠に捕らえるための餌に過ぎなかったのだから。
本当ならばあの小娘は、動きを封じたシャザムの前で陵辱し、四肢を切り刻んでやりたいところだった。最愛のものを目の前で失う青年の、悲痛の声を聞きたかった。
だが、それはできない相談だ。主人であるハキムへの手土産として、利をもたらす商品として、あの娘は殺めることなく捕える必要があった。
だから――彼の愉しみはもはや終わったのだ。終わってしまったのだ。これから先はただ、商人としての職務の一環に過ぎない。
――さっさと、済ませちまうか。
新たな杯を飲み干し、彼は椅子を引いた。
「おい、お前ら」
ぼちぼち行くぜ。そう言いかけた彼の声を――
酒場の一角に響いたどよめきが呑み込んだ。
先程まで満ちていた喧騒とは明らかに雰囲気の違う、驚愕に彩られた声の波。それは、酒場の入口のほうから伝わってきた。
部下ともども、イルヴァンは視線を巡らす。だがにわかに生じた人垣に遮られ、騒ぎの源を目にすることはできない。
「何だ?」
酔っ払った馬鹿同士が喧嘩でもはじめたのか?
訝しげな彼の視線に応えるように、ゆっくりと人垣が割れた。開け放たれた戸口から、四角く切り取られた夕の陽が店内に射し込む。
そしてその陽光を背負い、佇む人影がひとつ――。
逆光ゆえイルヴァンははじめの数秒、その顔立ちを判ずることはできなかった。眩さに細められた彼の隻眼は目が慣れるとともに驚きに見開かれていった。
馬鹿な。そんな馬鹿な。俺は夢でも見ているのか。
それとも、目の前に立っているのは亡霊だとでもいうのか。
そのいずれかでもなさそうだった。
人影は――先程礼拝堂で斬り斃(たお)したはずの青年は一歩一歩、足音を軋ませて彼のほうと歩いてくる。自身の血に染めた衣を纏(まと)い、右の腕にひと振りの刀を携えて。
死の翳りが濃い――だが不可思議に透き通った切れ長の瞳に己の姿が、もはや己の姿のみが映しだされているのを、イルヴァンは確かに認めた。
今やざわめきすらも絶え、凍てつく静寂に支配された酒場の中。青年の足音だけがただ、静かに響き渡る。
半ば呆然と佇んでいたイルヴァンの顔に、ふいに凄惨な笑みが滲んだ。
「……死に損ないが。もう一回殺されに来やがったか」
側らの刀を手に取ると、彼はおもむろに椅子から立ちあがった。
砂の部族の娘は張り詰めた面持ちのまま、ハキムの方へと一歩足を踏み出した。
ハキムはそれに呼応するように一歩後退する。
状況は判った。己の身が危険にさらされているということは。だが、判ってはいても理解することができない。何故にこの娘が独りでこの部屋の扉を開けたのか。これでは――話が違うではないか。
「い――イルヴァンっ! 誰ぞいないのかっ!」
ハキムは部下の名を叫ぶ。ここにいなければならないはずの部下の名を。だが、返ってくるのは冷たい沈黙ばかり。そもそもイルヴァンがここにいるならば、いたずらに己の主人の身を危険にさらすはずはなかった。
少女がまた一歩距離をつめた。その瞳に、決意の色を宿したまま。
凛々たるその気迫に圧されてか、たゆたう麝香(じゃこう)の煙が大きく揺らいだ。
「何故じゃ!」
心中の昏迷を、ハキムは目の前の少女にぶつける。
「何故にお前がここにいる! どうやってここに来た!」
「外壁の窓より――入らせていただきました」
癇癪(かんしゃく)じみた彼の声に、砂の部族の娘は律義に応えた。あるいはそれが、これから死をもたらさんとする相手への礼だと思っているのか――
「馬鹿な……」
外壁を登った? この、小さめの山ほどはあろうかという垂直な石壁を?
信じられぬ思いで、ハキムは彼女を見つめる。これが――砂の民の力というものなのか。
ハキムは再び後ずさる。だが、仮にもこの都でこの地位にまで成り上がった彼だ。ただ逃げているだけではない。その背後には卓がある。交易によって手に入れた品々が並ぶ台が。
目の前の娘に気取られぬよう、背中の後ろでそっと手を伸ばす。手探りでなんとか『それ』を掴むことに成功した。
安堵が、次いで勝ち誇った笑みがハキムの弛んだ顔に宿る。
「――動くでない!」
なおも足を踏みだそうとした少女に、ハキムは得物を向けた。西方の貿易で得た小型の引き弓を。もしもの時のための護身用に備えておいたのが幸いしたのだ。
娘がぴたりと動きを止める。
「驚かせてくれたものじゃな。ここまで登ってくるとは」
ハキムは憎々しげに言った。先程感じた恐怖は、そのまま怒りと転じて彼の中に渦巻いていた。
「ここまで近くで刃を向けられたのは久々じゃよ。どのような報いが望みじゃ?」
野蛮な部族の小娘の分際でここまで己を脅かした彼女を、無論のこと赦(ゆる)すつもりはなかった。陵辱して妾のひとりに加えるのみではもはや飽きたらぬ。いっそ手足の腱を切って、獣のように鎖に繋いで飼ってくれようか。
だが、彼の淫猥な邪笑は瞬時にして凍りついた。娘が表情ひとつ変えぬままに、さらなる一歩を踏み出したのだ。
「待て! これが何だか見え――」
叫びを最後まで発することはできなかった。少女は刀を携えたまま、一陣の涼風のごとき素速さで間合いをつめる。
「くっ――!」
眼前に迫ったその姿に、ハキムは思わず横弓の引金を引いた。
この距離で躱(かわ)すすべはない。放たれた弓は紛うことなく少女の胸に吸いこまれ――
ひと刹那早く、銀色の光が真横に閃く。木の枝を打ち合わせたような乾いた音が二回、立て続けに響きわたった。
ひとつめは、少女の刃が飛来する矢を弾いた音。そしていまひとつは、軌道を変えられた矢が部屋の壁に突き立つ音だ。
至近からの矢を刀をもって薙ぐ。神技と称してもいいであろうその剣の筋に驚くいとまも、むろんハキムには与えられなかった。
翻った切っ先が、淡い煙の中に銀の軌跡を描く。その先に――ハキムの手にする横弓があった。
びぃん――と響いた音は、断ち切られた弦が発したものだ。刃に打たれていくつもの破片と化した弓が床に散らばる。ハキムの身体はその上へ、見るも無様に転がった。
「ひ…………!!」
辛うじて半身を起こし、尻餅をついたままハキムは後ずさる。
少女は言葉なく、哀しげなまなざしでこちらを見つめていた。
冷静であるがゆえの無言ではない。むしろ、内に激しく渦巻く感情を抑えんがために口元をひき結んでいるかのようだ。
「――ま……待てっ、娘っ!」
壁に背をつけて、ハキムは叫んだ。
この娘の中に、憎悪の感情は見てとれぬ。ならば。それならば――
「知っておるのか、誰がお主の兄を殺めたか。知ったうえで、このわしに刃を向けているのか?」
猛獣でも撫でるかのように、彼はつとめて柔らかい声を娘に向けた。
彼女は応えない。だが、その澄んだ瞳の中で何かが揺らめいたのをハキムは確かに見た。
そうだ、それでいい。
油汗のびっしりと浮いた顔に、彼は卑屈な笑みを浮かべた。
「知りたかろう? 誰が仇なのかを。知ってからわしを斬っても、遅くはないじゃろう。どうじゃ」
答えは沈黙だ。だが少女は、それ以上間合いをつめる気配がない。
ハキムは唾を呑みくだした。次だ。次の一言が重要なのだ。
『真相』を今ここで明かされても、己の口からではおそらく彼女は信じるまい。
だが、動揺を与えることはできよう。その隙をついてこの部屋を抜け出せればこちらのものだ。
十分な沈黙をおいてから、ハキムはおもむろに口を開いた。
「――よいか、仇と狙うわしが言うても信じる気は起こらぬやもしれぬ。じゃがこれは本当のことじゃ。お主の兄を殺めたは……お主がいま行動をともにしている、シャザムというあの男じゃよ。事故じゃったか、故意じゃったかは知らぬがの」
「――――」
少女の瞳が、肩が、ぴくりと震えた。
激しい困惑と感情の波が華奢な身体の中を駆け廻っているのが、目にしているだけでわかった。
「嘘だと思うておろう? じゃが、わしの部下が一部始終を見ておる」
ここぞとばかりにハキムは言葉を重ねる。できうるかぎりの真実味を帯びるよう、注意深く内容を選びながら。
「お主らの部屋にも赴いた片目の男じゃ。ようく考えてみよ。あの男がたずねてより、お主の連れあいの様子はおかしくはなかったか?」
彼女は応えない。彫像にでもなってしまったかのように、刀を下げたまま立ちつくすのみだ。動揺ゆえの明らかな隙が全身に生じていた。
――今じゃ。
気取られぬようハキムはゆっくりと足を踏み出した。彼女の横を抜けて部屋の外に走り出で、外から全力で扉を押さえながら衛兵を呼ぶ。助かる道はそれしかない。
ハキムは床を蹴って駆け出した。
だが――その刹那。彼の行く手を遮るように、娘は刀を真横に構える。
「――――っ!」
驚愕の冷たい雷にうたれ、ハキムは動きを止めた。思わず娘に目を向ける。西方の殉教者のように哀しく澄みわたったその瞳に。
「――存じています――」
耳に入ったその言葉の意味を、ハキムは数秒の間解することができなかった。理解した瞬間、彼は裂けんばかりに目を見開いて少女を見据えた。
「――な――!!」
彼女は――ハルシアという名の娘は刀を携えたまま、そこに佇んでいる。
燭台の炎が揺らぎ、憂いに満ちた可憐な顔に翳(かげ)りを落とした。
濡れ潤んだ瞳でハキムを見つめ――あたかも責め苦に呻きをあげる罪人のような声で、彼女は今一度震える言葉を紡ぐ。
「――存じて――いるのです」
ざわめきとともに、人ごみがゆっくりと割れた。
酒場の中の全ての視線が、二つの点に集まっていた。血の色に全身を彩られたまま静かに歩みくる青年と、その向かう先に立つイルヴァンとに。
誰もが察していたに違いない。両者の一方が、ほどなく屍となってこの酒場の床に転がる運命にあることを。とばっちりを恐れてか、戸口から外に出て行く客もいる。それとは逆に、顛末を見に外から入ってくる者もいる。張りつめた空気が狭い酒場を満たしていた。
「……面白れぇ」
数多の視線と、青年の射るような眼差しを受けて、イルヴァンは凄絶に笑った。
「ちょうど刻み足りねえと思っていたところだ」
目の前の青年は、もはや立っているのがやっとという体だった。先程刻んでやった傷が全身に走り、そこから失った血潮ゆえか肌は白磁のように蒼ざめている。
この傷でここまで歩いてくるなど、まさに化物じみた執念だ。
いいだろう。その傷では、刀などろくに振るえまい。
苦痛の絶叫をあげるまで斬り刻んでやる。
礼拝堂でそのままくたばらなかったことを、心から悔やませてやる。
嗤うイルヴァンの目前で、青年は足を止めた。彼は刀を下段に構えたまま、まさしく亡霊のごとく佇む。無言のままなのは、もはや意識が朦朧としているが故か。
「――おさがり下さい、イルヴァン様」
部下のうちの二人が、青年からイルヴァンを護るように割って入った。彼らもまた青年の死に頻するを見て、組しやすしと判断したのであろう。その表情には余裕すら浮かんでいる。
「とどめは刺すんじゃねえぜ、そいつぁ俺の獲物だ」
「――承知しておりますよ」
イルヴァンの命令に頷くと、彼らは刀を抜いて青年の目前に歩みより――
――その、瞬間だった。
部下たちの肩ごしに、イルヴァンは見た。砂の部族の青年の身体が、ゆらりと横に揺れるのを。
その次の刹那に起こったことは、彼の目に入らなかった。ただ――風を斬る鋭いうなりと、どん、という鈍い音が響き――二人の部下の身体は左右に跳ね飛んでいた。
派手な音をたてて床に転がった彼らは、そのままぴくりとも動かない。鮮血がまたたく間に、酒場の床に版図を拡げてゆく。
数秒の間静寂に呑まれていた店内に、恐慌の声が爆ぜる。イルヴァンたちをとりまく人の壁が、確実にふた回り大きさを増した。
「な――――」
何だ――今のは。
イルヴァンは呆然と立ちつくした。
頻死の剣士の動きではない。
否、それどころではなかった。今までに目にしたいかなる時よりも、青年の剣は砥ぎ澄まされているではないか。
そんな――馬鹿な。
二人の部下たちは動かない。どこをどう斬り裂かれたか、いずれにしても悲鳴をあげるいとまもなく絶命したのは明らかだった。
青年は刀の構えを正し、もはや遮るものなく対峙するイルヴァンに視線を移す。
その瞳に、憎悪の色はなかった。
殺意すらも見うけられなかった。
ただ、イルヴァンには理解の及ばぬ深く澄んだ意志の光が漲っていた。
「……行け」
イルヴァンはくぐもった声で、背後に立つ残る二人の部下に命じた。余裕などはもはや跡形もなく消し飛び、冷え冷えとした恐怖が背中に宿っている。
「で……ですがイルヴァン様っ」
「いいから行きやがれっ!」
彼の怒声と目前の青年の鬼気に挟まれ、部下たちは身の不幸を嘆くように顔を歪ませながら刀を抜いた。その背後にさがりながら、イルヴァンは額の汗を拭う。
「……畜生……化物がっ!」
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