Radiator
2006/12/18

焼き鳥号と同世代のF-Bodyのラジエータには、
サイドタンクがプラスチックでできたラジエターが装着されております。
これのメジャートラブルとして、経年劣化でプラスチックが裂けてしまうというものがあります。

最近になって焼き鳥号のクーラントが物凄い勢いで減るようになりまして
原因を追及したら、ついにサイドタンクにクラックが入っていたのでした。

今回ご紹介するのは、純正ラジエターを社外のアルミに交換する内容です。
自分の場合はうっかり施工にしくじり、結局この社外アルミは破棄することになったのですが
あわてずしっかりやれば、今回の手順で交換できたことと思います。

1.サ イ ド タ ン ク 断 裂


あまり目立ちませんが、丸で囲んだ場所が裂けて緑汁が染み出ています。
ロアホースネックに非常に近いため、最初はロアホースの劣化を疑い、
これを交換してみるなどしていて対処が非常に遅くなりました。

2.旧 ラ ジ エ タ ー 撤 去


ラジエターの作業をするのにはクーリングファンが邪魔なのでまずこれを撤去します。
(もちろんそのまえに、エアインテークラインとMAFセンサーも撤去します)
ファンは2つありますが、それぞれ上部1点・下部2点の三点留めになってますので
都合6本のボルトを緩めれば容易に外れますし、軽いので作業は簡単です。


外したファンです。左右は同じ物なので、ロードバランシングのために左右を入れ替えておきました。
PrimaryとAuxで稼働負荷が違うので、たまに入れ替えると長持ちするそうです。


ラジエター上部の空気整流板兼固定具を取り外します。
他に、アッパーホース、ロアホース、リザーバへのホース、ヒーターホースを外し、
ATと繋がる2本の金属パイプも外せば、ラジエターはフリーになります。
ATとの接続ラインを外すときには、ATFが吹き出すのではと心配になりましたが
エンジンを切ってあれば吹き出すようなことはありませんでした。

ここまで外せば、あとはラジエターを真上に持ち上げるだけで取り出せます。

3.新 ラ ジ エ タ ー



今回購入したラジエターとの比較です。ここで注目して欲しいのは

  1. 幅の違い

  2. 厚さの違い

  3. ドレン位置の違い

  4. サイドタンク形状の違い

の4点です。これらの違いがあることで細かいところで工夫をする必要がありました。
新しい方はなんといってもコアが2重であること、ATクーラー容量が純正比目測4倍くらいで放熱フィンが
7倍だったことが特徴です。 非常に頼もしく見えました。

4.新 ラ ジ エ タ ー 導 入


ラジエターをどけたあとのトレイです。 ここに新しいラジエターを据え付けます。
薄暗くラジエターのように見えるものがありますが、これはエアコンのコンデンサーです。


ラジエターは上下でこんなブッシングに挟まれて固定されておりますが、
新ラジエターには厚さの違いで適合しませんので撤去しました。


位置を調整しながらゴムハンマーでコンコン叩いて少しずつ挿入して、新ラジエターを収めます。
挿入時にドレンプラグがパワステラインと干渉しますので
ドレンプラグを根本から一時的に撤去する必要がありました。


逆から見てみるとこんな感じです。分厚いので非常に狭くなります。


ラジエター上部の空気整流板兼固定具を取り付けます。
サイドタンク上部の突起部が合わなかったので糸鋸で切断しました。
また、先に紹介したブッシングも合わなかったので撤去してあります。


数々の問題点の1つ。 厚さが変わったので固定具がずれて、ネジ位置が合わなくなりました。
まあこれは見た目に拘らなければタイラップなどで固定できるのでなんとかなります。
(ただし、工夫しないと固定具が完全に固定されず、上下にバタバタします)


ファンをもどし、ホースやラインを接続し直し、エアインテークラインを戻した様子です。
非常にせまくて余裕のない風景になりました。


うーんせまい。アッパーホースが苦しそう。


せまい・・・。


ビチビチです。エアコンコンプレッサーなんて干渉寸前に見えますね。
実際は1cm程度余裕がありますけど。


最後にLLCを注入して終了です。
ラインのエア抜きはしっかり行いましょう。その場は満水に見えても
数日後に水位が下がっていると思いますので数日間様子を見ましょう。

ちなみにLLCは直接注ぐとこぼしやすいため、いつも私はこんなものを使用してLLCを入れています。
画像は伊○衛門ですが、生○でも、おーい○お茶でも500mlならなんでもフィットします。

5.数 々 の 問 題 点

先に紹介したとおり、新旧比較では様々な違いが見られますので当然それに起因することもあるわけです。
そんな数々の気になる点を列挙してみました。


数々の問題点の1つ。分厚すぎるため、そのままではパワステラインに干渉します。
このラインはポンプから出て、ノーズ下を往復し、ギアボックスに入ります。
なんでノーズ下を往復するかというと、パワステオイルの冷却を狙っているようなのですが
大して意味もないと思いますので可能であれば配管を直結して干渉を解消しても良いかも知れません。


数々の問題点の1つ。助手席側はエアコンのラインに干渉します。
一応もともと養生はされておりますが長年の振動に耐えられるのかは未知数ですね。


数々の問題点の1つ。
ロアホースネックが車体に近すぎてホース交換がそのままでは出来そうにありません。
ホース交換の度にラジエータを抜き取る必要があるかも知れません。


まあ具体的にはこういうことです。


数々の問題点の1つ。 なぜかドレンコックが運転席側に設置されてますので、
ドレンを緩めるとクーラントがパワステラインを直撃します。
これは精神衛生上非常によくない。 なんでこんな設計にしたのやら。
ちなみにこのコックは、ネジを締め込むとコックが開く形のものです。(写真は全閉状態)


数々の問題点の1つ。 クーリングファンがラジエターと干渉しました。
これはファンのボルトにスペーサを噛ませることで解決しました。
この干渉度合いはおそらく個体差の影響も大きいかと思いますので、
なかには全く干渉しないケースもあることでしょう。

以上で交換作業の紹介は終わりますが、冒頭で述べたとおり現在焼き鳥号には
このラジエターは入っておりません。
というのもATラインを繋ぐアッパー側を当初斜めに入れてしまい、
ラジエター側に切ってあるメネジを斜めに切り直してしまい修復不能にしてしまいました。

再度取り寄せる時間も気力もなく、即納の純正ラジエターを手に入れ、
現在はそれが焼き鳥号に収まっております。

みなさんも作業は大胆になりすぎぬよう、お気をつけ下さい。
何事もそうですが、慣れ始めが一番なにか起きやすいと思います。
それとくれぐれも怪我や事故にはご注意ください。

自信が無い場合は無理をせずプロに頼みましょう。

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