自己紹介
同人書籍
小説作品
即売会参加
日 記
徒然呟き
更新記録
日   記
日   記
日   記
 不定期に更新する日記のコーナーです。
 創作のこととか即売会のこととか、あとは街歩きとか珈琲とか読書とか。
 
 
2024年06月16日 COMITA148 (5月26日)サークル参加レポート
 先日5月26日に東京国際展示場(ビックサイト)で開催されたCOMITA148でスペースにいらしてくださったかた、お世話になったかた、ありがとうございました!  本日は当日のサークル参加レポートをお送りいたしたいと思います。  今回の新刊は、ほんとーーーーーにぎりぎりでした。  自分がはじめて5月コミティアにサークル参加したのはちょうど20年前のCOMITA68で、それ以来、5月のコミティアは夏コミ冬コミとともに必ず新刊を用意できているのですが……その自分史上、いちばん〆切直前に新刊を入稿した5月ティアだったと思う。  なにせ〆切当日の、ねこのしっぽさんが18時に閉店するところを16時に直接入稿。ねこのしっぽさんはアップロード入稿のときには『入稿当日の10時までに申込みをして、13時までにデータ送付』がルール(※2024年5月末現在)なので、もう直接入稿しかないというタイミングでの入稿でした。  当日、実はこの入稿のためといううのではなくて、職場の繁忙期が一段落つく時期なので年休消化で前もって午後休をとっていたのですが――それが幸いしたというか、それがなかったら新刊無理だった……      ともあれそんなわけで新刊、ちょっとフェティッシュな女子中学生百合がテーマの短編シリーズの『ストイックエピキュリアン 雨のサンクチュアリ』は無事できあがったのでした。  オフセット/オンデマンドで本を作るのは冬コミ以来の久しぶりなので、開催日の前日とかは逆に、するべき作業量が少なくて落ち着かなくなってしまったくらいで。  さて、当日。  実は今回、申込みに際してひとつ、かなり重大な過ちをおかしてしまっていました。  自分はコミティアの参加ジャンルは通常「N 文芸」で、ときどき「R 百合・GL」なのですが――  スペースが決定してからふと気づいたら、ジャンルが『X アート・デザイン・写真』になっていました。      いや、なっていましたとかじゃなく、自分が明らかに入力間違いでXで申し込んでしまっていたのですね。おそらく、WEBサイトで入力したときに、プルダウンメニューが選択状態になったままカーソルキーを押してしまうとかして。最終決定ボタンを押す前に確認画面はもちろん出るのですが、それもスルーして。  かなり洒落にならないミスでした。  いや、自分が本来のジャンルと違った場所への配置で頒布数が落ちるとかいうことが仮にあっても、それだけならまったく自分のミスの結果を自分で受けるだけなのでかまわないのですが……自分がこのジャンルで当選したことで、アート・デザイン・写真ジャンルのサークルさんがひとつ落選してしまったかもしれないという懸念はどうしてもあり。      当日もつぶやいたのですが、次の8月の申込みの際に、「前回申込みジャンルを間違えたので、ペナルティがあるならば(抽選がある場合)先行して落選にしてほしい」旨を備考に書きました。ほんとうに申し訳ないです。  とはいえ。  今回いただいたスペースを、無駄にしてしまうというわけにはいかず。      あまり大々的に持ち込めるだけの既刊を並べるというふうな方式ではなく――5月のコミティアとしては珍しい、横一列に5冊の本を陳列するというディスプレイにいたしました。間違えておじゃまするジャンルのスペースのなかで、あまり背丈のある派手なディスプレイをするのも気が引けるという理由もあり。  ただ、消極的な陳列法というだけではもちろんないです。  コンセプトとしては、「はじめて自分のスペースを訪れてくださったかたが、どの本をお手にとってくださっても大丈夫なラインナップ」という感じで。シリーズものである春日横丁ラプソディの1巻と、短編を中心に持ってきていました。(今回の新刊はシリーズものの2巻ですが、独立した短編シリーズなので、2巻からお手にとっていただいてもまったく大丈夫)  夏コミでは春日横丁シリーズの新刊にあわせてシリーズをそろえて持っていく予定なので、5月コミティアは対照的に短編中心にした次第であります。  11時がきて、今年の5月コミティアは開幕。  感覚的なものではあるのですが、開場直後にホールの中にひとの気配と声が満ちていく早さも、目の前の通路の人通りが増えていく早さも今回、新型コロナによる中断から再開してからのコミティアでいちばんだったように思えます。  とにかくこう、あっというまに通路がひとで満ちて、そのあとずっとその人足が途絶えない。  5月のコミティアはもとより、年4回のコミティアの中でいちばん参加者が多いといわれるティア(夏コミや冬コミの後ではなく、11月のコミティアより次のコミケとの間隔が遠い)。ですが、4年前の中断からの再開直後はやはり色々な制限もあり、にぎわいもかなりひかえめで。  その時期のことを振り返ると、なんだか目の前の通路の人の流れも当たり前のものなんかでは決してないと申しますか――複雑な制限の中で、スタッフのかたの尽力で即売会が開催され、ここまでの回復に至ったからなのだと感じます。    コミティアのカタログ(ティアズマガジン)も開場からわずか1時間半、12時半を回ったか回らないかぐらいの時間に完売のアナウンスが。コミティアでは開場時と閉会時の拍手のほかに、このカタログ完売のアナウンスのときも会場内から一斉に拍手が響きます。  コミティアは最近(新型コロナによる中断明け以降?)、カタログであるティアズマガジンが完売するとその代わりに入場証が販売されて、ラスト1時間になると入場無料(入口開放)になるという流れなのですが……こんなに早くにカタログが完売して入場チケットに切り替えになったのって、再開後ずっと参加していてこれが初めてな気がする。    自分のところのスペースも、最初の1時間から新刊をお手にとってくださるかたが数多くいらっしゃいました。  今回、先程書いたような理由で、自分はいつもの文芸ジャンルスペースでも、ときどき申し込む百合ジャンルスペースでもない場所にいたのです。そこに早い時間にいらしてくださったということは、自分のTwitter(X)での告知をごらんになってくださったか、カタログで『懐中天幕』を探してくださったかということで……ほんとうにありがたかったです。  それから。  この日、ものすごく嬉しかったのは―― 「直前にサークルのページで見まして」  とおっしゃって、置いてある本をひとろそい全部お手にとってくださったかたがいらっしゃったことでした。  いえ。  もちろん自分、今年になってサークルのWEBページを再開して、毎回お品書きを載せているのですが。ただ、「いつもいらしてくださるかたのなかで、もし事前チェックしてくださるかたがいらっしゃれば嬉しいなあ」くらいの気持ちでいて。もしもどなたのお目にもとまらなくても、自分用の即売会参加記録アーカイブとしてこれはこれでヨシ――くらいのところがありました。  それが! それなのに!  いやほんと、そのときに買ってくださったかたの背を見送りながら、ほんとに涙ぐみそうになるくらいにじわっときちゃいました。  即売会で本をお手にとっていただけること自体、一冊一冊ごとに、自分のしてきたことが報われたという達成感があるのですが、いつものそれに加えた大きな「やってきてよかった……!」という胸の中の快哉があって。  あのときにいらしてくださったかた、心より、ありがとうございました!  このWEBページ、まだまだ未完成なコンテンツもあるのですが、そこもしっかり仕上げていきたいなあと改めて思いました。  それから、もうひとつ。これは「嬉しかった」と「申し訳ない」の両方の出来事。  今回持っていたのは前述のように、「その一冊のみをお手にとっていただいてもだいじょうぶな本」だけを並べていたのですが……  チェックリストをお持ちになって、自分のメインシリーズの『春日横丁ラプソディ』の既刊数冊を買いにいらしてくださったかたがいらっしゃいました。  複数冊お求めいただいた本を、今回は一冊も持ってきておらず――夏コミでは必ず持ってきます! とお答えしながら、せっかくチェックリストにまで記していらしてくださったのに本当に申し訳ないです! という気持ちと、うちのサークルのシリーズ本の続きをお求めいただいたありがたさでいっぱいでした。  自分のところのような、既刊が多めでシリーズ本も多いサークルにとって、即売会の長机の上にすべての本を置ききれない! というのはいつも悩みどころではあります。やや多めに刷って時間をかけてのんびり頒布していくスタイルなので、頒布可能な既刊はぜんぶあわせると20種類くらいあったりしまして。  それに対して、即売会の長机2分の1の一般的なスペースに並べられるA5の本の冊数は、最大でも横5冊×2段=10種類。  とくにシリーズものは、第一巻と最新刊だけを置くようなかたちだと、それよりすこし前の即売会にいらしゃれなかったかたがお手にとっていない巻がでてきてしまうのです。 「シリーズものを長く同人誌で刊行していくこと」の悩みと喜びについてはまたどこかで日記に書こうと思うのですが――  この、既刊を欲しいと思ってくださったかたに即売会で確実にお渡しできる方法については、考えていきたいと思っています。以前、WEBでの既刊予約等をされていたサークルさんもお見受けしたので、そういう方法も参考にしつつ。  この日、開場からまたたくまに通路の賑わいが増したというのは先程も書いたのですが――今回のコミティアは、その賑わいがほんとうに、午後遅くになっても途絶えない回でした。  もちろん、開始1時間後のお昼を回ったあたりの時間に比べれば、午後2時過ぎの会場の人口密度はすこしは薄まってしまってはいました。ただ、「閑散とする」という状態には、15時を過ぎても、閉会時間直前になってもならなかったと思います。  もともとコミティアは、自分がサークル参加したり一般参加したりする即売会の中でも、閉会直前の会場通路の人通りがゼロには近づかない即売会。その傾向が、今回はいつもよりもさらに出ていた気がします。  自分のスペースに本を買いにいらしてくださる常連(うわわ、こんな言葉を使うの恐れ多いのですが)のかたとお話をしても。それから、本を買いに出たときに知り合いのサークルさんとお話をしても。「今日は本当に、会場に人が多いですよね……!」という話題に、何度も何度もなりました。  前回の5月ティアのときにも思ったことなのですが、今回はそれ以上に。新型コロナによって一時は奪われてしまっていた即売会の賑わいが、完全に戻ってきた! そんな思いを強くする、150回まであと2回のコミティアでありました。  そんな中で、自分のサークルの本も新刊を中心に数多くお手にとっていただけました。  無料配布本をのぞいた頒布数では、新型コロナ中断委期間以降の4年間のコミティアでいちばんの冊数だった……!  たくさんお手に取っていただけたというだけではなく、上にも書きました自分のサークルのWEBページの件などの嬉しいこともあり。特に午後になって、久しぶりにお会いしたかたとゆっくりお話をする機会も複数あり。実に幸せな一日でありました。  当日会場でお会いしたかたお世話になったかた――それに、本をお手に取っていただけたのは事前のTwitter(X)での宣伝を広めてくださったかたたちのお力添えあってのことと思っております。  ほんとうに、ありがとうございました!  帰りは例によって、大井町の焼き鳥屋さんで一杯。      即売会の帰りにこのお店寄るのもう今年で4回目(サークル参加の帰り3回、知っているサークルさんの打ち上げで1回)なのだけど、「即売会の帰りに焼き鳥でビールとレモンサワーとハイボール」というのは人類の至福ですね。  次回の即売会参加は、6月29日夜の眼鏡時空33と、翌6月30日のGirlsLoveFestival41の連日参加。夏コミも、スペースがいただけるのが確定しました。この日記の更新と同日に、即売会参加ページにスペースを記載いたしました。  なにとぞまた、よろしくお願いいたします!  
 カテゴリ:即売会レポート