- 萌え之譜 -

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第参五夜:

ここのところの萌え之譜は、ちっとも萌えない小理屈ばかりだ。ここらで大好きな「人造少女」の萌え話を…と思ったが、時間がないのでごく簡単に。今月号では、ユタカが自分の選択で女の子の服を着てるのに萌え(じつはウシェブ手の選択という可能性もちょっとあるが…)。よくみると、2,3コマしかないが、フリルの物凄く可愛い服を着たりしている。しかも髪を結ぶアクセサリも日替わりのようだ。ユタカが博士の用意していたドレッサーの中から、あれこれ考えて服を選んでるシーンを想像するとそれだけで萌えてくる。

(2000.2.27)
※御意見御感想、取り上げて欲しい作品などありましたらこちらに。 【掲示板】 / 【メール】

第参四夜:

昔、自分が書いた過去のレビューをたまに読み返すと、「あ、いけないな」と思うことがよくある。単に若気の至り的な文章なんかは笑って済むことなんだけど、作品に対する悪意みたいなものが出ちゃっているレビューは我ながらあまり感心しない。現在の私がレビューを書く場合、基本的に作品の悪口は書かない方針にしている。この方針に賛否両論あるのは知っているが、それでもこれは自分の方針として堅持していくつもりである。
性別変化というフィクションジャンルを盛り立てるためのホームページを運営している以上、そのジャンルに属する全ての作品を愛し抜く(壮絶な)覚悟が必要だと思う。もちろん、これは理想論ではあるが…。
ある作品を「萌えない」の一言で片づけるのは簡単だ。しかし、そこで想像力・創造力を駆使して新たな視点から作品に接して萌える切り口を見つけようとしたりと、そういう努力をするのがファン/サポーターというものではないだろうか。「金は払ったんだ。さぁ、萌えさせてくれ」とふんぞり返った姿勢でいるのは考え物である。そういう、作品の「消費」が許されるほどには、性別変化モノの世界はまだ熟していない。このジャンルはまだ「青い果実」の段階だ。大げさにいえば、「愛」で育んであげなければいけない段階だということだ。
あるいは、別な観点から。
商業出版された作品の作者/制作者は、それでお金を貰っている以上、対価を払った読者に作品を批判される覚悟がなければいけない道理だ。しかし、道義として、読者はウェブサイトのような媒体上で無責任に作品を貶めてはいけないだろうと考える。おのずと道義上の問題として、書いていいことと悪いことがあるのではないだろうか。それでは、どこまでを「責任」ある言辞とするかだが、私は“そのコトバを作者に面と向かっていえるか”を規準としている。インターネットでの作品批評は、単なる論理的可能性という以上に、当の作者に情報として伝達されうるものであるから、この規準はそれなりに妥当性を持っているのではないか。実際問題として、ウェブ上の文章はワードサーチの対象になっている。作者本人や作品のファンが検索結果を辿ってやってくるケースは大いにありうるだろう。ウェブとはそういうものである。
このホームページへも当然、取り上げた作品の作者/制作者さんがこられることはあると思う。もちろん、本来は性別変化物に特別な思い入れはないような作者/制作者さんも。そのとき、自分の作品が憎々しげにコキ下ろされていたら「こんなヤツに好き放題言われるくらいなら二度と性別変化は書かん」というふうに思うかもしれない。逆に、愛のあるレビューは作者/制作者さんへの応援になるはずだ。もしかしたら、「そのうち、また性別変化物も書くかな」と思ってくれるかもしれない。少なくとも、性別変化というジャンルに悪印象は持たれないだろう。そんなようなことも考えると、やはりこのページの運営者なら、全ての性別変化フィクションに愛を注ぐ覚悟がなければ、と思う。それがジャンルの興隆に益するからだ。そんなわけで、これからも愛のあるレビューを心懸けるつもりである。

(2000.2.25)
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第参参夜:

というわけで、再開。2000年に入ってから、このページに関してはようやく初更新である。実に長かった。
いろいろと考える。いろいろと。
このホームページは、作品DATAの収集という機能を持っているはずなのだが、更新の滞りによって実質上それが機能停止したままになっている。それが非常によろしくないと感じる。新作の情報が提供されるのは良いのだが、せっかくのそれらの情報が掲示板に流れるだけで一過性になってしまっている。かといって、手動で新たに得られたデータを全てまとめる方式はマンパワー的に無理があることは思い知らされている。このへんの矛盾を解消する道を探ろうと思う。

話題は変わるが…。「TS−WEEK」さんの行き届いた活動は素晴らしいものだと思った。あれを見て、「八重洲メディアリサーチ」が転換点にきているということを痛感した。実は前々から感じていたことなのだが、私個人の指向として、「性転換ファン」という形でのコミュニティ形成することにはどうしても情熱を持てないのである。他人がそういった活動をしているのを「凄いなぁ」と横目で見る分には問題ないのだが、自分でそういう活動の中心部に飛び込んでいきたいという気はしない。私が今後、メディアリサーチあるいは少年少女文庫の活動を継続するとしたら、むしろ性転換フィクションに積極的な興味を持っていない人たちのほうに顔を向けての活動になるような気がする。というのも、100人の人がいたときに、その中の10人が「性転換ファン」で、残り90人の「一般人」から隔絶された場所に集まっている、という状況よりは、100人の「一般人」がそれぞれ心の中の10パーセント分だけ性転換フィクションに興味を持っているという状態のほうが絶対に「望ましい」状況だと思うからだ。「一般人」「望ましい」というコトバの曖昧さは許してほしい。
ディープなファンのコミュニティ的連帯はあってしかるべきだと思うし、むしろその行く末が楽しみでもあるのだが、同好の士によってディープに掘り進めるという方向性は余所様のサイトで充分実現されようとしているようだ。そこで、自分のホームページをどのベクトルに向けるかと考えた場合、やはり「性転換フィクションという馴染みの薄い作品群をより人口に膾炙させ『ジャンル』として確立させる」という設立当初からの理念をより鮮明に打ち出していくのが正しいのではないかと考えたりするのである。

(2000.2.20)
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第参弐夜:

思いがけず長いこと更新が止まってしまいました。更新を期待して見に来てくれた人には申し訳ないことをしてしまった。文庫とギャラリーにも作品をたくさん寄せてもらってるのだが、掲載までもう少し待ってほしい。それと、メールをくれた人へ。返事が遅れていてごめんなさい。もう少ししたら、順次返信していく予定なので、しばしお待ちを。

1/4のたわごと。少年ジャンプの「ロマンサー」で、「君が男の子だなんて本当は“嘘”」というネタをやってくれないものだろうか。なんて思った。 (99.12.10)
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第参壱夜:

MEN'sドルフィン vol.05
「珍事」
L.C.Powerd

情報掲示板に出てたので実物を買って読んでみたのだが、個人的にはアタリ! な作品だった。内容。とある王国のお姫様がお付きの若者に身分違いの恋心を抱いていた(実は若者のほうも姫のことは好き)。この若者が風呂に入っていると、姫が用意してきた秘薬を湯に入れたせいで、若者は娘に、そして姫は「王子」に早変わり。「姫の貞操は一大事だけど王子が侍女に手を出すのは良くあること」と姫(♂)は若者(♀)に迫り、二人はお互いの気持ちを確認し合い、性別が入れ替わったまま一夜を共にする。……が、一夜限りだったはずの秘薬の効果は消えず、けっきょく姫は正式に王子となって、いまや娘となった若者と、国を挙げてのロイヤル・ウェディングを敢行! …と、こんな感じ。美少女コミックで、やることはやってるのに、あまりリビドー直結型ではない不思議な作品だ。娘になった若者の細かい仕草やセリフが「萌え」させてくれる。ちょっと懐かしい「ロリコン漫画」的なテイストがいい隠し味になっているように思う。
可愛い度:★★★★ アブナイ度:★★★★ 描写頻度:★★★☆
(99.11.30)
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第参拾夜:

12月27日発売の少年ジャンプ増刊・赤マルジャンプの予告を見て気になった作品がひとつ。

しんがぎん「リィンCARNATION」
しんが先生待望の新作は、ちょっとエッチでドッキドキなラブコメディ。好きになったあの娘は、なんと…!?(紹介文)

タイトルからして、「生まれ変わり」ものであることは九割九分まちがいないはず。「好きになったあの娘」になにか特殊な前世が存在しているのだろう。問題は、どういう生まれ変わりかということ。元・男の子が生まれ変わってヒロインに……?
いやいや、紹介文からではそこまでは分からない。そこで、ぬか喜びをしないためにも、有りそうなパターンを予測してみよう。

・幼く死に別れた母親が転生。……2点。「秘密」系。
・幼く死に別れた父親が転生。……5点。親友萌えに次ぐ「パパ萌え」という新ジャンルを推したい。
・事故で亡くなった親友(♂)が転生。……3点。主人公とヒロインが同い年になるためには、親友が生後数カ月で死ぬ計算。
・昔飼っていた犬が転生。……4点。ありそう。そのワンコがオスだったりしたら個人的にはかなり萌えれます。(←Others好き)
・幼くして死んだ兄弟が転生。……5点。テリーとドリーのコントを連想。
・歴史上の有名人が転生。……3点。ムー系。「うちのこと、フューラーって呼ぶっちゃ?」(ヒトラーの場合)

ありがちなパターンはこんなところだろうか。
やはり、キーポイントは「リィン」が何なのか、だと思う。やはり人の名前だろうか。道原かつみさんの「ジョーカー」シリーズの六道リィン君は男の子だったが……
(99.11.24)
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第廿九夜:

集英社「ぶ〜け」12月号にて桃栗みかんさんの「あかねちゃん OVERDRIVE」連載終了〜。村井バージョンのあかねちゃんが特に可愛かっただけに、残念。
それにしても今回のあかねちゃんのコスプレったら……! あかねちゃんのパパ、いい趣味してます。そして、最後のオチ。詳しい内容は伏せておきますが、これなら充分、続編も可能じゃあーりませんか! 美形男子の女の子化萌えな私としましては(ややこしいな)、あのオチは望むところです。「その後」をあれこれ想像してゴハン3杯くらいは軽くいけます。

ENIXのコミック誌「Gファンタジー」で「超獣伝説ゲシュタルト」の第2部が始まってますね。いつのまに連載再開してたんだろうか。
大好きな作品だけに再開してくれて嬉しいったら。んー、王理ちゃんはあいかわらずハンサムだね!
(99.11.19)
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第廿八夜:

ソフトハウスCROWDさんのホームページにて。伝言板にXchange3期待してます!お願いします!という趣旨の書き込みしてきました。他のユーザーさんもこの意見に反応してくれたところをみると、Xchangeに続編を希望してる人は少なくないということでしょうか。(だったらいいな)
(99.11.14)
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第廿七夜:

ここを更新するのは約2週間ぶりになる。もうしばらくは、数日に一度、10〜30分程度のアクセスという日々が続きそうだ。でも明日あたりはスポットで少年少女文庫作品の募集をしようと思っている。明日の午後(夕方?)に文庫掲示板に募集告知出す予定なのだ。(すでに見捨てられていて、一通も投稿してもらえなかったりして…)

萌え之譜休載の間に考えたりしたこと。

▼久しぶりに女装用品通販の広告を掲示板に流されてしまった(まったくもう…)。的確なフォローをしてくれた人がいて助かったけど。
「人造少女」の続きは12/24発売の「ASUKA」2月号。
▼加賀未春樹さんの「如月丸奇譚」。新書館のコミック誌「ウィングス」にて連載中だが、注目度が低くて悲しい。
▼『魔女っ子戦隊パステリオン』を読んで以来大ファンとなっている松沢夏樹さんのコミック『突撃! パッパラ隊』(ENIX)が作品リストから漏れているのを発見。とりあえず8巻と14巻は買いだよね。パッパラ隊女装・性転換ネタ全チェックみたいな特集ページを作ろうかと考えたり。
▼本屋さんの店頭にて「少年ガンガン」をパラッと立ち読み。見田竜介さんの新連載、主人公の少年が気になる。あの「ウェストの細さ」云々というのは何かの伏線……?!
▼ふと思い立ち、ソフトハウスCROWDさんのホームページに行って『Xchange3』を制作して下さるよう嘆願してみることにした。今度は弘二を主人公にした話なんてどうだろうか。
▼話題沸騰中『Xchange2』小説版は未読。専門店に行く暇がないのである。
▼最近流行の美少女ゲームのノベライズだけど、書き手を公募するような企画があったら面白いのに。どっかの編集部がやってくれないかな(もちろん狙いは『Repeat〜繰り返される刻〜』と『女の子どうし』)。きっと村の衆の誰かが嬉しい作品を書いてくれるはず。(他力本願か!)。
▼美少女ノベル(ナポレオン文庫みたいな)の編集部で新人賞的なものを設けてるとこってあるのでしょうか?
(99.11.12)
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第廿六夜:

お知らせ。サイト「入れ替え魂」さんで、11/1から新コンテンツ「TSゲームを作ろう!」が始動するようです。ゲーム好きはぜひ。
(99.10.31)
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第廿五夜:

風邪だったのか何だったのか分からないけど、ようやく復調したような気がする。まだトップフォームに戻ったとまではいえないが、もともとの水準がそんなに健康優良児なかったのであまり気にならない。しばらくはハムを食べようと思う。

身内の某から、PC美少女ゲーム『絶望』コンプリートの知らせが届く。『絶望』のエンディングは28種類それぞれに面白いらしい。あと、2周目で、少女に取り憑いたままトイレに入るシナリオは絶品とのこと。某は「主人公と直人さんの間柄」に関するいかがわしげな考察も披露してくれた。うーむ。この忙しい時期に魅惑的な話を聞かされてしまったものだ。
(99.10.30)
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第廿四夜:

病気療養に専念するため、しばらく更新停止します。文庫/ギャラリーで幾つか掲載待ちの作品があるんですが、それらの掲載は11月まで待って下さい。

掲示板等には不定期に顔を出す可能性はありますが、基本的にはネットに繋ぐ時間を睡眠に充てるため、書き込みへのフォローとか御挨拶とかは殆どできなくなると思います。御了承下さい。メールくらいは毎日チェックしたいとは思ってますが、こちらも複雑な用件のメール等にはレスポンドできない可能性が高いです。

では、そいうことで。そうそう、お見舞いの品はメイドさんなクラピカを希望。クール宅急便で送って下さい。(うわごと)
(99.10.24)
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第廿参夜:

相変わらず熱っぽい日々(病人ライフ)が続く。仕事を全部棚上げにして静養したほうがいいのは分かっちゃいるが、なかなかそうもいかないのが現実だ。

最近、性別変化フィクションを意識的に取り扱ったインターネットサイトが、かなり増加してきたようだ。まずは喜ばしいことである。1年ほど前まではそのようなサイトは片手で数えられる程度の数しかなかったことを考えると、夢のような話ではないか。
ただ、一部の例外を除いて、性別変化フィクション系のサイト全体がコミュニティを形成しているというか、一種「ムラ化」しているような印象は受ける。だから、リンクを辿っていくと巡り巡って元のページに戻ってしまう、といったことが良くある。
現時点では「ムラ化」はそんなに悪いことではないと思うし、必然性のある現象だとは思う。ただ、近い将来においては、なまじ、まとまったコミュニティを形成していることがマイナスの影響をもたらしてしまう局面が出てくることもあるだろう。関連サイトがインターネット上にあまりに局在していることによって、「やはり性別変化フィクションとは『特殊な』ジャンルなのだ」と見なされてしまうような事態は避けたいところだ。何か、性別変化フィクションを扱っている関連サイト群がゲットーのように見られるのは、当事者なら誰しも望まないだろう。そうならないためにも、やはり「ムラの外」に目を向けていることが必要になってくると思う。コミュニティ内のサイト同士で仲良くするのは良いことだしメリットもあるが、それと同等以上に、他のサイトとりわけフィクションを取り扱うサイトとの交流を積極的に進めていくべきではなかろうか。
もちろん、これはあくまで私なりの見解というだけだ。提言などではなく、単なる意見表明であり、他人様にどうこう言うつもりはない。まあ、一個人がどう考えようと、結局、複数のサイトを取り巻く大状況のようなものは「なるように」しかならないだろう。別に国家の一大事というわけでもないのだし(しょせんはシュミの世界、という醒めた視線も時には大事だ)、今後も気楽に状況を見守っていこうと思う。

(99.10.21)
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第廿弐夜:

風邪で熱が下がらないため、やむを得ず文庫とギャラリーの一時凍結を決定。体調崩した状態じゃ仕事との両立が体力的にムリなので。
(99.10.19)
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第廿壱夜:

美少女コミック誌「コミック零式vol.12」(リイド社)を買う。もちろん、たいらはじめさんの「CHANGE! (file:12)」が目当てだ。零式コミックスが創刊されるようだが、零式創刊号からの最長連載で貢献しているたいらさんのコミックスが創刊ラインナップに見当たらないとはおかしな話だと思う。
同じく零式に不定期連載の上連雀三平さん「淫肉交姦日記」は今回はお休み。上連雀さんは小学生の館へ行ってしまったそうである。ううむ。しかし、この作品タイトルはやっぱり書いてて恥ずかしい。
ちなみに今回のコミック零式では、龍炎狼牙さんの作品に出てくるおとこのこ(年齢的には「青年」だが)がたまらない可愛さだ。なんちゃってロリータお兄さん。はにゃ〜ん。

ところで、可愛い少年や可愛い青年について。私はローティーンの頃までは性転換一筋で、「ひばりくん」みたいな女装少年は「邪道」だと思っていた。が、高校の頃に高河ゆんさんの「アーシアン」に萌えて、「いやぁ、可愛いお兄さんとかも全然OKですよ?」と宗旨替えをした。なんだか年と共にストライクゾーンが広くなっていくようだ。
ただ、いまだにスラムダンク系というか唇が大きい系のヤオイと、一部の古典的ショタもの(ロリショタと区別する意味で)は苦手である。
(99.10.14)
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第廿夜:

きょうは少年少女文庫の更新はさぼってしまおう。もし明日早起きできたら、そのとき更新するということで。

ところで「ガールプレイング」って口に出すとやっぱり恥ずかしいなぁ。昨日の譜を読み返してそう思いました。
(99.10.12)
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第拾九夜:

ソフトハウスJam(ブランド名)から11月発売予定の美少女ゲーム「女のコどうし」の雑誌記事と、月下粋沐さんの日記を見て思ったことだが。「女のコどうし」が掲げてる"GIRL PLAYING GAME"っていうジャンル区分はうまくすれば普遍性をもたせられるネーミングかもしれない。メーカーさんはシャレで出してるジャンル名称だろうが、この際それは別に構わない。
で、要は「性転換モノ」という言い方をする代わりに「ガールプレイング」と言うわけである。最初の一、二回は口にしててバカみたいな気もするが、慣れると「ガールプレイング」という語呂も悪くないような気がしてくる。日本語に(ムリヤリ)訳すと「女の子の役割を演じる」ということでジャンルの内容をほぼ表しているし、それでいて現実の性同一障害関連の話題とも区別がつけやすいしで、けっこういい。
正式呼称「ガール・プレイング・フィクション」で、略称「GP」っていうのはどうだろうか。
言霊には力があるから、ジャンル名をうまく決めることができると、それだけで性別変化フィクションの一般化にははずみがつくに違いない。
(99.10.11)
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第拾八夜:

八重洲メディアリサーチにおける「作品の悪口を言わない」というスタンスについての説明を。と、思ったけども、ちゃんと説明しようとするとけっこう時間がかかりそうなので、それはまた今度ということで。

今日も萌え曜日ではないので、作品紹介はナシ。今日は、クラピカのメイドさん姿ってどんなもんかな〜などと物思いに耽ってるうちに一日が過ぎた。
(99.10.10)
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第拾七夜:

ここしばらく、メールの返事とかがすごくぞんざいになっている。生来遅筆なもので、ぞんざいでなく手紙を書こうとすると、とんでもなく時間がかかって、気がつくと徹夜してしまったりするのだ。そんなことが続くと体に悪いので、あまり暇じゃないときはぞんざいなメールを出してます。それも必要最低限なだけ。やっぱり冷たい人と思われてるのかなぁ。

今日は萌え曜日じゃないので、作品紹介はなし。しいていえば、白井裕子さんのリーフ王子シリーズがそろそろ単行本にならないかな〜? とか。そんなことを考えた一日だった。
(99.10.9)
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第拾六夜:

ファミ通の「天からトルテ!」は入れ替わりネタが終了。勇栄と美葉の兄妹は無事元の鞘に収まることに。その直前のキスシーン、あそこではまだ勇栄は美葉の中にいたと思うと…はにゃーん!

月刊少年チャンピオンで荻原達也さんが連載していた入れ替わりストーリー「MAYA(マーヤ)」は今号をもって終了。掲載誌的にいっても当然、最後は二人とも元に戻ってめでたしめでたし的な終わり方を想像していたのだが。読んでみてビックリ。入れ替わったままじゃん〜。しかも「男に抱かれるってのもなんだか気持ちいいもんだな」ってアンタ、問題発言だよ良知。
そんなわけで、予想外のハッピーエンド(笑)でした。可愛い度:★★ アブナイ度:★★☆ 描写頻度:★★★★

美少女コミック誌「コミック天魔」11月号にて、神楽雄隆丸さんの「だしぬけめたも」第二話が掲載されてた。先月の時点では、てっきり読み切りだと思ってただけに嬉しい収穫だ。
話の内容は、日付が変わってから(深夜0時)から4時間だけ性別の変わる姉弟と、その弟のことが好きな女の子がいて、三人がくんずほぐれつラブありドタバタありの日常生活を繰り広げるというもの。性別変化が生じるのは深夜という設定なので、今回のように昼間の学校生活が舞台になってしまうとオイシイ場面(ここ的に)が少なくなってしまうのがちょっと残念。とはいえ、連載作品なので次回以降にも充分期待できる。
ところで「コミック天魔」には性別変化作品が掲載される確率が妙に高いような気がする。とりあえず「天魔」を僕らの味方な雑誌として認定します(勝手に)。天魔編集スタッフのみなさん、これからも頑張って下さい。
(99.10.8)
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第拾伍夜:

コロ助ギャル化の同人誌を見かけた。流行ってるのだろうか? それはそれとして、同人誌で藤本秀明さんの『封殺百怪 巻之参』を買った。退魔師の少年が術で女の子にされてしまい、あられもないことに〜…というシリーズだ。でも忙しくてまだ中身は読んでいない…
(99.10.7)
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第拾四夜:

今日は時間もないし萌え曜日ではないので話題がない。強いていえば、クラピカ可愛いよな〜やっぱり本当は女のコだったりしないかな〜でもあれだけ美形で男の子ってのもオイシイよな〜、とか。そんなあたり。
(99.10.6)
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第拾参夜:

たったいま『宇宙海賊ミトの大冒険 2人の女王様』(テレビ東京)の最終回を観終わった。
♂→♀ファンにとって最大の関心は、「結局、葵は男に戻るのか、それとも女の子のままなのか?」という点だろう。
その答えは…

◆◆ 以下、ネタバレ ◆◆

さてさて、「葵たちの高等部・女子の制服が可愛くない」などといった声も一部にあった『2人の女王様』編だが、終わってみればこれは、アニメ史に残るような偉業を成し遂げた作品だった。
前作で少年だった主人公・光圀葵は、前作ラストで女性体に変化、『2人の女王様』編では第一話から少女として登場する。そして、今回の最終回でも葵はついに男に戻ることはなかったのである。葵のガールフレンドである睦月という少女の存在から、大方のファンは、最終回では葵が男に戻って睦月と結ばれるという結末を予想していたはずだ。だが、現実には、葵は女のままで睦月と結ばれる、というウルトラC的展開になったのである。女の子同士の同棲生活を示唆するようなシーンが幾つか映し出されていたが、これはなかなか野心的なことである。深夜アニメとはいえ、これがテレビ放映されたことは大変に意義のあることだろう。
と、いうか、そんな難しいことは本当はどうでもいい。とにかく言いたいのは葵(♀)のスーツ姿萌へぇ〜、ということ! 前作ラストの葵クン女王様姿にも鼻血を吹いた覚えがあるが、今回の葵クン女大統領姿(スーツ+イヤリング+上品なルージュ)にもやられた。今夜は鼻血の雨が巷に降る。
(99.10.4)
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第拾弐夜:

文庫/ギャラリーの感想ボードに書き込みをしてくれる人が少しずつ増えてるようだ。ありがたや、ありがたや。書き手→読み手→書き手…という発信のサイクルが健全に形成されることを望む。
またサイト運営者も、ただ「感想を」と叫ぶだけでなくて、読んだ人が気軽に作者さんに作品への評価をフィードバックできるシステムを追及していくべきだろう。そういうシステムのお手本となるようなサイトがあったらぜひ教えてほしい。私の行きつけのサイトでは、樹遠零さんのサイトのフィードバック・システムがかなり先進的だ。

話題は変わって…
掲示板のほうで、下のような書き込みがあった。
あと、ゲームでやって欲しいネタといえば、
「主人公以外がTSキャラ」というやつです。
恋愛ゲームには「男だと思ってたら女だったキャラ」という
王道が存在するらしいので、そのヒネリというので受け入れ
られないかな…

さて。一般的にはここで『エーベルージュ』[1997?・WIN95・富士通]を推すところだろうが、あいにくと私は「エーベルージュ」未プレイである。また、分岐によっては男友達だったキャラが女の子になって再登場する『くすり指の教科書』[1996・PC-98/WIN95・アクティブ]という作品もあるのだが、またまたあいにくと未プレイであり、コメント不可能だ。

ほかに何かなかったかな…と考えてみると、あった。少し昔の作品で、PC-98用のDOS作品だが。それが、『トゥルー・ハート』だ。『To Heart』ではなくって、『True Heart』。発売元は、ピアキャロ等で有名なカクテルソフト。当然、美少女ゲームである。
この当時はまだ恋愛シミュレーションのブームが美少女ゲーム界を席巻する前なので、ゲーム内容はいたってオーソドックスな選択肢タイプのアドベンチャーゲームだった。ファンタジー世界が舞台で、主人公は城に住んでる親衛隊の兵士かなんかだったと思う。このへんは少々記憶が曖昧だが。まあ、主人公はどうでもいい。重要なのは、サブキャラとして登場する宮廷魔法使いの青年・アメジストだ。
このアメジストは主人公と親しい間柄なのだが、ちょっと内気な性格で、いつもおずおずと主人公の後ろをついてくるような、そんなイメージのキャラなのである。ポジション的にはそう「メガネ君」である。スラムダンクの木暮君をもう少しネクラにした感じと思えばオッケーだ。
そういうポジションだから当然、アメジスト君はストーリーの大筋にはあまり関わってこない。主人公が最後に結ばれるのも、お城のプリンセスである。…と、これだけならアメジスト君はただの脇役なのだが、実は彼はストーリー中でとんでもない大変身を遂げることになる。なんと彼は、家系に代々伝わる強力な魔導書によって、性転換の魔法を会得してしまうのである。ほかに色々魔法はあるのに、なぜか性転換の魔法である。ストーリーの進行とも関係ない。でも、性転換。このあたりに、シナリオライターさんの粋な性転換スピリッツを感じる。
そんなわけで、アメジスト君は修得したばかりの魔法を使って、ナイスバディな女魔法使いに大変身! するのである。ただし、髪や瞳の色とか、顔立ちとかにどことなく男だったときの面影が残ってるのがイイ。それでもって、女になったアメジストは、魔法の副作用でやけに大胆な性格に変わってしまう。男のときは内向的だったのが、女になったとたんやたらと強気で陽気なキャラになり、あっけらかんと主人公に迫ってきたりもする。そればかりか、主人公が目を離してるスキに城の兵士たちを相手にまあ、あられもないことになってたりもする。つまり、女アメジストってのはモテモテなのである。
シナリオ中、ときどき男に戻っているときは「メガネ君」的立場なのに、女になっているときは、まさにみんなのアイドル状態。このギャップが面白い。
さらにいいのが、実はアメジストは主人公にラブしてるということ。つまり内気なメガネ君が明るい主人公に憧れを抱いて…みたいな、ほんのりとしたラブである。それが、女アメジストになると大胆な性格になるもんだから、それはもう大胆なやり方で主人公に迫ったりする。ところが主人公はアメジストが男だと知ってるだけに迫られても素直には喜べない。といいつつ、しまいには押し切られてアメジストとニャンニャンしてしまったりもするのだが。しかも複数回(バカ)。
そしてそうこうしてるうちにアメジストは女の体になった影響もあって徐々に本気で主人公のことを愛してしまうのである。だが、主人公はプリンセスにご執心だということをアメジストは知ってる。そこでアメジストは友情と愛情の間で揺れてしまうのである。くぅ〜、たまらん展開やね。まあ、このへんはゲームプレイしてから年月が経ってるので私が勝手にドラマを美化している部分もあるのだろうが。しかし、アメジストの一途で健気な振る舞いは特筆ものだ。変身の副作用で発情しやすい体になってるにも関わらず、主人公との約束を守ってきっぱりとエッチ断ちしてしまうくだりなんか見てて泣けてくるよね。あまりにもいじらしくて。こういうタイプの淫乱っ子は大好きです。
ゲームの最後では、主人公は一本道的にプリンセスと結ばれることになる。主人公はアメジストの気持ちに気付いているくせにプリンセスのほうを選ぶのである。なんて、いけずな。で、これまたアメジストは健気にも自分をフッた主人公を逆に励ましたりするのである。くぅ〜。お前、いいやつすぎるよ。ぜったい、今にもっといい相手が現れるから。と、モニターに声をかけそうになったものである。
返す返すも残念だったのは、このゲームにアメジストENDがなかったことだ。何度も再プレイしてみたが、エンディングは一本道だったと記憶している。当時はまだ、登場する女の子全員にエンディングが用意されている、というお馴染みのマルチエンディング形式は普及していなかったのである。
だけど覚えておいて下さい。アメジスト・エンディングは一人一人の心の中にあるんです。
『トゥルー・ハート』[1994・PC-98・カクテルソフト]
可愛い度:★★★★ アブナイ度:★★★☆ 描写頻度:★★☆
(99.10.3)
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第拾壱夜:

少年少女文庫について。
とにかく、作品にコメントを寄せてくれる人が少なくて寂しい。
もちろん、コメントを書いて下さってる方々もいらっしゃるわけで、「誰も書いてくれない!」という事態とはまた違うわけだが。
それにしても、一般の読者さんはどうして作品にコメントをくれないのだろう。
100人に一人くらいはコメントを返してくれても良さそうなものだと思うのだが、恐ろしいことに1000人に一人にも満たないのだ。作品にコメントをくれる人は。
面白いと感じられなかった作品にまでコメントしてほしいとは言わないが、読んで面白かった作品があったら、なおかつ多少なりとも時間に余裕のあるときだったら、ひとことくらい何かリアクションが欲しいな〜と思う。そういうコメントはきっと、より面白い作品を生み出す原動力になるのだから。無駄なことではないはずだ。
(99.10.2)
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第拾夜:

10月に入って、なんだか仕事が忙しくなりそうな予感。文庫とギャラリーの更新は平均1日1作程度にせざるを得ないかも。

ところで、成年漫画誌「メンズヤング」で富士三號さんが連載開始された「とらぶる☆ガーディアン」は死んだ兄が守護霊となって少女に宿るという話。少女の意識が途切れたりすると兄さんの意識が表面に出てくるという設定のようだ。第一話では兄さんのガールフレンドと兄さんが再会するという展開。こう書くとオイシイ話のようだが、実際には性別変化ストーリーとしては見るべきところはあまりなかった。この作品は、「百合」もしくは「ふたなり」属性が強い人向けかもしれない。とにかく、兄さんの霊が少女の体に宿っているという状況の特異さが人間関係に影響を及ぼしていない。兄さんの生前のガールフレンドも少女の姿をした彼をあっさりと受け入れてニャンニャン(古っ!)しちゃうし、兄さんは兄さんで妹の肉体に何の違和感も覚えていない様子。おまけにニャンニャンする段になると「エクトプラズム」と称してなんか生えてきちゃうし…。性別変化ストーリーの甘酸っぱい味わいはこの作品にはあまり期待できない。(だから悪い作品というわけでは決してないが)

近藤るるる先生の「天からトルテ!」は、完全マイブームと化している。美葉(ミッフィーちゃん)が良すぎ! そういえば、こちらも兄(勇栄)が妹(美葉)の体に入ってしまうというパターンだ。憑依じゃなくて人格交換だが。兄さんが「妹の肉体に何の違和感も覚えていない」という意味じゃ「とらぶる☆ガーディアン」と似たり寄ったりのはずなのに、どうして「天からトルテ!」のほうはこんなに萌え萌えとした気持ち((C)月下さん)にさせてくれるのか不思議だ。良く「突然女性になってしまったキャラの、戸惑いや肉体への違和感が、性別変化ストーリーの魅力」ということが言われていてそれはかなり正しいと思うが、どうやらそれ「だけ」ではないようだ。この道は奥が深い
もっとも今回の「天トル」に関しては、私が勇栄の女子体育着姿にムラムラ萌えをしているだけという可能性も大いにあるので、奥が深いもへったくれもないかもしれない。なーんだ。それにしても「女子として体育の授業に参加」は萌え度の高いシチュエーションなので、より多くの作品で取り入れて欲しいものである。

「女子として体育の授業に参加」というシチュエーションですぐに思い出す作品が、『菜々ちゃんは俺のもの▽』[上村純子・1996・講談社・月刊少年マガジンコミックス]と、さかいともこさんの『ふたりめの蘭子』だ。
今日は『ふたりめの蘭子』のほうについて語りたい。この作品は白泉社の「花丸ノベルズ」というレーベルから出た少女向けの小説である。主人公の少年はバスケ少年なのだが、クラスメイトの少女の自殺に巻き込まれて命を落としてしまう(合掌…)。ところが、少年の魂だけが、自殺を図った少女(=蘭子)の体に宿ってこの世に戻ってくるのである。ちなみに蘭子の魂はショタな男の子に宿って復活するのだが。で、蘭子として生きていくことになった少年なのだが、生前はバスケ少年だっただけあって、体育の授業になると、バスケでちょっとした活躍ができてしまうのである。残念なことにこのあたりのシーンにイラストはないのだが、女子体育着姿で頑張ってる彼(というか彼女)を頭に思い描いただけで萌えてくるではないか。
余談だが、私は作者のさかいともこさんにファンレターを出したことがある。今となっては思い返すのも恥ずかしいくらい当時作品を読んでの萌え萌えとした感情を赤裸々に書き綴ったお手紙だったように記憶している。作品が出版されてから大分時間がたってからのレターだったのだが、ちゃんと御返事が届いて嬉しかったものだ。
『ふたりめの蘭子』[さかいともこ・1993・白泉社・花丸ノベルス]
可愛い度:★★☆ アブナイ度:★★★ 描写頻度:★★★☆
(99.10.1)
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第九夜:

18歳未満にはごめんなさいな話題だが、PC用の美少女ゲーム『女のコどうし -Girl Playing Game-』(Jam・11月発売予定)といのがめっちゃ憑依系のゲーム内容みたいで楽しみ。このゲーム、もし主人公が変なハゲのエロ小僧だったりしたら『SWEET ANGEL』のスタッフが関わってるかもしれない。
しかし、最近では美少女ゲーム業界でちゃくちゃくと性転換ネタが定着しつつあるようで、まあいい時代になったものである。『Xchange2』の売り上げも「PCエンジェル」11月号の集計によると初登場第3位だそうだ。まずは好評といっていいのでは。たしか、初代『Xchange』が初登場4位だったから、確実に前進してるということだね。『絶望』は発売日の関係で今回8位だったけど、次回集計時にはより上位に入るだろう。この調子でコンスタントに2〜3ヶ月に一本くらい性別変化ネタの入ったゲームがリリースされるようになったらしめたものである。フフフ

何の脈絡もないが、ワンポイント・テクニック。少年サンデーで連載中のサッカー漫画「ファンタジスタ」だが、琴音姉ちゃんのことを元・男のコ(仮性半陰陽パターンがベスト)だと思って読むと、萌え度が3倍増しだ。仮想可愛い度:★★★。なお、このテクニックは、「DANDOH!!」のルカさんにも応用できるのだ。
(99.09.30)

第八夜:

少年少女文庫の掲載待ち作品がついに6作品になってしまった〜。ハッキリ言って、掲載スピードが追いついてないっす。ちなみに1作品を新たにアップロードするのに要する時間はもろもろの関連作業込みで15〜30分くらい。こう書くとえらく手際が悪いみたいだが、実際悪いので仕方がない。うーむ。1日あたり趣味のネット活動に使う時間はコミコミで1時間程度にしようと思ってるので、そうなるとメールの返信やら掲示板の書き込みやらでアッというまにタイムオーバーになってしまう。もっと手を早く動かせるようになるならならねば。

『ファイナル・ジェンダー』読了。ナナメ読みだったけど、あの世界での「性転換」の仕組みは上巻でなんとなく察しがついた。これはやはり、その手の話を普段から読みまくってるせいだろう。ちなみに主人公のフリン少年は、男物の服を着た女の子に萌え萌え〜、というキャラクター(本当。解説者にも突っ込まれてる)。
『ファイナル・ジェンダー - 神々の翼に乗って - (上・下)』[ジェイムズ=アラン=ガードナー・1999・早川書房・ハヤカワ文庫]
可愛い度:★ アブナイ度:★★ 描写量:★★☆
(99.09.28)

第七夜:

本日の萌え之譜更新はお休み。忙しいっちゅーねん! ファミコン通信掲載「天からトルテ!」の美葉(中身は勇栄)が涼しい顔してブルマ姿で腰に手!…に萌え死にしそうになったとだけは言っておきます。可愛い度:★★★ アブナイ度:★ 描写量:★
(99.09.26)

第六夜:

「萌え」という言葉について。実は最近、♂→♀ファンの間で「萌え」という表現が安易に使われすぎてるんじゃないかと思ったりもする。だからといって実害があるわけじゃないんで、どうでもいいっちゃどうでもいい問題なんだけど。
思うに、「ムラムラ」と「萌え」がごっちゃにされてるんではないかと。

例えばなんだけど、ド根性ガエルのヒロシがゴリライモの目の周りの赤い部分に触れてしまったせいで女のコに変身したと。そういうお話を想像してみましょう。ド根性ガエルのifな最終回ということで。このとき女のコ化したヒロシが自分の胸を触って「女の躰って…こんなに敏感なんだ…」とかなんとかやったりする。これはこれで燃えますが、「萌え」とは違います。その感情は「ムラムラ」です。一方。同じシチュエーションで、ピョン吉とヒロシが会話をして「ヒロシ…お別れだな」「なんでだよ、ピョン吉?!」「だって…オレは男物のシャツだから!」「てやんでぇ!構うもんかい!お前は一生オレのシャツだかんな、ピョン吉ィ」みたいなシーンが繰り広げられたとしましょう。で、「──10年後」とナレーションが入って、ウェディングドレス姿のヒロシが描かれる。と、ウェディング・ドレスの胸元の隙間からちらりと平面ガエルの姿がのぞく……これが「萌え」です。っていうか例えが最悪という気もするんだけど、とにかく言いたいことはなんとなくお分かりいただけるでしょう。いわば下半身を経由しないで直接脳内麻薬の泉が叩かれるそのときの心象、それこそが「萌え」と呼ぶに相応しいモノなんじゃないでしょうか。だから「萌え」とは本来、滅多に体験できない貴重な精神状態なんですよ。そういう意味では「ムラムラ」あるいは「ムラムラ萌え」と「萌え」は区別されるべきだと思います。

さて、そんな「萌え」あるいは「純粋萌え」を語るとき、真っ先に私の頭に浮かぶ作品がひとつある。それは『らせんディスク(1)』という作品だ。このシリーズは、人間の記憶やDNA情報を「ディスク」に記録することが可能になった世界を描く連作形式のSFコミックである。といってもSF色が出てるのは「ディスク」の設定くらいだが。1巻に収録されてる「DNA引力」というエピソードにおいて、とあるカップルが事故により死亡、ディスクのデータから二人は再生される。ところが、再生の際に二人の性別情報が入れ替わっていて、このカップルは徐々に反対の性別へと変化していってしまうのである。カップルの男のほうは、少しずつ女性化していく体や欠落している記憶に当惑しながらも、二人の交際を良く思わない大人たちの妨害をはねのけて相手の少女ともう一度一緒になるのである。で、この間、女性化しつつあるとはいえ、主人公の青年は基本的に男の姿をしている。つまり萌えどころは存在していない。だが、最後の…本当に最後のひとこまで、その後の「彼」が描かれる。いまやすっかり青年の姿になった「彼女」と一緒に友人の結婚式に出席しているのだ。と、ポーンと抛られるブーケ。それを受け取ったのは──すっかり髪も長く伸びて女らしくなった「彼」だったのである(ただし、まだ男言葉)。このシーンを読み返すたびに私の胸に何かこうホワッとした温かくてくすぐったいような、不思議な衝動が沸き起こる。人はそれを「萌え」と呼ぶのだろう。
てなわけで…
『らせんディスク(1)』[なかむらよしみ・1997・白泉社・花とゆめコミックス]
可愛い度:★★★ アブナイ度:★ 描写量:★
(99.09.25)

第伍夜:

今日は文庫とギャラリーの更新で予想外に時間をくってしまった。やっぱ時間的に文庫/ギャラリーの更新は一日一作品が限度かなぁ…。コメントつけたり、感想ボードに項目作ったりするから。

そうそう、夏目さとる先生の「人造少女」第4話が載ってるASUKA11月号は無事にゲッチュー。おおー、由多架=仁奈が博士ラブっ子になりかけてるぅ! もうひと押し! 「人造少女」はいろいろとツボにはまりまくった作品なんで冷静な評価はできましぇん。

『ファイナル・ジェンダー 神々の翼に乗って』はパラパラと読み始めたとこ。主人公の少年がめっちゃ性格ワル〜。あと、真城さんも書いてたけど、「ファイナルジェンダー」ってタイトルセンスは、これちといかがなものかと思います。中身の感想はまた後日。

それより、小説では先日ゲッチューした若月京子さんの『マジックストーンは恋の罠』がヒットでした。全体の3/4ほどを読んだとこですが、猫に出会うとビックリして女の子になってしまうみのり君が可愛くて。でもやっぱりヤオイ小説なのでこれからおとこのこ同士の絡みがあるようです。別にいいけど。この作品では、女の子化する体質になったみのり君が話の途中で両親にそのことを打ち明けたりする展開があって、そのへんも面白いですね。♂♀モノにおいて「親バレ」のエピソードには幾つかパターンがあるけど、途中で自分から秘密を打ち明けるというのは珍しいと思います。あと、みのり君が膨らんでしまった胸を押さえ込むためにサラシを巻くんだけど、なぜだかそのシーンの描写がやけに細かいです。可愛い度:★★★ アブナイ度:★★ 描写量:★★★☆
(99.09.24)

第四夜:

はっ! 明日はもしやASUKAの発売日ではっっ?! ポキューン、ということは「人造少女」の第4話が読めるということですよ、アナタ! 明日は死んでも「ASUKA」11月号をゲッチューしないと!アナタ! ハァハァ、フゥ〜。いやぁほんと、由多架=仁奈って、理想的なオレっ娘ちゃんだよねえ。明日が待ち遠しいねえ。ハァ〜(切ないタメイキ)。
(99.09.23)

第参夜:

美少女コミック誌「ナチュラル・ハイ! vol.51」をゲッチュー。あらきようさん「どこまでもいっしょ」がこっち系。気弱そうな(ていうかパシリにされてる)メガネ少年・中島眞が新学期の始まりとともになぜか女の子になってしまい、その秘密を知った同級生・新澤洋介に迫られてしまうというお話。冒頭、女になってるのを隠して学校に来ている眞が「気弱系メガネ美少年」で裏ツボにヒットォ! という感想は外道味だろうか。可愛い度:★☆ アブナイ度:★★ 描写量:★☆

★評価について補足。作品の本来的な面白さはあえて評価対象から外してます。作品の価値を度数評価するような自信はないんで。あくまで♂♀絡みのネタについてのみ評価してるんで誤解の無いように。★=1点。☆=0.5点。

ヤングアダルト系小説誌「電撃hp vol.4」も見つけたが、そのときには荷物が増えすぎていたため、泣く泣くゲッチューはせず。「ファニージュエルは文庫で出たとき買えばいいし」とマニアにあるまじきことを呟いてその場を立ち去りました。
(99.09.22)

第弐夜:

巷ではPSの『君の気持ち僕のこころ』が大ブレイク中。しかし、うちにはゲーム機本体がない…。寂しい。本体購入時に備えてシャドー君僕はしている。なんの脈絡もないが、小説『神変武闘女賊伝』はもう続き出ないのかなぁ、などとボンヤリ思う。
(99.09.21)

第壱夜:

「あかねちゃんOVER-DRIVE」を求めて本屋へ。「ぶ〜けDX」誌がなくて「どーしてないんじゃー」と慌てふためいたが、今回からあかねちゃんの連載が「ぶ〜け」本誌に移ったことに気づき、無事「ぶ〜け」10月号をゲッチュー。村井クンの反応がウブで可愛いやね。
同じ本屋で、ヤンマガもゲッチュー。当然「ラストマン」が目当て。
美少女誌「ナチュラル・ハイ!」は近場の本屋・コンビニを虱潰しにするも見つからず。ここはほんとに都内か?!

それでは、記念すべき第一回レビュー!!
硝子迷宮 『愛にならない』所収[藤原いづみ・1997・晋遊舎]
ジャンル:美少女コミック 可愛い度:★★ アブナイ度:★★ 描写量:☆

ホラーなどで良くあるパターンに、「土地・場所に縛られる」というのがある。旅人が呪いによって特定の場所から外へ出られなくなってしまい、次に迷い込んできた旅人とバトンタッチするまでその場に囚われてしまう、というものだ。このお話がまさにそれ。の性別変化ネタバージョン。不老不死の古代魔法を探して洞窟に乗り込んでいった青年がそこで場違いな美女に出逢う。その美女は自分が「古代魔法の守護神」であり彼女を抱けば不老不死が手に入ると言う。その言葉を信じた青年だったが……事が終わってみると、なんと彼は美女と心を入れ替えられてしまったのである。がーん。青年の体に入った元・美女は元・青年を身代わりに残して颯爽と洞窟を去っていく。「その体でいる限り、不老不死だから」と言い残して。事の真相を知ったときの元・青年(現・美女)の「ふえーん」という表情がなんていうかこう、妙に可愛らしかったのが印象に残る一本だった。
(99.09.20)

第零夜:

今日から、旧"TOPICS" を改めて"萌え之譜"として再スタートします。
内容は、とりあえず一行日記みたいな感じで。一瞬の萌えにかける青春の日々を赤裸々につづろうと、まあそういうケッコーありがちな企画です。
なるべく三日坊主にならないように、一回一回の内容は薄くしていこうと思います。(すごい宣言だ) まあ、気が向いたら、古今の萌え萌え性別変化作品の中からその場の気紛れで思いついた作品をレビューしてみたりとかするかもしれません。