帝都の中枢部からはやや西に離れた、まだ緑の残る高台――
若き将校である問宮 鷹光は、時計修理工・樋田 和久の館を訪れる。
出迎えた給仕娘の真那に、問宮は告げた。
『銀時計が、二時を指したままで停まってしまってね』
その言葉が、秘密の符丁だった。館の、隠された今ひとつの部屋――異端の人形製造工房への扉を開くための。
狂気の傀儡作成師に、軍人たる問宮がもちかけた依頼とは? そして、その真の意図とは?
静かな光を瞳に湛えて佇む少女傀儡・真那は、何を思うのか。
別世界の帝都東京を舞台にお送りする、猟奇風短編。歯車の軋みと血の香りが織り成すひとときの悪夢に、貴方もぜひ――
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