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 タイトル
[書誌情報]
寸評 萌え
革命の日
『革命の日』収録
つだみきよ・1999・新書館・WINGSCOMICS]
女性みたいな自分の外見と周囲の評価にいらだつ主人公。ある日、不意の激痛に倒れた彼は、目が覚めると、実は、自分が、本当ならば女性の身体であることを知ってしまう。父親との和解も手伝って、女性として生きていこうと決意する彼(彼女)だったが、その正体を、かつての友人らに知られた上に、彼らに惚れられて、交際を迫られてしまう。
ボーイズラブ系の雑誌とはいえ、現在も、連載中で、今後も期待大の、少女マンガとしては、傑出作。
萌え
ランジェリー・パブリシティ
(1)
[なかはら桃太・99・集英社・アイズコミック]
●中学生の紺太は、母親と親一人子一人で暮らしてきた。紺太の母親は、外見が異常に若くどこか魔法使いのような不思議な雰囲気を持っている女性だった。紺太の「おかん」は高級下着店「マジック・ランジェリー」を経営していたが、ある日の大火事で店は全焼、紺太の母親も行方不明(恐らく焼死だろうということに)になってしまう。一人になった紺太は、隣の実可の家に居候することになる。そんなある日、紺太は、母親の形見であるランジェリーに不思議な力が宿っていることを発見する。なんと、そのランジェリーには、着用した者を「可愛い女性」にする力を持っていたのだ。紺太が下着をつけてみると、紺太は母親とそっくりの綺麗な女性の姿に…。紺太はその姿を利用して、幼なじみの実可の恋の手助けを試みるのだった。それから紆余曲折あって、女に変身した紺太がアイドルデビューすることに! そして、徐々に、「マジック・ランジェリー」の秘密が明らかになっていく… B
あかねちゃんOVER DRIVE
(1)
[桃栗みかん・99・集英社・ぶ〜けコミックス]
●霊界のミスにより突然の死を迎えてしまった雨宮たかし高校3年生。体から抜け出たたかしの魂は、病院で植物状態だったあかねの体に入り込んでしまう。霊界側が行方不明のあかねの魂を探す間、たかしは、あかねの体であかねとして暮らすことになる。桃栗みかんさんはショタ系アンソロや、小説JUNE、コバルトの挿し絵などで活躍されてる方ですね。ぶ〜けの標準的な絵柄と比べて女の子が可愛く肉感的に描かれていて、「ぶ〜け系はちょっと…」という人にもお勧めです。 A
神様がいっぴき
(7)
[夏目さとる・99・角川書店・あすかコミックス]
●プリン屋騒動の回と、赤縄でデートの回の二つの性別変換話を収録。プリン騒動の回では、普段美少年の姿をしているお稲荷様の八紅氷と紫玉が可愛いウェイトレスさんに変身(紫玉は高飛車なウェイトレスさん)。お客の膝に座ってプリンを食べさせてあげるサービスを展開。美形の女の子になっても中身の変わってない八紅氷のテレのない行動が魅力的。一方、デートの回では、紫玉が、プリン騒動の回に引き続いてまたまた女に変身。ショタコンの紫玉は女になってるのをいいことに、炬を術で小さな男の子にして弄ぼうとします。 A
華夜叉(12)
[田辺真由美・98・秋田書店・プリンセスコミックス]
●秋田書店から出た華夜叉12巻「夜光杯」(田辺真由美著)に移魂鏡というネタが出てきます。【投稿】
ボディ・ジャック!
(『ラヴィアンローズ』所収)
[定広美香・99・ヒット出版社]
ZEUS
(2)
[氷栗優・98年・?・?]
ミステリアスに恋してる
(『キラキラ星の恋占い』所収)
[前田博子・83・集英社・セブンティーンコミックス]                                                                                
●魔界からきた子悪魔に金髪少年のキムは夜の0時から昼の12時まで女の子になる魔法をかけられてしまう。苦学生のキムは女の子の間はキミーと名前を偽ってバイトを続ける。そこで知り合った金持ちでプレイボーイのアレックス、最初は彼を嫌うキミーも実はアレックスもまた苦学生であることをしりだんだん心が彼に傾いていく。ずいぶん昔の漫画ですが、しっかりHシーンあり。二人の愛に感動した悪魔はキムの男としての記憶を消し去り、本当の女の子にしてしまうのだった。罰を受けた悪魔が二人の子供として生まれてくるオチがつく。(まつ)
●この作品は私が読んだ同系統の作品中でもかなりなインパクトを受けた話の一つです。筋書きはごく普通の男の子(但し、一寸可愛い)が小悪魔(名前は無し)の悪戯によって一日の半分だけ女の子になってしまう。話がややこしくなるのは、その女の子の時、ある男性に出会い、その男性を好きになってしまう所から。私はこの作品のラストで子供(自分の)抱いて微笑んでいる主人公に少なからず衝撃を受けました。自分の意志に関わらず異性(女性)になってしまう作品は結構読んできました。そして異性(女性)の生活を経た上で異性(女性)としての人生を選択する作品も読んできました。でも男→女を貫いて母まで到達した描写のある作品はこれ以外に見た記憶がありません。言葉の上で予言的に示唆するものはありましたが…(この作品は今よんでも、新鮮な驚きに満ちています)。作者の前田さんはこのジャンルに思い入れの深い人で、単行本以外にも女性が男性に変化する話を描いています。(くぢらうす)
しんでぇれらぁ
(『だんだん馬鹿になってゆく』所収)
[竜樹諒・85・笠倉出版・]                                                                                
●文字通りシンデレラをモチーフとした作品。但し主人公のシンディは男の子で、川で洗濯をしていたら城勤めをしている(らしい)ミューヒルという美しい少女に出会い一目で好きになります。それを知ったシンディのパパ(幽霊)は彼のために魔法で城の舞踏会に出られるようにします。ところが何故かシンディは女の子になってしまう。何故ならミューヒルは少女ではなく王子だったのです(どうもミューヒルという名前はカオルちゃんみたいな感じです(^^;))。(くぢらうす)




少女コミックス
 タイトル
[書誌情報]
寸評
萌え
ぶぅぶぅ谷のブーブー魔女
[岡田純子・84・秋田書店・プリンセスコミックス]
●魔女を退治にいった騎士が 体を交換されてしまう。すぐに戻ってしまうので…(ALO3)
ハローレディ/続ハローレディ まわる花時計
(『人形物語』所収)
[竜樹諒・80・秋田書店・プリンセスコミックス]
●不良の主人公と秀才と年下の女の子は幼なじみ、決闘中に主人公は腹部に痛みを感じて喧嘩に負けてしまう。病院で実は彼は女だったと判明。手術後、なかなか退院してこない彼を不思議に思った秀才が病院に行くと、女の子になった彼の姿が。彼女は秀才に幼なじみ(柊)をまかせると転校していくのだった。数年後、高校受験の為試験会場に向かう彼女の前に同様に試験を受けに行く秀才君と見送りにきた彼女の姿が(終)ほのぼのしていていいですよ。続編の方は柊にほれる、男が登場。彼はどことなく昔の彼女(彼)に似ています。秀才君と彼との喧嘩、プールでおぼれる秀才君をすくったのは彼女であった。その時始めて秀才君は彼が幼なじみの彼だと気づくのでした。二つの恋を描いた作品 まぁまぁ (まつ) +
ムッシュー・シンデレラ
[沢美智子・76・講談社・講談社コミックス]
●香水会社を乗っ取られた青年が、祖母の香水で美少女に変身して、相手の実業家に接近する。しかし彼は徐々に 心までサンドリアンになっていく。(ALO3)
恋のクロスオーバー大混戦
[伊丹理央・79・講談社・講談社コミックス]
●ヨーロッパの小国?の王子が大臣の悪だくみで性転換手術をされる。(女は王位を継げない)大臣の馬鹿息子と結婚?(ALO3)
楽園は眠らない

[あずみ涼・98・学研・ピチコミックスCAIN]
●主要キャラの1人が変身。こいつはおとこで登場し、ヒロインと一緒にいたくて変身する。こいつは他の姿にもなりますが、読んでのお楽しみ。あずみさんはこのキャラのような能天気、アーパーかつ天真爛漫な性格描くのが好きですよね。他にもロキを描いたときも気合入りまくりでしたし。(真輝)
パラレル
(『さよならコレクター』所収)
[川村真弓美・89・朝日ソノラマ・ハロウィン少女コミック]
●夢の中で出会う少女マリオン。主人公は彼女と話しをするうちに、疑問を感じる。お互いが、お互いを夢の人物として否定しているが、目覚めてみると彼は…。(ATM)
妖魔の封印

[葉月しのぶ・?年・東京三世社・マイコミック]
●神にも似た存在、妖魔の王ドリアスが、人間のシバ(♂)に惚れ、くどきの最中女になってました。本来の姿は男性形です。作者がお気に入りなのか、しばらく扉絵がドリアス女性版でした。(木村祥子)
♂と♀の方程式
(10)
[作者?・?年・小学館・フラワーコミックス]
●番外編(10巻に収録)で入れ替わりネタがあります。(掲示板より)
そしてゾンビがやってくる
[有栖川るい/原作:竹河聖・93・角川書店・あすかコミックス]
●[小説]欄の「そしてゾンビがやってくる」を探して書店めぐりをしている時、コミック版を発見しました。ASUKAコミックで有栖川るいさんがコミック化しています。(掲示板より)
ゆめまでKISS
(全4巻)
[大槻恵・95・秋田書店・プリンセスコミックス]                                                                          
●shiraさんに教えていただき、読んでみました。というか、この作品は雑誌連載でほぼ全話読んでいたのですが、女の子が男の子に変化する話で、うちの館の守備範囲から微妙にずれると思い、今まで載せていませんでした。が、改めて単行本を読んでみて思い出しましたけど、主人公の相手役の男が、ときどき女に化けてましたね。この男がホルモン吸血鬼(正確には人間とのハーフ)という設定で、主人公の少女は第1話でキスにより女性ホルモンを大量に吸われて男の子になってしまいます。で、ホルモン吸血鬼の男は、主人公に変身して色々悪さを企んだりするんですが、そのうちに主人公と恋仲になってしまいます。で、主人公を女の子に戻そうとするんですが、新手の吸血鬼も登場したりでなかなかうまく行かず、ついには主人公が完全に男の子の姿で固定されてしまい…というふうに話が展開していきます。もちろん、最後には女の子に戻ってハッピーエンドですが。ちなみに、これはセリフの中で語られるだけなのですが、ホルモン吸血鬼男の母親も、若い頃、好きになった人間(現在のダンナ)のホルモンを吸いすぎて女にしてしまったことがあるそうです。 +
ちゃんとしようよ
(全2巻)
[大槻恵・97・秋田書店・プリンセスコミックス]
魔界のかぐやBOY
(1)
[青紀やまと・94・学研・ノーラコミック]
バトルガール藍
(2)
[飯坂友佳子・93・小学館・フラワーコミックス]
●ポスト・セーラームーンを狙って狙いきれなかった作品、とか言っちゃうと問題あるかな? 改造人間になってしまった女の子が主人公で、相棒の男と共に悪の組織“ブラック・リザード”と戦うという設定。この相棒の男(ムチ使い)が、極端な女顔で、その特技(?)を生かしてしょっちゅう女装して潜入捜査などをしている。さて、2巻に収録されているエピソードでは、敵の特殊能力によって主人公と相棒の男が精神交換されてしまう。 +
パール・ガーデン
(『人形師の夜』第2巻所収)
[橘裕・94・白泉社・花とゆめコミックス]
●shiraさんに教えていただき、読んでみました。人形に人の魂を移す不思議な力を持った“人形師”の登場するオムニバス形式の作品です。この2巻には、男嫌いの女性に恋をした青年が、人形師の力で女の子になってアプローチするという話(と書くと下世話な感じになってしまいますが、実際はもっとシリアスな雰囲気)です。
ふしぎ遊戯
(?巻)
[渡瀬悠宇・?年・小学館・フラワーコミックス]
●話の途中で、女性しかいない国にたちよるさい、仲間の一人が妖術で女性に。(ちむ)
天使禁猟区
(7〜)
[由貴香織里・97・白泉社・花とゆめコミックス]
やさしい悪魔
(全13巻)
[川口まどか・89・秋田書店・ひとみコミックス]
●人間の願いを金貨と引き替えにかなえてくれるその名の通り、やさしい悪魔を主人公としたファンタジー。で、この悪魔が一見堅そうな顔していて、その実かなりの好き者。巻を追うごとにやさしい悪魔っちゅーより、やらしい悪魔になってく。媚薬の効果で双子の弟を押し倒したことまである(注・一般少女漫画で…)。11巻収録の「悪魔とレディー」では、ニューハーフのドロシーに事件解決を依頼される。このときの会話で、彼が過去に性転換の魔法を請け負ったこともあると判明。で、金貨が足りないドロシーに「足りない分はアタシの体でどう?」と持ちかけられ、速攻で了承。事件解決後にドロシーと熱いキスを交わして去っていく。他にも、別な巻に、男の悪魔が美女に変身しているというシチュエーションが二度ほど登場している。さらに最近講談社KCフレンドから出た『死と彼女と僕』8巻でも、ニューハーフの霊が主人公の少女を一瞬乗っ取った話が収録されている。川口まどかがTS系の話を好んでいるのは間違いない。いつか、ごっつい性転換話を書いてくれるのではないだろうか…。
シック
(全2巻)
[定広美香・93・角川書店・あすかコミックス] 
●暗殺組織「燐火」のナンバーワンだった殺し屋の少年サイアムは、ある時、組織を裏切って逃亡する。組織の目をくらますため、サイアムは性転換手術を受け、女性モデル・シックとして生活するようになる。だが、青年カメラマン志郎と知り合ったことがきっかけで、シックは再び燐火に追われるようになる…。1巻前半での、シックが本物の女の子なのか、それともサイアムなのか謎だった頃の雰囲気が面白い。ちなみに1巻が発売されてから2巻が出るまでに恐ろしく間があって(連載は終了していたにもかかわらず)、一部ファンをやきもきさせた作品である。
つるばらつるばら
[大島弓子・89・角川書店・あすかコミックス]
主人公の男の子は、いつも夢に見る特別な石段を探して町を歩く。男の子はやがて大きくなって女として生きる道を選ぶ。それでも変わらずに夢の景色を探し続ける。男の子はやがて老年を迎えたころ、ついに夢の風景に出会う…。萌えるとか萌えないとかじゃなくて、必読の一冊かも知れない。性転換テーマの第一人者である大島弓子が、独特の装飾をそぎ落としたタッチで性転換者の一生を透明に描き出している。『ジョカへ』などと読み比べて大島弓子の作風の変遷を見るのも面白い。
笑って許して
新婚は甘くない』所収
[弓月光・?年・集英社・りぼんコミックス]
●同級生の男女が事故で死亡、そこにマッドな医師が(たしか人浦博士!)現れて死体を引き取り蘇生させるが脳を体に戻す時に間違えて…(あまの)
『朝日ソノラマ大島弓子選集(1) 誕生』所収
男性失格
[大島弓子・?年・朝日ソノラマ]
●原爆実験による放射能の影響で性転換するお話。お約束の親友との絡みになってます。>嬉しいでしょ真輝さん(笑) 胸毛びっしりのにいちゃんが徐々に女性化していくんだけど、それに従って徐々に内面の方も・・・というのがなかなか良いです。(MASATO)
ミスターレディ ☆☆☆
(2)
[里中満智子・77・講談社・KCなかよし] 
●男の子っぽい女の子と、女の子っぽい男の子の姉弟(兄妹だったかな?)のお話。2巻に収録されたエピソードにおいて、二人の人格交換がある。ただ、人格交換騒ぎが収まったあとに残る教訓のようなものが、「やっぱり男の子は男の子、女の子は女の子が一番だね」みたいになってるあたりは時代的限界かもしれない。ちなみに萌えを期待して読むとアテが外れる。むしろ、あの里中満智子がねぇ…という資料価値のために購入するべきだろう。余談。千春さんのボードでも話題が出てたけど、平松伸二の同名コミックスには惑わされるな!(笑) あちらは、ただの「オテンバな女教師」の話だッッ!(惑わされて痛い目を見た人間がここに…)
火輪
(全17巻)
[河惣益己・92・白泉社・花とゆめコミックス] 
●花とゆめで最近連載が完結した、封神演義風チャイニーズ大河伝奇アクション。主人公のリーアンは、性別を持たない真珠精を母親にもつため、性別が不安定という設定。リーアンは連載当初は少年だが、中盤において、たびたび少女の姿になる。が、残念ながら少女漫画の主人公なので、最後には男で固定されてしまう。また、中盤で悪役的役回りを担っていた天帝カイは、こちらは終盤、女性に性転換し、そのまま好きな男と結婚する。 -
おにいさんこちら!
[長池朋子・95・秋田書店・プリンセスコミックス] 
●以前、長池朋子の作品がどこかの書評で「メタやおい」と評されていたが、言い得て妙であろう。『昆崙の珠』のようなシリアスものもあるが、この人の好んで描くやおい風コメディのキャラは、あたかも彼ら自身がやおいモノの登場人物であると意識しているかのような言動をとる。『おにいさんこちら!』では、呪いによって女の体にされた鬼の青年が登場する。しかし、あくまでも忠実に「やおい(“ボーイズラブ”ですらなくて)」の方法論が踏襲される本作において、この性転換は余計な要素でしかなかったようだ。性転換ファンから見れば、「その設定でどうして…」という歯がゆさの残る作品であった。
愛と友情のバロムクロス
(『それはせんせい』所収)
[河内美雪・93・白泉社・花とゆめコミックス]
●殺伐とした作風(笑)で一部に固定ファンを持つ河内美雪の作。雑誌で予告を見たとき、タイトルでぶっとんだ覚えがある。少女誌でバロム1ネタなど、この人と岡田あ〜みんくらいじゃなかろうか。それはさておき、この作品は、主人公の少年が自殺未遂少女と衝突した拍子に入れ替わってしまう話。河内美雪は、どことなく、これからもこっち系の作品を描いてくれそうな「匂い」のする作家のひとりである。 +
X−ペケ−
(2)
[新井理恵・92・小学館・フラワーコミックススペシャル] 
●巻頭の書き下ろしカラーページにて、登場人物総出演のランダム人格交換話あり。そういやこの人も殺伐な作風で固定ファンありですな(私も好き…心がすさんだときに読むと、かえって癒される)。新井理恵の作品で語られる人生観を「底が浅い」と批判するむきもあるが、私はそうは思わない。あれはむしろ新井理恵流の韜晦なのだと思う。ペケのミもフタもないギャグから読みとれるのはむしろ、至極真摯な新井理恵の生き方のように思えるのだが、さて。それはともかく、新井理恵の作品には美少年(オプションで女装もあり)が多く登場する。最近連載の始まった『女類男族』などにしてもそうだが、標準的な少女漫画家に比べてこの人は明らかにトランスジェンダー的キャラ造形を好んでいるように見受けられる。これからも要チェックの作家であろう。(たぶん同い歳ということでやけに批評が好意的だったりして…)
十兵衛紅変化
(1〜8)
[JET・91・角川書店・ASUKAコミックス] 
●柳生十兵衛が現代の女子高生に転生した、というお話。…うん、設定はいいと思うな。女子高生なんだけど、剣豪。いけてるじゃない。でも…でも……JETの骨太な絵でそれを描くのはやめてくれ〜〜っっ!(←正直な魂の叫び)。まあ、でも目が慣れちゃえば大丈夫かも。そのほか、JETは昔、異世界の王子が女性化しかかってる話を朝日ソノラマ(?)かどこかの出版社で描いてたような……(これに関しては真輝氏から『いきなりサーガ』ではないか、との情報。タイトルに覚えがあるので、多分そうだと思います) -
オレが恐ろしい
[小栗るみ・93・主婦と生活社・ミッシィコミックス] 
●神社の息子で、取り憑かれ体質の少年が主人公。この少年の魂が同級生の少女に宿るシーンが数ページほどある。 -
女神戦記アテナ
[藤井みどり・94・小学館・ちゃおフラワーコミックス] 
●冬木るりかの『アリーズ』を彷彿とさせる、ギリシア神話の神々が現代日本に転生して…という作品。一種の美少女戦士モノ風に仕上がっている(人気が出ればアニメ化等も見込んでいたのだろうが残念ながら…。藤井みどりはこの後、小学二年生での『ウェディング・ピーチ』コミック連載要員に回される…)。そしてなんと、悪役の冥王ハデスが、転生の失敗で女性になってしまっている。「(転生したおかげで)あたしは女になっちゃったのよォォ」とのこと。ハデスはご立腹の様子だが、それでもドレスを着てすっかり女言葉も板についてるあたりが良し(笑)。これだけならまだしも、さらにアポロンと主人公のアテナが合体(!)して、りりしい女戦士が登場するあたり、藤井みどり侮れずの感があった。余談だが、「ぴょんぴょん」「ちゃお」で連載されてた『愛の戦士ヘッドロココ』も好き。 +
サイバープラネット1999 HYPER☆ルン
(全4巻)
[秋山たまよ・96・角川書店・ASUKAコミックスDX]
●SF美少女戦士コメディ。掲載誌を考えると、SF要素はかなり強い方といえる。主人公・琉(るん)の気になる相手は女の子。しかし、実は彼女(彼)の正体は異星人の戦士で、地球の姿に「変換」する際に装置のバグにより女の子の姿になっていたのだった。 -
迷惑かしらん
(2〜3)
[風間宏子・]
●主役の女の子の彼氏が彼女の作った薬で完全に女の子になってしまう話があったはずです。(まつ)
スターレッド
(全3巻)
[萩尾望都・78・小学館/コミック文庫]
●スターレッドも最後は性転換のネタがありましたね。(掲示板より)
ふらわあ・ROOM2
[ふみづき綾人・97・宙出版・ミッシィコミックスDX]
●「アップル花組」で連載されてるライトなボーイズラブもの。系統としては、『ここはグリーンウッド』的な男子寮を舞台にした少年群像モノ。登場キャラの一人に白銀黄金というタカビーなんだけど薬品マニアな少年がいる。この黄金が、だまされて自分の薬品の一つを飲まされ、その薬の作用で女になってしまう回がある。が、そのシーン、ビジュアル的には萌え度0。むしろ、紅路くんの狼女装少年モードとか、依留のいじめて君モードに萌えるのが正しいだろう。 -
らせんディスク
(1)
[なかむらよしみ・97・白泉社・花とゆめコミックス]
●DNA情報と生前の記憶情報を一枚のディスクに完全に記録することによって、不慮の死をとげた人間を「再生」することができる…。そんな装置がある会社によって実用化された社会を舞台とする連作形式のストーリー。この「ディスク」の設定以外は、あまりSF仕立てではなく、通常の少女漫画として楽しめる作品。第1巻に収録されている「DNA引力」というエピソードで、交際を両親に強く反対されていたカップルが事故に巻き込まれて死亡、ディスクによって再生される。ところが再生時に性別情報が交錯してしまい、やがて二人は徐々に女性化・男性化していく…。カップルの男の方がぜんぜんかーいくないので、「トニー、こんなんじゃ萌えないよー」とか最初は思っていたが、最後も最後、ラスト1ページをめくった瞬間……ズキュゥゥゥンッッ!! も、萌えぇぇ!! (よく分かんない寸評になってることをお詫びいたします) +
空白の悲鳴
[道原かつみ・大陸書房]
●主人公達は一度死んだことがあり、その際に異界の魂の様なものが入り込み復活している。物語はその異界の化け物が出てきてどうこうという話だった。最終話で主人公の彼氏は死んでしまうが、植物人間状態の女友達の体で復活する。おしまい。作者はこんな落ちになるのならばもっと美人にしておけばよかったと悔やんでいる。JOKERシリーズといい、彼女は僕らの味方である。(真輝)
●道原かつみさん、主人公の青年にバストが備わっちゃう話を新書館系で描いてましたよね。あれ、完全な女性化まではいってなかったんでしょうか? どうも、連載がうち切られたようなフシもありますけど…。(yays)
サラマンダーオーブ
[葉月しのぶ・89・東京三世社]
●主人公の女の子の兄がオーブの力で女性に。(まつ)
●この本探そうとしていつの間にか書店から東京三世社の女の子向け系が姿を消していることに気づき、ちょっと愕然…。それはそれとして、葉月しのぶの『烈華封魔伝』の一エピソードで、次号予告見ただけで詳しくは分かんないですけど、元からカマっぽい主人公の兄ちゃんが本当に女になってしまったの?! って感じの回がある筈です…。(yays)
『花図鑑 3』所収
かえで物語
[清原なつの・93・集英社・ワイド版ぶ〜けコミックス]
●主人公の初恋の男の子は仮性半陰陽で女生徒として転校してくる。女同士の友情の物語?(まつ)
●二人とも女子アマレス部所属って設定が面白いです。二人で技を掛け合いながらお互いちょっとドキドキしちゃうシーンなんてのも。二人の高校卒業後がまた一波乱あったりして異色な物語になってます。(yays)
+
月の子
(全13巻)
[清水玲子・89・白泉社・花とゆめコミックス]
なんとかしなくちゃ! ☆☆
[いでまゆみ(原作 山中 恒)・81・講談社・KCなかよし] 
●映画『転校生』の原作『おれがあいつであいつがおれで』(小説のページ参照)を、いでまゆみがコミック化したもの。 -
ジョーカー・シリーズ
(1〜6)
[道原かつみ・新書館・ウィングスコミックス] 
●近未来社会を舞台としたSF。主人公の六道リィンは州警の刑事(でもお子様顔)だが、ひょんなことから最高機密級の特捜司法官ジョーカーと知り合う。ジョーカーは、人造人間で、変身能力を持っている。普段は男の姿で行動することが多いが、リィンと知り合い、心の交流を経るうちに、リィンの恋人として女の姿をとることも多くなっていった。ジョーカーの変身は自由自在で、特に制限はないように見える。とあるエピソードでは、記憶再現ソフトのようなもので、リィンが女の子に同化する場面があった。
ここはグリーンウッド
(全11巻)
[那州雪絵・87・白泉社・花とゆめコミックス] 
●連載当時、如月瞬または由樹萌えだった男性読者はかなり多かったのではないだろうか。少女漫画サイドから九〇年代的な女装少年像というものを提示してくれた作品だった(花ゆめ系のコミックスのうち一定割合のものは、いつの時代もそういう役割を担っているようである,あ、でも最近はどうなのかな…?)。また、チェリーウッドというパラレルワールドが出てきて、そこではグリーンウッドの面々の女性版が生活している。…しかし、直接の性転換ネタって出て来たかな〜? 劇中劇とかで一回くらいあったっけ? 自分でもなんでこの作品を選定したのかよく覚えていなかったりして(作品の選定を最初に始めたのは、もうずいぶん昔のことなもんで)。
11人いる!
[萩尾望都・78・小学館]
●性的に未分化な中性の少年(あくまでも少年であって、男ではない)が、性への目覚めによって男または女へと性別が固定されていくというタイプの話、その大元祖。思春期の女の子読者にしてみれば、このテーマは他人事ではないわけである。少女でもあり少年でもありえた時代から、女という枠組みへと組み込まれていくことへの抵抗と、甘美な憧れとがないまぜになったナニがアレして、っていう。女性が男性に比べて、変な言い方だけど自意識過剰的(別に良い悪いじゃなくて)だと思うのは、この『11人いる!』みたいに女としての性への目覚めを描いた作品で、読者の視点が外側から、自分たちを眺めるようなポイントに設定されてるっていうあたり。男性作家が少年の性への目覚めを描こうとしたら、絶対、視点は主人公の少年と同化してしまう筈。それだけ、女性が「見られる側」という立場を強く意識してるということなのだろうか。ともあれ、こうして外側から眺め下ろされた「女への目覚め譚」は、はからずも性転換文学としての資質を充分に兼ね備えていることになるのである…。
X+Y
[萩尾望都・84・小学館・プチコミックス]
●宇宙を舞台にしたSF。主人公の少年(一角獣種という珍しい血統)が、途中で性転換してしまう。実は、彼の出生にその秘密が隠されている。彼の父親は若い頃、性染色体の研究をしていて、ちょっとした悪戯心から同僚の青年研究者に性転換薬を都合したところ、運悪くこの青年科学者を不可逆的に女に変えてしまう事件を起こしている。少年の体質と出生の秘密は、この事件と密接な関わりを持っているのである。
如月丸奇譚
(1〜)
[加賀未春樹・97・新書館・ウィングスコミックス]
その昔、女たらしで鳴らした氏神・如月丸は、不埒な悪行三昧のために罰として女に変えられ、神通力を封じられた上に岩牢に閉じこめられてしまう。時は流れて、現代。霊能一家に生まれた気弱な少年が偶然の成りゆきから、如月丸を解放することに。女にされた如月丸が元の姿と力を取り戻すためには「真の愛」について学ばなければいけないのだというが…。如月丸は、愛=メイクラブだと思っていて、主人公の少年に迫りまくる。如月丸の人格は男のままだが、女になった自分の魅力も十二分に心得ていて、それを積極的に利用したりする。
螺旋のかけら
(全10巻)
[橘皆無・92・新書館・ウィングスコミックス]
●一族の復活を企む魔物の長・牙雷と、それに対抗する少年たちの物語。脇役だが、戦国時代の陰陽師、河野了敬は前世の人格を持ったまま、現代の女子高生・筧繭子に転生している。彼女は二重人格状態で、繭子の人格と了敬の人格とが交互に現れる。おまけ漫画では、繭子と了敬がブラのカップについて大激論を交わしたりしている。
ほとんど以上絶対未満
[桑田乃梨子・96・白泉社・花とゆめコミックス]
●桑田乃梨子版「転校生」。藪坂秀は中学二年のとき、理科室の薬品をかぶってしまい女の子に。藪坂秀はその二年後、中学時代の親友・瑠璃門の前に「転校生の女子」として姿を現す。藪坂の秘密を知った瑠璃門は、女になってしまったかつての親友に戸惑いを覚えつつも、昔通りに接しようとするのだが…。桑田乃梨子の作風的に、いつかこういう話を描くに違いないと思ってた人は多いはず。連載当初は、少し桑田乃梨子の照れが見える感じだったものの、回を追うにつれ、描写も踏み込んだものに。これから、というときになって連載終了になったのは残念。本作では、究極の美少女とは女の子の姿と男の子の精神を兼ね備えた存在なんじゃないの? っていう、手塚先生以来、みんな心で思っていてもあんまし口には出せなかった命題が提示されている…のかもしれない。 -
ANIMAL X
(全4巻)
[杉本亜美・92・角川書店・あすかコミックスDX] 
●主人公の青年科学者は、知らぬ間に陰謀に巻き込まれ、遺伝子をいじくられて女性化されてしまう。この作者は、ボーイズラブ系の人でなおかつビジュアル的に男っぽいキャラ同士のからみに萌えな人らしい。青年科学者は「受け」なわけだが、女性化前と後でほとんど絵的に変化していない。女の子の姿をした男ではなく、あくまでも男。木暮くんタイプが、強引な感じの野性少年に攻められる、っていう構図のオイシサはよく分かるんだけど…。ジュネ系ヤオイ系ショタ系にもそれぞれ千差万別があるが、そういった中でもこの『ANIMAL X』などはビジュアル的に男性読者(と、たぶん少なからぬ女性読者)にとっては最もとっつきにくい部類であろう。かーいくないから。しかし、性転換の求道者たる者、このビジュアルで萌えてこそ一人前だろう。道は遠い。なむ〜。
彼と彼女の災難
(『天使ですよ』所収)
[遠藤淑子・93・白泉社・花とゆめコミックス] 
●『退引町お騒がせ界隈』で見せたニューハーフの兄ちゃんへの愛のこもった描写に、「遠藤淑子は僕らの味方だ」と感じた向きもあるいはおられるかと(笑)。この短編は、死んだ青年の霊が女子高生の体に入って復活する話。最終的に、この青年が女子高生の姿のまま元・恋人と一緒に生きていくんじゃないかというエンディングで、このへんにも遠藤淑子の「僕らの味方」ぶりが窺える。
WAKABA花ふぶき
(全3巻)
[飯坂友佳子・95・小学館・フラワーコミックス]
●現代忍者ラブコメ。由緒正しい忍者の家に生まれた一人娘の若葉は、「天華聖の器」と呼ばれる特殊体質。5人の婿候補の少年忍者たちは、天華聖奥義によって、若葉と体を入れ替えると、通常の何倍もの能力を発揮できるようになる。…というわけで、若葉の初恋の男・竹流や、その幼なじみのライが、奥義によって若葉の体に入って忍術を使っていた。また、クライマックスではなんと、究極の天華聖奥義によって竹流が若葉と一体化。それによって若葉の顔がちょいキツめの顔に変化し、セクシー度大上昇。下の方はどーなってるのかな、とか思わず下世話な疑問を抱いたりして(笑)。しかもその後、竹流=若葉が敵の策略にはまり、自由を奪われてしまう。敵はそこでさりげなく若葉の胸を触ったりしてるんだけど、触られてるのは竹流でもあって、つまり…ゴクリ。いやはや、萌え。 +
美少女戦士セーラームーン
(全?巻)
[武内直子・92・講談社・なかよしコミックス]
●セーラームーンの原作を読んでいた人はとっくに承知のこととは思うけど、武内直子って、ある時期以降、執拗なまでに女の子同志の友情(限りなく愛情に近い)にこだわり続けている。というか、はっきり言ってこの人、男キャラ(例:タキシード仮面)をあまり好きじゃないらしい。セーラームーン後半ではその傾向に拍車がかかって、「なかよし」連載だというのに、新登場キャラは女ばかり、旧来の男キャラは敵にさらわれるか或いは単に存在を忘れられていった。で、まあ、当然読者の女の子たちはカッコイイ男の子が登場しなきゃ納得しないだろうから、武内直子としてはそれにどう対処するのかなー、と思っていたら、なんと「本当は女だけど、男に変身している戦士」を出すことによって自分の嗜好と読者の要求を無理矢理重ね合わせてしまった。その結果、生み出されたキャラが、セーラーウラヌスでありセーラースターライツたちである。アニメではウラヌス=天王はるかは単なる男装の麗人として描かれているが、原作のはるかは完全に男の姿で登場することもしばしばあった(初登場時のウラヌスは学ラン風のシルエットで描かれていた)。その男タイプのはるかが変身(メイク アップ)によってウラヌスに変化するのだから、これは萌えるなという方が無理である。私がセーラームーン絶対原作主義を掲げる理由の一端もここにある。セーラースターライツたちはウラヌスよりも恵まれていて、アニメの方でも、性転換的変身シーンがきちんと描写されていた。余談だが、セラムン終了後の沈黙を破って武内直子が開始した連載は、懲りもせずに女の子同志な美少女戦士ものである…。 -
セキホクジャーナル
(1〜)
[小坂理絵・講談社・るんるんコミックス]
●学園コメディ。主人公の女の子・柚枝は、霊媒体質でよくオカルト絡みのトラブルに巻き込まれる。ある回で、事故死した少年の霊が、好きだった娘にメッセージを伝えるために柚枝の体に憑依する、というエピソードがあった。 -
Others 人間ではないもの
[後藤星・97・学研・ピチコミックスPockeシリーズ]
●コバルト文庫『龍と魔法使い』シリーズの挿し絵でおなじみの後藤星の作品。人間に住みかを逐われたタヌキたちが人間に変身して町に住んでいる、という設定。主人公であるオスのタヌキ“G”は人間の娘に変身するが…。このGがとにかく可愛い。外見的には完全に女なんだけど、一人称は「俺」。無邪気な性格で、好奇心旺盛。スカートのまま、平気で木登りしちゃったりもする。くぅ〜、萌えぇ。物語中盤から、Gに一目惚れしてしまう青年が登場する。最初は男友達のようなつもりで彼と接するGだが…。ラストでの「だからっ俺はたぬきなんだって!」「いいよ」「……オ…オスなんだぞっ(顔を赤らめる)」「誰にだって欠点はあるさ」…という二人のラブラブぶりは最高。作者いわく「異種族恋愛のうえにホモ」な珍しいラブコメ。
ABmotion
(全5巻)
[みささぎ楓李・95・学研・ピチコミックスPockeシリーズ]
●SFラブコメ(?)。事故で瀕死の重傷を負った真室。真室の命を救ったのは、異星人・ヴァルのキスだった。そして実は、ヴァルは完全変形型の両性体で、2巻において「強制トランス」によって女性体ファルへと変化する。人格は男のときのまま。単行本のタイトルロゴに♂♀マークが並んでいたので、すぐにそれもんのコミックと分かる。しかしその割には、1巻ではついに性転換シーンがなかったので、『ANIMAL X』の悲劇再びか?! と少し警戒していた。が、無事、ヴァルも変化して、しかもその変化後が、この作者にしてはナイスバディな美人だったので一安心。掲載誌「Pocke」は性転換がらみの話がなにげに多いので最近要チェックの雑誌の一つである。→その後、「Pocke」は休刊になってしまいました。無念。 C+
せつない魂のうたをきかせて
[高橋由紀・95・白泉社・花とゆめコミックス]
●アクセルはファレル博士によって女性の体に脳移植 +
この夏がすぎたら
[新田明未・91・集英社・リボンマスコットコミックス]
●表題作の短編が該当。登紀子の同級生の少年が事故で死んでしまう。そして、なぜかただ一人、少年の霊を視ることができた登紀子は、一日だけ少年の霊に自分の体を貸してあげることに…。登紀子の体に入った少年が、デパートの試着室で照れているあたりが鑑賞のポイント。 -
月に叢雲 花に風
(4)
[津寺里可子・94・秋田書店・プリンセスコミックス]
●第15話「遠の眠り」。主人公の少女・若菜に、江戸時代の歌舞伎役者(女形)の霊がとり憑く。この男は生前、恋仲だった男に裏切られて死んでいる。女に生まれ変わり、「女として愛し愛されたい」というのがこの男の夢だった。というわけで念願かなったこの女形の霊は、若菜の姿で粋な江戸っ子言葉を喋り、いきいきと行動していた。話としては『フィメールの逸話』に通じるところがある。
転生礼賛
[はやかわ文子・92・秋田書店・ポニータコミックス]
●かの『聖夜魔宴』の作者、はやかわ文子によるお得意のホラーもの。邪悪な男の魂魄が、女子高生に憑依するシーンがある。また同時収録の短編は、逆に戦国時代の姫の魂魄が男子高校生にとり憑く学園コメディー。…この作者、つくづくその手のネタが好きよのう。あと、はやかわ文子には、さらにもう一本、身体の1/4だけ女のものになった少年の話もある(現在発掘中)。
♂♀パニック
(『好っきやねん』所収)
[みやうち沙矢・93・講談社・KC別フレ]
●カップル精神交換モノ。ま、元・男の方が、彼女の洋服ダンスからブラを見つけてドキドキしたりするのは基本ですわな。
ファンタジーだよ〜ん
(『スイートホーム』所収)
[遠藤淑子・89・白泉社・花とゆめコミックス] 
●無銭飲食の青年が実は、とある雌雄同体性の王家の一族で、春だけ女の子になる体質。ラストで、この青年はそば屋のにーちゃん(主要キャラの一人…)にバニースーツを着せられそうになる。あと、本作とは何の関係もないけど、遠藤淑子は最近の花ゆめでも、ぐうたら姫と魔法使いのシリーズで、魔法使いの男が姫の体を借りる話を描いていた。
嵐のデスティニィ
(8)
[高城可奈・97・主婦と生活社・ミッシィコミックス]
●なんと、はるか昔に、僕の彼だった!? という少年が現れた。そんでもって僕がお姫様だっていうんだけど…!?(1巻裏表紙より)。というわけで前世が女の子だった元気少年・和宏の物語。作風はボーイズラブ風味のコメディ。1巻の頃から気長に見守ってきたが、最近になってついに、和宏が(一時的とはいえ)前世でのセラスティーア姫の姿に変化するシーンが! ふおっふおっ、長生きはするもんじゃて。あと、ときどき「アップル花組」に掲載される番外作品での和宏の女装っぷりも見所のひとつ。 -
はるか遠き国の物語
(6,7)
[碧ゆかこ・88・秋田書店・プリンセスコミックス]
●千夜一夜物語をベースにしたファンタジー作品。6〜7巻の魔女アイーシャ編がモロに性転換話。魔女の誤解によって女に変えられてしまったカムラ国のシャー・ザマーン王子。王子を元に戻す方法を求めて、主人公一行は旅に出る…。この女になっちゃった王子がいっこうに動じてなくて、他国の王子に「私を第二夫人にしてくれ」みたいな冗談を言って楽しんでいる。また、この王子が、侍女シェーラに口移しで水を飲ませるシーンがあって、そのコマの次にはお約束の百合の花が。こーゆー話を描く作者が性転換をキライなわけもなく、その後『最後の晩餐』では性転換ボーイが主人公となっている。ちなみに秋田書店の少女誌「プリンセス」は、ややマイナーな分、性転換コミックの出現比率が高いので要チェックである。 -
+1あたしの中のアイツ
[みづき水脈・93・講談社・KCフレンド] 
●死んだ弟の霊が、病弱な姉の体に間借りして一時的にこの世に復活。この弟くんはスポーツ万能だったので、病弱なはずの姉さんの体で球技大会のスターになったりとかする(くっ…たいそーふく姿……)。でも根本的にはか弱い乙女の体なので、姉さんの彼氏に助けられたりすることも。
辺境警備 星が生まれた谷
[紫堂恭子・96・角川書店・あすかコミックスDX]
●角川から刊行された、『辺境警備』完結編。シアという名の可憐な巫女が重要人物として登場するが、この子は、セルリオンという少年の生まれ変わり。 -
BLACK×BLOOD
(1〜)
[真東砂波・95・徳間書店・Charaコミックス]
●二人の主役のうち片方の青年、実は昼間は青年だが夜の訪れと共に胸が膨らみブラ〜がやぶけ恥ずかしオ・ト・メっ☆ …いかんいかん、こういう話してるとつい嬉しくていらんことまで書いてしまう。それはともかくこの青年、実は元々は女だったのが、魔術によって男にされていたのである[女→男]。ということは、この館の主旨とは外れることになるけど、同じ作者の『FULLMOONにささやいて』とかすかに世界観がつながってるようなので、取り上げてみた。
恋人は守護霊?!
(1〜?)
[水縞とおる・?・新書館・ウィングスコミックス]
●これ、忘れてた。たしか最近連載が完結してたような。それはともかく、楚凰は女性形態をとれるんだった。しかもソレを見たちっちゃな男の子がママに向かって「ほんとーは男の人なんだけど女の姿になってる人ってイイよね」みたいなことをのたまう。ボウズ、分かってるじゃないか(笑)。ていうか「分かってる」のは水島とおるか。 +
キューティ天使
(全4巻)
[水縞とおる・94・角川書店・あすかコミックス]
●恋人は守護霊のレビュー書いててイモヅル式に思い出したもう一本。トランスセクシャルねたは話のメインじゃないんだけど、隠し味のスパイスとしてピリリと効いてる。早い話が、転生タイプの性転換。主人公の美少女戦士達を見守る美女二人組が、前世では両方とも男だったのである。その二人のうち一人はボーイッシュな感じでいかにも前世は男ってかんじ。一方、もう一人はお嬢タイプ。それでも前世ではハルマゲドン戦士の一人として戦っていた男なのである。しかもこっちのお嬢の方は、物語ラスト、前世で仕えていた主(こちらも男)と再会し、まるで恋人の胸に飛び込んでいくように男に向かって…。やー、まー、そんなこんなで主人公がかすむかすむ。って、それ私だけ、もしや?
オリスルートの銀の小枝
(全4巻)

[紫堂恭子・96・角川書店・あすかコミックスDX]
●はっきり言ってしまおう。この話は、紫堂恭子版・らんま1/2なのだ。紫堂恭子お得意の心温まるファンタジー風味で誤魔化してはいるが、このお話は、紫堂恭子のトランスジェンダー好き好き魂が具象化した作品に間違いない。 辺境警備の続編でも、前世が男の子だった女の子が出てくるし、なによりも、本作のあとがきで、作者が嬉々として性転換後の各キャラのスリーサイズ設定を披露していることからも明らかだろう。 -
聖夜魔宴
(全10巻)
[はやかわ文子・88・秋田書店・ボニータコミックス] 
●主人公・魔聖(まさとし)は魔界の王の息子だが、そうとは知らずに人間界の義理の父母のもとで平和に暮らしていた。だが、或る日を境に父である魔王・幻魔によって魔界へと連れてこられる。そこで、幻魔を倒した魔聖は腹違いの兄・修羅に命を狙われるようになる。魔聖の母・妖子(幻魔の力により17才のまま年を取らなくなっている)は一計を案じ、自分の姿と魔聖の姿を入れ替え、自ら修羅の刃の前に身を投げ出した。こうして、少女の姿のまま生きていくことになった魔聖は「九十九の魔を倒した刻」元の姿に再生するために邪悪な魔と戦いながら旅をするのだった。クライマックスでの怒濤の展開は必見。魔力を失い、自らの命を絶とうとしていた魔聖は、修羅に抱かれその子を宿すようになる…。
ふしぎのRIN
(5) 
フィメールの逸話 ☆☆
(全2巻)
[鈴木雅子・83・集英社・セブンティーンコミックス] 
●トランスセクシャル文学の金字塔的作品。同性のクラスメイト・国坂に恋心を抱いていた蔦井慧はある日、交通事故によって死んでしまう。だが、慧の魂は自殺した少女・和音の体に宿って蘇った。いまや女性となった慧=和音は「だれはばかることなく」国坂に想いをうちあける。性とは、恋愛とは何か、を問いかけるシリアス長編。 +
ボクの初体験 ☆☆
(全3巻)
[弓月 光・76・集英社・マーガレットコミックス/95・集英社・ジャンプスーパーコミックス(全2巻)]
●オススメ度◎。少女漫画時代の弓月光の記念碑的作品にして傑作コメディ。事故により、瀕死の重症をおった主人公・英太郎はマッドサイエンティスト・人浦狂児の外科手術により、美少女・春奈の身体に脳を移植されて蘇った。その日から愛一郎=春奈の受難の日々が始まる。そういえば、最近復刻版が出たような…
●95年に復刻版がでました。こちらは全2巻で、新刊書店で見かけます。(ATM)
+
最後の晩餐
[碧ゆかこ・95・秋田書店・プリンセスコミックス]
-
不思議の国の少年アリス
(1〜2)
[小林瑞代・93・新書館・ウィングスコミックス] 
●好きすぎてなかなかレビューを書くふんぎりのつかない作品。でも、いずれ書くです。 +
す〜ぱ〜アスパラガス ☆☆
(全3巻)
[立原あゆみ・82・秋田書店・ひとみコミックス] 
FULLMOONにささやいて
(1〜)
[真東砂波・93・秋田書店・ボニータコミックススペシャル] 
●マーロは吸血鬼と人狼のハーフの少年だった。だが年頃になってもマーロにはなかなか牙が生えてこない。そのかわり、あるときからマーロは満月の光を浴びると、女性の姿に変身してしまうようになる。そして幼馴染みの従兄弟・デビットとの婚約がなしくずしに決められてしまう。いやがるマーロだが、こころの奥ではデビットと相思相愛なのだった。最近、連載が再開されて喜ばしい限りである。あと、この作者はもう一本『ブラックブラッド』という性転換ものを描いている。 +
聖ルームメイト
[高瀬 綾・93・講談社・KCなかよし] 
●主人公まゆらが転校してきた学校のある町は初恋の男の子・聖也にはじめて遭った町だった。そして、寮に入ったまゆらのルームメイトはどこか初恋の男の子に似たところを持つ少女・聖子だった…。実は、聖子・聖也は同一人物。彼/彼女は、以前に地球へ飛来した宇宙人の子供で、種族の特性として子供のうちは性別が不定なのである。つまり、少女漫画版『フレックスキッド』(本当は発表年次はこっちが先)。余談だが私はこの作者の絵入り色紙をなかよし編集部でゲットした。
EXボーイ
(全3巻)
[浜田翔子・93・秋田書店・ボニータコミックススペシャル] 
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タイムプリンセス
[英 洋子・94・講談社・KCるんるん] 
-
リターン −ボクが女のコになった理由−
(全7巻)
[三浦実子・95・講談社・KCフレンド] 
イブの息子たち
(全)
[青池保子・76・秋田書店・プリンセスコミックス/95・白泉社・白泉社文庫]
+
紅いハヤテ・変身転生伝奇編
[井潤千代美・91・秋田書店・ホラーコミックススペシャル] 
●死殻(しのがら)を脱走した抜け忍・ハヤテは、妹・詩織をかばって死んでしまう。だが、死殻の残党によって詩織が窮地に陥ったとき、「変身転生の術」によってハヤテの意識が詩織に宿る。ちなみに南町奉行所原作のOVAの方がオリジナルで、こちらはOVAのその後を描く外伝的作品。
イズァローン伝説
(全12巻)

[竹宮景子・小学館/愛蔵版あり] 
ジョカへ
[大島弓子・74・小学館/86・朝日ソノラマ・大島弓子選集(3)に収録]
+
バースナイト
(1〜2)
[柿崎普美・秋田書店・ホラーコミックススペシャル] 
●なんで取り上げたんだろ。この話のどの辺が該当なのか、記憶にありましぇん。
サディスティック19
(4)
[立花晶・96・白泉社・花とゆめコミックス]
●一部で人気の高いシュールな短編連作形式ギャグ。メソポタミアの愛の魔力で小坂が女に…というシーンが1、2ページ分あった。シュメールの逸話、なんちて…(泣爆)。




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オススメの作品がありましたら情報提供の広場か、八重洲一成まで。

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