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 不定期に更新する日記のコーナーです。
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2024年10月04日 COMITIA149 レポート
 8月18日に開催されましたCOMITIA149にてお会いしたかた、(現地で&WEBで)お世話になったかた、ありがとうございました! 本日はそのレポートなぞをお送りしたいと存じます。  今回の夏のコミティアは、自分にとってすこし、いつもと違う夏コミティアでした。  即売会参加お知らせページや、この日記にも書いたのですが――一週間前の夏コミを急に欠席するという、これまでに経験のない夏で。その夏コミの一週間後のコミティアは、自分にとってこの8月唯一の即売会、夏の本番になったのです。  俄然、気合いが入っておりました。  で。  新刊は、夏コミ用のものがもう原稿データはできており、もとから今回はコピー誌の予定だったので、あとは家のプリンターで刷るだけ。お盆休み(今年は4日間のうち、2回ほどちょこっと職場に行けばいいだけでした)の間にゆっくり準備すればいいよネ!  などと、思っていたのですが。  せっかくだからもう一回読み返して、読みにくそうなところを直していくかな♪ などと思って、ちょうど参加できなかったコミケの終了した夜に赤ペンを握って印刷草稿を読み直していると――作中の、大きな内容の矛盾に気づきました。  ちょうど頒布中の作品の内容なので、詳しくは書けないのですが……作中の時間経過というか、日数の計算があわなくなってる!  あれ? あれ? これ、日付と曜日の表記を変えていけば解消できるかな? と最初考えたのですが、もういっかいよく読み直してみても、ちょっとそれでは無理。作中の出来事の順番か長さを変えないとダメな感じでした。  いや、さすがにこう、真っ青になりましたね。  月曜日でしたので、コミティアまでの時間は火曜日〜土曜日までの5日間。  土曜日は印刷とディスプレイ等の準備にあてないといけないので、差し引くと4日。  幸いお盆休みはとれていたのですが、ちょっと半日ずつ職場に行かないといけない用事が2回あって、それも差し引くと3日。  今回のコピー本の原稿はシリーズのうちの一篇の、さらに前後編の後編にも関わらず容量がふくらんでいて、プレーンテキストで120KB程度。そのうち、修正が必要になると思われるのは3分の1の、ざっくりの推測で40KB分くらい。  普段の自分のゆったりペースから考えると、かなり絶望的な分量。  まあ、でも。  ほんとにお盆どきで時間があったのは幸いで、それから金曜日まではもう、遮二無二、という勢いでずっとキーボードを打ってました。  本文第一稿が仕上がったのは、土曜日の朝。  そこから印刷して赤ペン入れて、直して編集してあとがきや色々をつくって、原稿が完成したのは――土曜日の22時!  うはー、ひさしぶりにイベント前夜土壇場印刷作業ですよ!  ちなみに表紙はちょうどこの本を作る数週間前に、春日横丁シリーズの表紙挿絵を描いてくださっているぐり太さん(サークルぐり蔵)にいただいていたイラストを使って、作成をし終えていたのです。  その表紙を先に刷って机上に置いておいて、本文の両面印刷(68ページなので、そこそこ時間がかかります)が終わるたびにそろえて表紙を挟んでホッチキスで止めて製本テープを貼るという、ひとり流れ作業。  ただこう、大変ではあったのですが、同時にちょっとうきうきもしていましたね。  20年以上前、同人誌を始めたころはコピー本の作る手順などもまだわからなくて、毎回毎回前日の夜に試行錯誤しながら睡眠時間を削って印刷製本をしていたりしたもので。さすがに最近は寝不足で即売会に行くと会場で体力が尽きちゃう危険もあるので避けていましたが、音楽聴きながらのちょっと切羽詰まった前夜作業というのは、浪漫ではあります。  そんなこんなで、朝は6時起き予定だったので、2時前には中断して寝る形で。ぎりぎりだったのでまだ仕上がっている部数も少なく、ちょっとでも多く持っていこうと思ってプリンターさんに、片面を刷りあげてあった4部の裏面印刷を託して床に就きました。  翌朝、夜中のうちに無事に刷り上がった分を製本して荷物に入れて、一週間での急遽突発準備はなんとか完了!  うわわ、こういうときって何か新刊以外のものを忘れていったりするんだよな……などと思いつつ、リュックに荷物を詰めて出発しました。  即売会レポートというのに、開始前のレポートが長くなっちゃいましたね。  いや、ほんと、今回の大変さの山場はこの、久しぶりの開催日前ラスト3日間だったもので……!  先週にTwitterのタイムラインで幾度もめにしたけれど、実際に現地に来るのはおよそ3ヶ月ぶりになってしまったビックサイト。  幸い、ばたばたして出発したものの忘れ物等もトラブルなどもなく、すんなりとスペースをこさえることができました。       昨晩から今朝にかけて印刷製本したばかりの新刊も、無事に机上に配置完了。  今回のうちのスペースのニューアイテムは、これ。       浅草橋のシモジマさんで買ってきた、A5×4段のパンフレットスタンドです。  うちのサークルのメインシリーズ作品「春日横丁ラプソディ」も、一定話数ごとにまとめて刊行している単行本的なカラー本だけでも4冊を数えるようになり。机の上がにぎやかになって嬉しい一方、レイアウトを考えないと置ききれないという悩みも生じていまして。  自分のところのサークルの場合、創作文芸という在庫をゆっくり頒布していけるジャンルであることもあり、ほかのオフセット/オンデマンド本も部数はやや多めにして毎回既刊も並べてゆくスタイル。必然的に、本の置き場はいつも足りないです。     (↑写真は以前の即売会のとき)  キッチンラックを使って前後2段にするやり方もとっているのですが、買ってくださるかたから見るとどの本が新刊なのか等がわかりにくくなるかなあ等の懸念もあって。この2段前後フルセットと横一列並びのディスプレイとを、その即売会ごとに選んでいる感じ。  そこで今回は、以前(もう十数年前)に長めのシリーズを頒布していたときに4段のパンフレットスタンドを使っていたのを思い出して、同じものを用意してみたのです。  全部を平置きするのに比べればもちろん、1巻以外の表紙が半分隠れてしまうのがもどかしいのですが――これで、横一列5冊分のうちの1冊分のスペースで、シリーズをすべて並べることができる。  もちろんそのときの即売会によって臨機応変に変えていきますが、しばらくはこのスタイルでいってみようと思いました。  11時が来て、コミティア149はスタート。  この日は、もちろん多少の蒸し暑さはあったのですが、ホール内の空調が効いてくるとそれほど体力を奪われるということはない暑さ。  スペースにいらしてくださったかたに、夏コミいなかったことをおわびしつつ、夏コミの暑さがいかにキつかったかをお聞きしたり、この数日間の新刊に関するばたばたの顛末をお話ししたりして。  のんびりスタートしつつ、わくわくする午前中を過ごしました。  ひさびさのぎりぎり作業で用意できた新刊も、最初の1時間半で半分の冊数になるくらいお手にとっていただけましたです。  いえ――「シリーズの第11話めの、それも前後編に分けた後編/冬には単行本にまとめる予定」というコピー誌なので、そもそも刷った部数がほんのちょっとだったのですが。  でもこう、「夏コミもお休みしちゃったし、今日新刊出しているとは思っていただけていないかもしれないな……」などとちょこっと不安に思いつつの当日でしたので、「新刊ください!」というお言葉はいつもにもましてありがたく嬉しかったです。  ビックサイトの中は、5月のコミティアの人の流れの密度よりはさすがに穏やかなようには感じましたが、それでも一週間前にコミケがあったばかりとは思えない盛況さ。自分のいる文芸のゾーンでも、目の前の縦横の通路(今回は、島の端のスペースだったのです)に人が通らなくなる時間というのは、13時を過ぎても全くなかったです。  8月コミティアって、自分がコミティアに参加しはじめて間もないころ(2001〜03年くらい)は、年4回の中でいちばん空いている回だったのですよね。(コミティアそのものがまだ、いまよりもずっと人が少なかったのですが、そのなかでも)  自分がサークル懐中天幕として初めて参加したのも、8月のコミティアで。2003年8月31日の、COMITIA65。東京流通センターで開催された最後のコミティアでした。コミティアの公式ページのヒストリーを見ると、TRCからビックサイトに会場が移行する中で、8月(9月)だけは2年間ほどまだTRCで開催になっていて。それもおそらくサークル数的に限界を迎えて翌年から8月もビックサイトになる、その前年の回。  会場いっぱいいっぱいになっていたとはいえ、TRCのE・Fホールにまだ開催がおさまりきっていたのですね。見てみると、直接参加のサークルは1061。  それから21年経った今回のコミティアは、ビックサイトのホールを3つ使用して、参加サークル数3080。  11月に行われる150回記念回は6000サークルの募集を申し込みが上回り、なんと6900サークル(コミックマーケットの1日あたりの参加サークル数の半分より多い!)に達したとお聞きしています。  ほんとうに、一次創作で同人誌(必ずしも冊子だけではないですが)を刊行するサークルさんが増えて、いまもまだ増えていっているのだろうと思うと、わくわくしますね。  会場の変遷のお話ついでに、ビックサイトといえば、なのですが。  ビックサイトは確かこの冬に空調を含む改修工事。  この数年に建てられた東7・8ホールや南ホールの夏の涼しさを考えると、おそらく冷房の効きはかなりよくなるはず。  そう考えると、今回のこのコミティアはもしかしたら『暑さで汗をぼたぼたかきながらビックサイトを歩く、自分にとっての最後の参加即売会』になるのかもしれないのですね。  夏コミの暑さは夏の風物詩――という気持もあれ、コミケの救護室はじめコミケのスタッフさんのご苦心や、夏コミに体調面を考慮して参加できなかったかたのことを思えば、涼しい夏即売会がやってくるのは100%喜ぶべきこと。  来年の夏、それくらい涼しくなったのか実感しながら東ホールを歩くのが、いまからちょっと楽しみです。  会場の賑わいは、14時をすぎてもかわらずで。  すこしだけ買いものに行って帰ってきて、スペースでいらしてくださったかたとお話をして過ごしつつ――      今回持っていった新刊『春日横丁ラプソデイ 第11話後編』は、15時40分に最後の一冊をお手にとっていただくことができました。  わあ、完売御礼札とか使うの久しぶりかもしれない。  今回は冒頭に書いた経緯によりぎりぎりのスケジュールでしたので、そもそも刷りあげて持っていった冊数がかなり少なめではあったのですが……それでもこう、閉会20分前に完売というのは完売の中でも理想的なかたちで、ほんとに嬉しいです。  前の日の晩寝る前に、印刷分最後の数冊をプリンターにセットしながら「どうするかなあ……こんなふうにしてエクストラで刷るとよく、ちょうど刷った分の冊数だけ残ったりとかってしちゃうんだよなあ」なんて迷ったりもしたのですが、その分も刷って持っていってよかった! お手にとってくださったかた、ほんとうにありがとうございました!  完売したのが閉会20分前であったのもあって、うわー、わー! と高揚がおさまらないうちに16時が来て、自分にとっての今年の夏本番であるCOMITIA149は閉会。  一週間前の、はじめての「スペースをいただいておきながらの事情でのコミケ欠席」の残念さはむろん消えないのですが、この日のコミティアの楽しさで、自分のサ―クル的に良い夏だった! という実感をもって8月を終えることができました。  今回のコミティアでは、自分の春日横丁ラプソディシリーズや短編でほんとうにイメージぴったりな繊細で生き生きした挿絵を描いてくださっている、サークルぐり蔵のぐり太さんが、ひさびさのサークル参加(次回11月も申込済みということです!)。      終わった後は、大井町に移動して、焼き鳥屋さんで眼鏡っ娘萌えのことや作品のことをお話しながら、楽しい打ち上げの時間を過ごしました。     かさねがさね、当日会場でお会いしたかたお世話になったかた、当日までにSNSで宣伝の拡散をしてくださったかた、ほんとうにありがとうございました!  次のコミティアはいよいよ150の記念回。申込も済ませて、おそらくの参加も決まっております。  よろしければ、ぜひともまたよろしくお願いいたします!  
 カテゴリ:即売会レポート