コンピュータで音を作る - 基礎知識(2) フーリエ解析

前のページで述べたように、
すべての波は異なる周波数を持つ正弦波を足しあわせることで作ることができる。
この定理は、フーリエ(Jean-Baptiste-Joseph Fourier)が熱の数学的理論(Theorie analytique de la chaleur)の中で提示したものです。現在フーリエ解析は、波形を解析する重要な手法として定着しています。
fourier
さて、周波数と、その混ぜあわせの比率をグラフにしてみましょう。
power spector
これが、いわゆる「スペクトルパターン」と呼ばれている図に相当します。
実際の楽器の音ではずっと複雑なスペクトルパターンを示すものがほとんどです。
以下の図では、奥行き方向は時間変化を示しています。
violin
バイオリンの音です。
triangle
トライアングルの音です。高い周波数の音が多く含まれていることが分かります。
xylophone
木琴の音です。すぐに小さくなっているところから、減衰が速いことが分かります。

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