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TS!! I LOVE YOU

文: BAF さん


えーここでは、物語の題材にはならないかも知れないけど
、ふとTSというものを考えた時に思い付いたことを語っ
てみたいと思う。
まあ、タイトルにも書いたけど、僕自身TS物は、大好き
だといっても過言ではない。それはある意味、最も身近で
ありながら最も起こりえないファンタジーである事に魅力
を感じるからだ。
実際のところ物語としては、あまり書かれてはいないかも
しれないが、この性転換というものは、太古の昔から想像
されてきた永遠のテーマではないかとも思う。
しかし、なぜかこの類の物語には、ある種の後ろめたさの
ようなものが付きまとってしまう。これには、色々な理由
があると思う。曲がりなりにも性というものに真正面から
ぶつかっていくわけだから周囲の眼も気になるであろう。
そして、これはあくまでも主観であるが、女性への変身と
いうのは、究極のマゾ化ではないかと思われているのでは
ないかと思う。女性になるということは、弱くなりたいと
か、受けに回りたい(苛められたい?)とか、当然男らし
くないとかそういうマイナスイメージが強すぎるのではな
いか?
つまり、あくまでも主観であるが、TS物というのは、社
会的弱者になってしまう。或いはされてしまう物語だと思
われているのではないかと思うのだ。
そしてそれは、18禁ゲームやコミックなどで顕著になっ
ていく気がする。
えーと、本当はまだ続けたいのですが主観が暴走している
ので、一旦ここで区切ります。

さてさて、前回からの続きになりますが、これまでは、女性を弄ぶための理由付
けとしてのTSのなんと多かったことか。
これでは、自分を常識人だと主張する人々が、眉をひそめてしまう様な状況にな
っていくのもしかたのない事であったと思う。
しかし、TSという分野には、まだ語りつくすことのできない魅力が潜んでいる
と思う。万人に受け入れられる物語を作り得る可能性を秘めていると思う。
TS小説はファンタジーである。実際はありえないようなシチュエーションを楽
しむためのものである。
一番近くにありながら、一番閉ざされた異性という社会、そこに乗り込んでゆく
冒険小説みたいなものだという捉え方はできないだろうか?
自分という存在に対する精神と肉体の葛藤、過去の自分との決別、自分と他人と
の関わり、自分と世界との関わり。
良質の人間成長ドラマを構成するための要素が数多く盛り込まれていると思うの
だが、いかがであろう。
そういう、方向性がこれからのTS界を支えていく原動力になればいいと思って
いる。
さて、ここまで読んでくださった皆さんに一つ問いかけます。あなたが書いたT
S作品、或いはあなたが気に入っているTS作品、自分が女性だったら気に入っ
ていましたか?
いきなりで申し訳ないですが考えてみてください。
欲望で書くのもいいし、あこがれを描くのもいいとおもいます。
でも、女性が見て不快感を抱くようなものはどうかと思うのです。
女性を蔑んではいけません。
僕にとってTSっていうのは、ある意味聖域なんですよね。たぶん「女の子って
いいよね。」って感情の延長なんですよ。
「燃える」或いは「萌える」というのは、物語や登場人物への共感だったりする
わけで、女性も共感し得る物語こそが理想ではないのかと思ったりするのです。
女性でさえ憧れるTSキャラの物語。なんか魅力的だと思いませんか?
続く。

第三回をはじめる前に:

このコラムは対象年齢12才以上、男女問わず楽しめるちょっとエッチなライト
ファンタジー系TS小説推進を目標に掲げて書かれております。

「女性にも愛されるTS作品」
なぜ、こんなことをいうかというと、TS愛好家の地位向上、或いはTSという
ジャンルの一般化を模索しているからなのです。
女性が見ても楽しい作品を作ろうとすれば、自然と物語に深みが増し、TSに興
味の無い人たちにも、訴えかけられる作品になっていくのではないかと思うので
す。
女性の視点から思考することで、いわゆる「万人受けする」ということの足掛か
りとはならないか?と、考えた訳です。
独断と偏見かも知れませんが、乱馬1/2が一般的に受けいれられたのは、作者
が女性だったということが大きいのではないかと思ったりするわけです。
でも、この場合、ギャグということもあり作者が突き放した状態で乱馬を描いて
いるんですよね。そのため萌え度としては、低くならざるおえなかったのではな
いかと。
たから、女性の視点を理解しつつも、萌えを追求するという姿勢が究極のスタン
スではないかと思うのです。
TS作品である以上、女性の生活みたいなものも書く機会も多いわけだし、そう
いうところがひとりよがりになったり、男性の思い込みだけで書かれたりして破
錠するのもどうかと思うのです。
しっかりとした骨組みの構築があれば、それは内容の奇抜さ(ここでは性転換)
がどうであれ、作品に引き込む力になり得るのではないかと思うのです。
いや、もちろん仲間内で趣味で作品を書くのにこんなこと考える必要はないのか
も知れません。でも、TS作品でプロを目指したいとか思っている人が、もしい
るようでしたらこういう切り口から作品を見直してはいかがですか?と言いたか
ったわけです。
自分としては、友人知人或いは彼女に胸を張って勧められるTS作品って作れな
いものかと言うこと目標に模索しつづけているのですが未だ光明が見えません。
本当に難しいです。

あと、八重洲さんにも掲示板で言われましたけど、このコラムが一番女性読者が
いることを考えずに書かれてますね。
反省、反省(苦笑)
でも、とりあえずまだ続きます。



タイトル:TS!! I LOVE YOU 第四回


さて、第四回です。感想も頂けるようになりましたし、気合いが入りますね。

最初に前回の補足になりますが「らんま」ってTVの方が「萌え度」高くなかっ
たですか?
いや、「萌え」には個人差があるので、一概には言えないとは思うのですが、僕
はそう感じました。
で、これはなぜだろう?と考えたのですが、たぶんアニメ制作スタッフに男性が
いるからではないかと。
TVとマンガどっちが人気があったのかよくわからないで結論はでないのですが
、これも男女両方の視点があった方がいいという例ではないでしょうか?

話は変わりますが、今回のお題。
いただいたご意見から、「万人受けする作品にはTS以外の要素があったのでは
?」というものに関して考察したいと思います。

いきなりですが、みなさん「ノーサイド」というマンガをご存じですか?
要約すると死んでしまった男性が女性に乗り移ってラグビーをやるという話なん
ですが、この話を最初見た時、考えた事が有るんです。
それは、「さて、この作者は何を伝えたかったのだろうか?」という事。
作者の意図はTS趣味?受け狙い?それとも女性を主役におくことで女性にもラ
グビーの楽しさ知ってもらいたかったのではないか?と、まあ色々考えたわけで
す。
で、思ったのが、きっとこの作者さんラグビー好きなのだろうって事。
自分の書きたいことにインパクト与えるために女性を主役にしたのではないか?
それで、女性がラグビーをやるということの必然性としてTSを使ったのだろう
と。
つまりここではTSが目的ではなく手段なのです。
だから、僕が提唱するものは自分の趣味とかやりたい事や伝えたい事、そういう
ものとTSがうまく融合した作品。これなら万人受けまではいかなくとも、共感
してくれる人は増えていくと思います。
なんか答になってるか自分でもよく解らなくなってますがどうでしょう?

で、お話の深みの話。男性の思考パターンを持った女性の活躍というものは、男
女ともに魅力を感じられるものだと思っているのですが皆さんはいかがでしょう
か?
次回はそんなことを考えてみたいと思います。
続く



タイトル:TS!! I LOVE YOU 第五回


さあ、第五回です。
今回は最初に、最近色々な所で語られてる「TS(F)」と「TG(F)」とい
う話から。
実際どっちが良いかって問題でもないのでしょうが、実はこれ物語作る上で、作
者が個人個人で考えるべきことではないかと思ったりするんです。
変身そのものにスポットを当てるなら肉体的な性の変換ということで「TS」、
変身による価値観の変革にまで至るなら社会的な性の変換まで書くということで
「TG」とかいうように。
つまり、物語の主題をどこに置くかということで、使い分ければいいのではない
かと。
自分の作品をどうみて欲しいかという主張として使うことはできないか?と思っ
たりします。
異性として生きていく戸惑いを書くGenderGap小説、略して「GG」な
んていうのもありかも知れないですね。

で、前回予告の「男性の思考パターンを持った女性」という話。
男性の思考パターンてどんなものでしょう?
まあ、物語制作の上では単純で行動力があってワイルドで縦横無尽に動きまわる
キャラクターとかいうことになるのでしょうか?
もちろん、普通の女性にもそういう所が無い訳じゃないでしょうが、TSキャラ
となると女性であることへの照れみたいなものも加わってキャラクターとして面
白いのではないかと思うのです。
やはり、露骨な表現よりもさりげない仕草や言動にこそ「萌え」という言葉は合
うのではないでしょうか?
普通の女性が普段忘れているようなことに気を使ってみたりとか、女性が無意識
にやっていることが出来ないとか、こういうところの演出で女性に「なるほど」
と思わせ、男性には萌えポイントとして機能させることで男女ともに楽しめる物
語を作れるのではないかと思います。
それぞれの何気ない行動が異性の目からすると、とても大きな意味を持ってくる
。そういう微妙な表現の積み重ねを繰り返すことで奥の深い作品になっていくの
ではないでしょうか。

続く

タイトル:TS!! I LOVE YOU 第六回

前回の続きです。
そうですね。例えば、同じ言葉でも男女で言葉のニュアンスって変わると思いま
せんか?
「ワイルドな男性」「ワイルドな女性」この二つを聞いた時、最初に連想する言
葉は同じものでしょうか?
「やさしい男性」「やさしい女性」微妙に優しさのベクトルが違いませんか?
「君、かわいいね。」と男性が女性に言った時と女性が女性に言った時、言われ
た女性の反応はどうでしょうか?
萌えるかどうかは別問題ですが「呼び捨て」にするという一つのことでも上記の
ような会話と後に繋がる状況説明などで、TSキャラの戸惑いみたいなものが描
けるんじゃないかと思います。
自分にとって恥ずかしいことを強要されるとか、当たり前のことが当たり前で無
くなってしまった寂しさとか、そういうものの表現がうまくできれば、キャラク
ターが立ち、物語に深みを与えてくれるのではないでしょうか?
もちろん切り返しのセリフ如何で全く違う物語に発展していく可能性もあるので
す。
例2などは、このあと掴み掛かっていくのか? 泣き出してしまうのか? はた
また、全く違う行動をとるのか? こういうところも演出次第で萌えポイントに
なるでしょう。
また読者、特に女性読者などは「B男」のセリフに腹を立てるかも知れません。
そこで、「TS子」のあしらい方一つで溜飲を下げてもらい物語に引き込んでい
く足掛かりを作るということもできるでしょう。
言葉一つでこれだけのバリエーションを生むのですから、そういうことを踏まえ
て会話や行動や情景を構成していくと今まで見落としていた新たな発見があるか
もしれません。

続く



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