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女性コミックス
 タイトル
[書誌情報]
寸評
萌え
千の花
(『岸裕子の世界』所収)
[岸裕子・94・白夜書房]                                                                                
●この作品は発表されたときは結構話題になったと記憶しています。主人公は日舞の家元に生まれたのですが、将来を嘱望されていた彼の姉(家は代々女性が継ぐとされていた)が急死したため、キレかかった母親のため死んだのは彼自身とされ、主人公が姉の身代わりに仕立て上げられてしまう。手術を施され果ては、“女性に成りきるため”内弟子の男(主人公が幼い頃から懐いていた)に処女を奪われるというかなりな鬼畜が入ってます。それでも前向きに生きていこうという主人公の健気さには涙を誘われます。(くぢらうす)
●千の花についてもう少し…。掲載誌は朝日ソノラマから嘗て出版されていた「Duo」という雑誌です。それ以前にあった「マンガ少年」の後継誌のはずが途中から、少女誌に変わった曰く付き(かな?)の本です。ですから千の花も朝日ソノラマ刊のストロベリーコミックスからも出てるはずです(絶版ですが、古本屋でお探しの際は御参考までに)。【メール】
紫妖花
(『妖艶の姫』所収)
[星合操・93・主婦と生活社・エメラルドコミックス]
●財産をねらった叔父に殺されかけた少年。相続人として名乗り出れないように手術で女に、、、復讐物語(ALO3)
BAD LUCK
(『夜のサンクチュアリ』所収)

[野妻まゆみ・?年・主婦と生活社]
●ふられたばかりの男が同僚のOLと入れ替わり、彼女を成功させてしまう話。(掲示板より)
名なしの迷宮
[津上柊子・?年・東京三世社]
●絶滅直前の女性向けコミックスより。惚けた前任者のミスを尻拭いにやってきた性別管理局の神様?に、いきなり性別を「修正」されちゃう男の子の話。実はあこがれていた女の子と親友も以前に修正をされていて、最後は元に戻るための手術代を稼ぐため、3人仲良く土方のバイトに精を出すというオチ。3話構成のため、若干話の構成が性急な気はしますが、割といいかもしんない。(MASATO)
ファンダメンタル
(1〜2)
[内田春菊・?年・?/97・新潮社・新潮文庫]
●恋愛やエッチなどをテーマに描かれた短編オムニバス。その中にこんなのが。とあるカップルの彼氏の方が、月一回女の子になってしまう。さらについでに生理が来てしまう。彼女の方も毎度それにつき合っている、という設定。変化した彼氏と一緒に女二人を装って夜の街を流したりとか、女になってしまった彼氏を彼女が「感度いいね」とか言って攻める話(最初の話の続編)とか。ま、内田春菊らしい淡々とした語り口。最近、新潮社から書籍扱いでも出ている。 -
キメイラ
(全3巻)
[東城麻美・94・竹書房・バンブーコミックス]
●ボーダーラインをぎりぎりクリアしてない作品。今後はこういうのは取り上げないよ、という例として挙げておく。美しき殺し屋・麗は幼い日々を普通の少年として平和に過ごしていたが、その平和な生活は組織の殺し屋によってずたずたに引き裂かれてしまう。そして、真性半陰陽だった麗は、少年から両性具有の危険な薔薇へと変わっていく…。そんなカンジ。いや、実は萌えることは萌えるですよ、コレ? いぢわるなミストレスによってあらぬ部位に「生け花」されちゃうとこなんて、ちぬ萌えな人にはたまんないのかも。耽美系にもアンテナは張っておかなきゃね、という好例ではありんす。(でもとりあえず両性具有はナシっつーことで)
戦慄のウッフン美女・ジェニー ☆☆
(全2巻)
[布浦 翼・91・講談社・KCBL]
●「きこちゃんスマイル!」や「ピクピク仙太郎」等を描いてるベテラン布浦翼の作品。設定・展開共にほとんど「ボクの初体験」をトレースしている。一種のオマージュか。刊行後、異様な早さで絶版になってしまったのも、そのへんの問題があったのかもしれない。初版部数が少なかったため古本屋にもほとんど出回っていないレアアイテムである。見つけたら即買いだろう…と思っていたら、それはローカル事情で、古本屋によっては結構入荷してたりするらしい。 -
ジパングに恋をした
(全1巻)
[長浜幸子・95・集英社・ユーコミックスデラックス]
●信長が現代の女性に転生しているという設定なので。前世が信長だった女性が、やはり前世で光秀だった青年と恋に落ちるが、そこに前世で森蘭丸だった美青年が現れて…という話。信長人格に変化したりはしないので萌えれん。ちゅーか、たとえ信長人格が出てきて「女の体になってしまっただぎゃ」とか言ってたとしても萌えれないと思うけど。
炎のミラージュ ●ベテラン作家、『EXボーイ』の浜田翔子が描いてる。こっちのコミック版はあまりちゃんと読んだことはないけど綾子ねーさんは出てるんだろうか? あと、くすみとみこのミラージュ漫画も、もし雑誌「Cobalt」誌上での連載をまとめたものだとしたら、綾子ねーさんが出てるはず。「前世は男(正確には前々々々世くらい)、前世は男、前世は男…」と自己暗示をかければ、あるいは萌えれるかも。



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