悲惨な演習

 


悲惨な演習

その名の通り、非常にキツかった演習です。
長距離移動に、雨天、強烈な日差し、その他人為的ミスなどで……何人か病院送りになりました。

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1:状況開始

 まず、演習の舞台となるのは、広島の演習場。
、普段なら、到着後状況開始なのだが、今回は駐屯地出発の時点から状況開始だった。
 しかも、出発は午前零時……
 もちろん、そんなものはまだ序の口。

 明朝到着、既に状況に入っているので、即山の中へ。
 当日は好天で、日差しがかなりキツい。

 とりあえず、擬装を施し、奥へ入る。
 攻撃側の訓練のため、敵の陣地へ向かって、山をどんどん進む。
 しかし、真の敵は対抗部隊ではなく、強烈な日差し。

 乾いた路面からはほこりが舞い上がり、気温は急上昇。
 水分補給といっても、携帯している一リットル入りの水筒だけ。自分は節約してなんとか持たせたが、早くも飲みきって、他人にせがむ隊員も。

 水筒の水もどんどん乏しくなり、もうやばい、と思った頃、救いの女神が!

 用途不明の水路があったのだ。
 木やら草やら浮いているが、そんなもんは関係ない。とりあえずすくって、のどを潤す。
 ついでに水筒に補給。何の菌が入っているかなど、知ったことではない。

 が、その後間もなく、水の補給が…… 遅すぎる……

 その後、占領した箇所を維持したまま、一夜を明かす。
 無視よけスプレー非持参だったため、蚊に刺されたのは、言うまでもない。

 

2:行軍〜後半

 翌日、今度はトラックで山口へ逆戻り。
 もちろん状況中なので、トラックの幌を半分はぐって見張りを立てるのだが、これがなかなか間抜け。
 特に広島市街を通り抜けるときの視線の痛さは、ちょっと……

 でも、雨が降り出したので、一時中断。
 何でこんなときに…… 天気は気まぐれだ。

 半日を要して移動……
 疲労はピークに近いが、到着後は訓練場で休憩……を少しした後、日没と共に、演習場に向かって行軍開始。

 40kmの予定の行軍だが、既に移動が重なっていて、ふらふらの状態。
 徐々に、脱落者が出てくる……
 が、皆頑張って歩いていた。しかし、それに追い打ちをかけたのは……

 ……道間違え。

 せっかく歩いた5kmが間違っていた事が判明。折り返すことに……
 しめて、10kmの損……

 翌日。結構抜けの目立つ部隊は、最後の攻撃へ。
 ……これがまた、実に天気がよい。

 なかなか進まない攻撃にイライラは募り、皆の疲労も極限に達している。

 そして、日差しはさらに何人かを薙ぎ倒し、状況が終わった頃は夜……
 その日は、星明かりを照明代わりに、寝たことは、言うまでもない。

 その後、道を間違えたエピソードは……後々に語り継がれているという。(謎)

 


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