キャンペーン版大戦略II システムソフト

 

SLG V2mode FM音源対応 128KB拡張RAM対応

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タイトル

 現代兵器を操り、敵国を殲滅する戦術シミュレーション。
 PC-9801シリーズで人気だったタイトルに、キャンペーンモードを付けて8Bitマシンに移植したのがこのキャンペーン版大戦略IIだ。

 

 画面2

 スタートすると、まずマップを選び、使える生産タイプを選ぶ。
 マップは20種類から選べ、また追加マップなども用意されている。 また自作マップも作成できる。
 生産タイプは、アメリカ1(陸+空軍)、アメリカ2(海軍+海兵隊)、ソ連、イギリス、フランス、西ドイツ、東ドイツ、ワルシャワ条約機構軍、イスラエル、スウェーデン、日本、中国から選べる。 また、オリジナルの生産タイプを編集することも可能だ。

 

画面3 
                 生産表                        移動画面

 まず最初に行うことは、生産である。
 当初は収入を得るために、都市を占領しなければならない。 その為に、歩兵とそれを輸送するヘリや兵員輸送用の装甲車を作るのが順当だ。

 次いで、戦車や対空兵器を先遣隊として前に出し。前線を作る。
 特に弱い上に重要な歩兵は、しっかりと守らなければならない。 その為にも、護衛には戦線に急行できる高速車輌が望ましい。
 前線を構築できたら、主力となる戦車、長距離対空・対地火砲などを配置、予算に都合がつけば航空機もいいだろう。
 このとき忘れてはならないのは、補給車である。
 特に前線で戦いを繰り広げていると、両数は充分なのに弾切れ・燃料不足で戦闘不能になる場合があるのだ。
 戦地での補給の確保は、大変重要なのである。

 

画面4 

 やがて敵と接触して、戦闘が始まる。
 戦闘は同時に双方が撃って、攻撃力と防御力、地形を判断して撃破か否かが判定される。
 それぞれのユニットタイプで、得手不得手が存在するので把握が必要だ。
 また、遠距離攻撃が可能なタイプもあるので、それらの活用も重要となる。

 戦闘を繰り返していくと、徐々に経験が溜まり、レベルが上がる。 最初はFだが、Aランクになるとそれなりに強さを感じるだろう。
 なので、弱いユニットでも使い捨てにせず、育てて使う楽しみもある。

 

画面5

 戦闘が進んでいくと、部隊がばらけがちになる。 どんなに強いユニットでも、単体だと相手に袋だたきにされて全滅してしまいかねない。 その為、必ず他の部隊とZOC(ゾーン・オブ・コントロール)を張りながら前進していくのが望ましい。
ZOC……自軍コントロール下にあるマスのこと。自部隊の隣接マスを指す。 敵ユニットは、隣接マスでは一旦移動を止められる。 また、敵軍のユニットを飛び越えて移動が出来ない。 そのため、足止めに有効となる。

 また、途中にある空港、都市は確実に占領していこう。 相手の補給と収入を絶つことが出来るからだ。
 港については、船舶ユニットが居る場合は占領しても良い。 あまり辺鄙な場所にある空港や港は、無視してもいいだろう。

 

画面6

 あとは、敵部隊を確実に全滅させつつ前進し、首都を包囲、生産可能マスを自部隊で塞いで生産出来ないようにし、首都を占領する。
 部隊を全滅させても勝ちではあるが、敵国が複数の場合は、残った都市類が中立化してしまうので、占領による勝利を優先させよう。

画面7
               エンディング

 

 単品マップならここで終わりだが、キャンペーンモードだと次のマップに部隊を引き継ぐことができる。
 経験を積んでレベルが上がった精鋭部隊が引き続き活躍できるのは楽しいはず。

 もちろん、敵部隊も最初からレベルの上がった状態で登場するので、手応えはある。

 

 全体として良くできてはいるものの、前作のスーパー大戦略と比較して、長距離攻撃や船舶ユニットが追加された関係からか、PCの思考がいまいちになっているのが残念。
 相手がPCなら、総じて難易度は低いと想われる。
 それでも手応えを感じたいなら、四カ国戦マップを選び、PC同士は同盟を組ませて、三カ国相手に戦うのが良いかも知れない。
 物量で押してくる敵は、何にしても手強いものだ。

 

 余談だがエミュレータでの動作としては、M88の全力駆動のチェックのみ入れた動作が快適にプレイできる。
 プレイヤーの操作性を損なわず、PCのターンがすぐ終わってしまうので待たせることが無いからだ。

 昔のソフトなので、生産タイプに時代を感じてしまうが、たまにプレイすると今でも楽しいはず。